谷 好通コラム

2019年06月10日(月曜日)

6.10.簡単に服従なんてせずに私と議論しましょう。

何が間違いをしている人に何かを指示した時に、
「はい、わかりました。」とすぐにその言葉に従い、
言われたとおりに、そのままの行動された場合、
多くの場合その人は、
私の言葉に従っただけであり、服従であって、
その言葉の意味を理解して学習した訳ではない事が多い。
だから、また同じ事が起きた場合、
その人は、また同じような間違いをして、
また同じように注意して指示しないと、それを修正できない。
この人は、以前の経験が、
服従しただけで学習した訳ではないので、
何も成長した訳でもなく、何も変わっていない。

 

人から何か自分の言動について注意されたならば、
自分はその事について理解していないから、
あるいは間違った認識を持っているのだから、
「どうしてですか?」と聞かなければならない。
服従してすぐに「わかりました。」といってしまうと、
注意した人はその人に「なぜ・・・・」を言えなくなってしまうので、
注意した意味がその場限りのものになって、その人を成長させる事が出来ない。
だから、
若い人に何かを注意した時に、
すぐに「はい、わかりました」と言ってすぐに修正されてしまうと、
その人は素直に従っただけのつもりでも、
結局、学習しなかった訳なので、がっかりしてしまう。
私のように若い人に接触する機会が少なくなっている者にとっては、
少ない機会に多くの事を伝え、学んで欲しいと強く思っているので、
すぐに服従してしまう若者にはがっかりしてしまう。

 

逆に、こちらが言ったことに、
「どうしてですか?」としつこく聞いてきたり、
あるいは反対意見を言ったりされると、
大喜びで戦いに応じて、つい声が大きくなることもある。
少なくとも、その事について、
言葉で戦ったとしても、その人に理解される機会を持つことが出来たので、
こちらも充実したことになる。
面倒くさくて、イライラっとすることも多いが、
「どうしてですか?」と聞かれたり、反論されたりすると、
面倒がらずに、私は必ず、猛然と議論し、言葉の闘いに応じる。

 

その時に、
多少私の声が大きくなっていても、
反論したのだから、びびってはいけない。
少々大きな声で攻撃されてもひるんではいけない。
簡単に負けてはいけないのだ。
私は、まったく怒っているのではなく、
ただ、闘いに応じているだけなのだから、
あなたはひるまず応じて、多少声が大きくなってもいいので、
私の闘いに応じなければならない。
相手がひるんで簡単につぶされてしまうと、
私はがっかりして、
「言うんじゃなかった。」と反省してしまう。
何人の若者をそんなふうに潰してしまってきただろう。
それを思うと、胸が痛む。
私はまっとうな議論をして、相手を憎んだことはない。
エキサイトすると言葉がきつくなるので、相手がビビるだけだ。
最近は、言葉がきつくなることにすごく注意しているので、
大丈夫です。安易に服従なんてせずに、ぜひ私と議論をやりましょう。

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

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