谷 好通コラム

2008年01月16日(水曜日)

1822.Max とき307号

新潟に行く上越新幹線に乗って驚いた。
乗ったのは「Maxとき307」という2階建ての列車なのだが、
車内販売のお姉さんがすごいのだ。
2階建て列車なので車内販売用のワゴン車が使えず、
頭からゼッケンのようにカゴを前後に背負って・・・というか、
なんと言ったらいいのか表現のしようがないのだが、
自分の胸と背中の両側に商品をいっぱい“入れて”、
バランスを取りながらそーっと歩いて、車内販売をしているのだ。
商品の中には当然「ホットコーヒー」もあって、
コーヒーの入った“あの大きなポット”まで、胸にダッコして持っているのだ。
多分あのまま、階段を上がり降りもしているのだろう。

 

その姿は、ほとんど可哀想なぐらい。
あれは頑強な男でも大変だろう。
そのお姉さんに私もホットコーヒーを頼んでしまったのだが、
ちょうど列車が進み始めるタイミングだったので、
前後に必死にバランスを取りながら胸の前のポットからコーヒーを注ぐ姿は、
思わず「ごめんね。」と言ってしまったぐらいだ。
あれを考えた人はきっとSM的な変態である。
あれは絶対かわいそうだ。
しかも、そのお姉さんが純朴そうで、とても可愛い子だったので、
あんなことをさせているJRを鬼だと思ってしまった。

 

人は誰でも自分の仕事が一番過酷だと思っているかもしれないが、
みんなそれぞれに、それぞれの意味で大変な労働をしているものだ。

 

 

上越新幹線は、トンネルが延々と続く新幹線だ。
「高崎」を過ぎてしばらくすると、長い長いトンネルが2本かあって、
トンネルを抜けたら突然「越後湯沢」で雪景色になる。
そのギャップが激しくて、これは何度見ても感動する。

 

 

しかし、新潟市内の雪は溶けてベチャベチャ状態。

 

新潟の相手先の社長からこんな話を聞いた。
「新潟市内で雪が多少でも積もるのは非常に珍しくなった。
これだけ降ったのは何年ぶりかですよ。
昭和が平成になったころが境目だったなぁ~。あの頃からすっかり変わった。」
代表的な雪国の印象がある新潟市で
全く雪が積もらなくなったそうだ。
地球規模での恐ろしい大事件が、もう始まっている。
それは多分、何万人規模の犠牲者を出すような大震災の何百倍、何千倍の規模なのだろう。
恐ろしいことである。

 

 

東京は便利である。
朝、新幹線で新潟に行って、午前中に用件が終わり、
向こうで昼ごはんを食べた上で、午後3時過ぎには東京に帰って来た。
それからまたいくつかの仕事をこなせるのは、愛知にいた時では考えられない。
日本国中の何処へでも日帰りが出来そうな気がする。

 

 

昨日の寂しい晩御飯に同情してくれたのか、
何人かの若者が
「いつでも晩御飯付き合いますよ。誘ってください。」とメールをくれた。
うれしい、ありがたいことである。
今晩は、三人の同僚と一緒に飲みに行った。
すごく楽しかったのはもちろんである。

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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