谷 好通コラム

2019年06月08日(土曜日)

6.08.意外や意外、自分が変わっていない事に驚きました。

一本目の走行を走り始めて、すぐ、
クラッチレスと言っても150psのバリバリのレースカー、
車内の音の大きさとブラスとマイナスの加速感は一般車とは全く別物で、
久しぶりなのに、あまりビビッていない自分に少し驚きました。
意外と平気だったのです。
それどころか、結構、走れているように感じる。

 

一ツ山仕様のこのアウディA1
富士スピートウェーのレースだけに出ている。
トップクラスの人のレースタイムが2分15秒くらいと聞いた。
さらにレコードタイムが、
タイムが出やすい冬の記録で2分11秒とも。
ならば
今日の私の目標は2分20秒だと言ったが、
これはあくまでも謙遜の・・・むしろ冗談まじりの謙遜のつもりだった。
だから1本目が意外と速く走れていると思ったので
これはもう2分20秒くらいは出ているかなと思った。
しかし、
ピットに帰ってきたら、
7周の内のベストタイムが2分30秒で、最初の頃は30秒台後半だったという。
「えーっ、ベストで30秒? そんなに遅かった? ショックだなぁ」

 

さすがに、3年ぶりで、
しかも初めての車でのサーキット走行は、そんなに甘くない。
しかし、思い当るところがある。
この車はブレーキがよく効いていて、
コーナーを不必要に低い速度で旋回していたような気がする。
どうりでFFなのにFF特有のアンダーステアがちっとも出なかった訳だ。
しかし、
時速200km以上になるストレートからの第1コーナーへの突込みは、
スピードが上がっているので、
よく効くブレーキとこ気味のいいターンインで気持ち良く回れた。
あの感覚で他のコーナーもスピードを維持して回るには、
ブレーキをもっとチョンブレーキ気味にして、
さっと頭を回し
高い旋回スピードを維持せねば。

 

そんなことを思いながら、二本目を走った。
この日はもう一本、走行枠があるが、
雨が降りそうだったのでこれを今日最後の走行とする。
だから30分の走行枠をフルに走ることが出来た。
意外にも疲れた感じはない。
息がはぁはぁと上がることもない。
二本目は、抜かれた車をストレートで抜き返したり、違うコーナーで抜かしたり、
少しだけレーシーに走ることが出来た。
と言っても、
100R後のヘアピンとBコーナーでどうしてもスピートが不要に落ちてしまう。
あの二カ所を改善できればもう数秒は速くなるはずだ。

 

さぁ、今度はどんなタイムが出ていたか。
一ツ山レーシングのスタッフの方が、
「今度は最初から2分20秒台で走っていて、一度、19秒が出ています。
二本目は一本目より1周10秒以上速くなっています。」と言っていた。
もっと練習すれば、
自覚している欠点をキチンと直せれば、
とりあえず、皆さんのペースについていけるレースにはなりそうだ。

 

5年間走ったゴルフGTIカップレースでは
1位にはなったことがなかったが2位は何度かあり、
いつも中位に交じって走っていた私は、
3年以上経った今も、
進歩は無いまでも、著しく衰えたということも無いようだ。

 

ここ何年かで、めっきり歳を取って衰えたような自覚があったのだけど、
レースカーに乗って走って見たら、
意外や意外、
私は全然変わっていなかった。

 

まだ、何でも平気でやれる気がしてきたのはきっと錯覚ではない。

 

 

写真を何枚も撮ったのだが、
カメラにSDカードを入れ忘れていたので、
連れ合いがスマートフォンで撮った数枚だけが残っていた。

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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