谷 好通コラム

2008年01月31日(木曜日)

1835.初めて見た富士山の姿

朝5時半に起きたのは、
せっかく羽田空港内のホテルに泊まったのに、
ホテルの目の前にあるANAの便ではなく、
うっかり、JALの便のチケットを買っていたからである。
ホテルのある第2ターミナルから、
JALの第1ターミナルまで歩くのには結構距離があり、その分ちょっとだけ早く起きた。
私は最近とみにJALが好きなので別にいいが、少々くたびれた。

 

しかし、その後、良いことがすぐにあったのだ。
今まで見たことのない角度で富士山を見ることが出来たのだ。
ほとんど真上からで、火口の穴が中までくっきり見える。

 

 

私は出張を始めた頃からジンクスを持っている。
「”富士山”が見えた日には必ずいいことがあって、仕事もうまく行く。」
というもの。
新幹線から見た富士山はこのブログのヘッダーにも使われているが、
電線や防音壁などの邪魔物がなしで写せるポイントはほんの10秒ほどしかない。
それでも、富士山が見えるたびに必ず私は写真を撮る。
富士山は、その姿が見えたら写真を撮らないと失礼なような気がするし、
ものすごく勿体ないような気がするのだ。

 

しかし、今日はあまりアテにしていなかった。
羽田から福岡の路線は、当然富士山の近くを通るはずなので
飛行機のどちら側かの席に座れば、高い確率で見ることが出来るはずなのだが、
朝の羽田→福岡便はビジネスマンで最も混雑する便であるはずだし、
見えるのが右の窓からなのか左の窓からなのか分からなかったので、
まっ、いいかと、通路側の席を取った。
しかし、JALの朝一のジャンボはガラガラであった。
朝7時25分発は早すぎるのか、
観光客らしき乗客がほとんどいず、
ビジネスマンのような人ばかりだが、
定員の多分10~15%ぐらいの乗客率である。
これなら、飛んでから席を自由に変わる事ができるので、
富士山が見たいという気になった。

 

そう思っていたら、
客室乗務員の女性が私の前の方の乗客に、左側の窓の外を指差して笑顔で何か言っている。
あれは、きっと富士山が見えると案内しているのだろうと思い、
そそくさと左側の窓側の席に移動して、富士山を目で探すが見えない。
「あれ? あの人が指差していたのは富士山じゃなかったのか?」
と思ったら、
・・・・
真下に富士山がいた。
「ホッーーー」と小さく歓声を上げて、大喜びで写真を撮った。

 

ラッキーである。
今日はとても大切な用件があるので、
富士山が見えたのは、
しかも真上からの富士山を初めて見ることが出来たのは、
最良の印であるはずだ。

 

真上から見た富士山は、
いつもの姿とはずいぶん違う。

 

物事は見る角度が変わることによって全く違う姿に見えることがあるのと同じようだ。
今まで思い込んでいた姿が、
ひょんな事で違う角度からの見方をして、
全く違った姿を見てしまうこともあるものなので、
そんな時に、長い間、問題になっていたことの原因がふと見えてしまうことがある。
それをどう解決していけばいいのか、
原因が意外なところにあっただけに戸惑うこともある。

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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