谷 好通コラム

2008年03月27日(木曜日)

1877.ストレスが溜まったらしい

一ヶ月ほど前、
小説家であり冒険家でもある「椎名 誠」の講演を聞いたことがある。
「夢は、叶う。」というボヤっとした題目であったが、
本人も「題は何となくつけただけですから気にしないで下さい。」と言っていた。
面白い人である。

 

彼が世界中を旅した時の話を面白おかしく語ったのだが、
自分が体験したシッコ、ウンコ、トイレの話が多く、
知性とか色気とかは、およそ関係ないような話が多かったのは、
講演が苦手だと言っていた彼特有のテレだったのだろうか。
その中で印象に残る話が一つあった。

 

たしか、南米のどこかの国の奥地でのことだったと思う。
村に便所が一つしかなく、
その便所も囲いも目隠しも何もないフルOPENの便所で、
朝ともなると、その便所の前に村の人がずらっと並ぶのだそうだ。
並んで自分の順番が来ると180゜向きを変えて、
つまり、みんなが並んでいる列の方を向いて、
みんなの目の前で座り、
みんなと対面する形でトイレをするのだそうだ。
冒険家の彼は世界中の秘境を回っているので、
それぐらいのことではビクともせず、
気持ちよく用便をすることは出来たのだそうだが、
しかし、どうしても恥ずかしいのは
「お尻を拭く時」で、
尻を半分上げ、紙を持った手を差し入れて、自分の尻の穴を拭く。
この一連の行為がどうしようもなく恥ずかしいのだと言っていた。

 

肝心のウンコをすることは恥ずかしくないのに、
尻を拭く行為の方がうんと恥ずかしいとは、一体どういうことなのだろうかと、
彼は考えた。
「シッコ、ウンコは人間だけでなく、
あらゆる哺乳類も、鳥類も、爬虫類も、両生類も、魚類も、口腔類でも、
果ては微生物まで、あらゆる動物が行うごく自然な行為であって、
ものを食べる生き物は、その代償として必ずシッコ、ウンコはすることになっている。
だから、恥ずかしいことでも何でもない。
しかし、
ウンコをしたあと、
“尻を拭くのは人間だけ”だ。
犬でも、猫でも、猿でも、立派な肛門を隠すことなく歩き、
ムリっムリっとウンコをしたあと、クッと力強く肛門筋を閉め、
ウンコが肛門の周りに残ることなく、排便を終える。
フン切りがいいとは、正にこのことか。
その点、人間は軟弱になったのか、動物としては堕落したのか、
クッと肛門筋を締め上げるだけでは、ウンコをスパッと切り取ることが出来ない。
いわゆるフン切りが悪く、
肛門の周りにだらしなく残ったウンコを拭き取らなければならないのだ。
それどころか近来では
「ウォシュレット」などという
お尻を洗ってくれる便利な機械まで出来て、
人間は、動物として軟弱になる一方なのである。
ウンコをしたあと、お尻を拭くのは人間だけである。
そこに動物のとしての源意識が働いて、人間の弱み=恥ずかしい。
そう感じるのではないか。」

 

以上、椎名誠が喋った言葉である。
私の言葉ではない。椎名誠の言葉である。
しかし、この話には私も目からウロコが落ちた思いで聴き、
「なぁるほどね。」とすっかり同感してしまったし、
私も同じ事をあちらこちらでずいぶん喋ったので、私の言葉としてでもかまわない。

 

「恥ずかしいという感情とは、自分の弱みを見られることである。」
なるほどである。

 

人が、裸になることが恥ずかしいと思うのは、
文明以降、人が衣類を着て自分を守り飾るようになってから、
守られ飾っている自分の姿よりも
裸という、守ることも飾ることも出来ない、素の弱い自分をサラスことになり、
恥ずかしいと感じる。
そう考えると納得できる。

 

ならば、最近のとにかく体の部分を見せたがるは女性のファッションはなんだろうか。
若い女性にとって肉体の一部を見せるのは、
弱みの一部ではなく、強みなのだという意味なんだろうか。
特に、太ももを出したがる若い女性には、見ている私の方が恥ずかしくなるが、
それをつい目で追ってしまう自分は、私の動物としての所以なのだろうが、
私の弱み、恥ずかしい限りである。

 

 

また「結膜下出血」が目に出てしまい、左目の一部が真っ赤になった。
この間と同じ目医者に行ったら、
「何の心配も要りません。この間と一緒です。
すぐに吸収されてなくなってしまいますよ。」と言われ、薬も何もくれなかった。
しかし、この目医者さんから
「ストレスがたまった時によくなります。」と言われた。
このところ真面目な話を続けすぎたせいかもしれない。
それで、
これをアップする時には、
もう皆さん食事を終わられているだろうことを期待して、
今日はウンコの話でした。

 

暫定税率の問題でSSの皆さんが緊迫している時に、不謹慎ですね。
でもこんな時にバカな話も、一つぐらいはいいのではないでしょうか。

 

「アッカンベー」ではない、これが結膜下出血というものなのです。

 

追伸

 

H.オサムこと畠中常務が風邪をこじらせて
とうとう「肺炎」と診断され、会社を休んでいる。
本当に心配だ。
しかし、
彼はタバコをやめてから、「肥満」傾向が進んでいるし、
「風邪」も引きやすくなったような気がする。
そして「肺炎」とは・・・・
ひょっとすると禁煙は、なにか危険な行為なのかもしれないのかな・・
イヤ、
高熱と闘っている(たぶん)畠中君に対して、それこそ不謹慎な発言であった。(^・^)

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

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