谷 好通コラム

2008年01月07日(月曜日)

1814.今年、東京での一日目

今日は東京である。

 

今年から東京に引っ越すと宣言しているので、
もう引っ越したのかと言うと、
そんなことはない。
仕事始めからもう東京であったのは、東京で賀詞交換会があったからであって、
そんな簡単に引っ越せるわけがないのだ。
サイボウズでは引っ越す予定は1月14日としているが、
これは景気づけの掛け声だけで!(^^)!
最初はホテルに連泊する形で、月に3泊4日を3回ぐらい東京でするつもりだ。

 

今予定している関東でのいくつかの快洗隊も、
1月中にデザインを固めて、
2月半ばまでに設計を終え、建築確認に約1ヶ月から1ヶ月半かかるだろうから、
着工は4月頃になってしまう。
とすると、店舗としてのオープンは5月半ばから6月に入ってしまうかもしれない。
しかしその前に、
五香店と松戸店のリニューアルがあり、
同時に建築確認を伴わない改装で済む店舗も1軒造るつもりなので、
遅くとも3月には東京にしっかりと居つくようになるだろうから、
いずれにしても、本格的に東京に引っ越すのはそれ以降になるだろう。

 

しかし、びっくりした事が一つ。
東京に来ると決めてから、
東京や周辺の道を走ると今までの東京の風景が違って見えるのだ。
何というか、
今まで出張で来ていた時の「よそ者」として他所(よそ)を見ている自分ではなく、
そこに生活を感じ、現実味のある自分がいる風景に見えるのだ。
たとえば、今日は快洗隊・五香店に行ったのだが、
五香店がまさに自分の店に感じて、
その改装計画もリアルに自分自身の問題として考えられたのだ。
今までだって五香店は自分の店であったし、
他人事として考えてきたわけでは絶対にないはずだが、
この地で生活をすると決めたら、
初めて現実として自分自身の事として考えられたような、そんな気がしたのだ。

 

 

いずれにしても、今日、東京に行って、
いよいよ東京に来るのだという実感が鮮明になり、
どこか違和感を持っていた東京が、現実的な自分の場所であるように感じられたのは、
私にとっても新鮮であった。

 

考えて見れば、
私はまだ一度も転勤をしたことがない。
学生の頃、ほんの何ヶ月か東京に住んだことはあったが、
友達のアパートに転がり込んで、つかの間の居候をしただけ。
働き始めてからも、一度だけ東京への転勤を打診されたことがあったが、
私が自分から辞表を出した後の話であったので、結局、辞める事になってしまった。
だから、私は日本全国を飛び回って入るが、
仕事の拠点はずっと愛知県のままなのである。

 

アイ・タック技研の営業でも、快洗隊でも、
転居を伴う配属転換はけっこう行われている。
そんな時には、一人一人に会って転勤の理由と意味を話し、
きちんと合意を得てから辞令を出すことにしている。
話をする時、必ず言うのは「住めば都だよ。」とか、
「特に東京は行く時は嫌がっても、東京に住んでしまうとみんな居座ってしまうんだ。」
「きっといい経験になるはずだから。」とか、
色々言ってきたが、自分自身はその経験がないわけで、
自分の気持ちの中にどこか後ろめたいものがあったことを告白しておく。
しかし、これで、私も天下晴れての転勤経験者になるわけなのだ。

 

私が言っていたように、
本当に東京が「住めば都」なのか、「いい経験」になるのか、
本当に「東京に居座ってしまいたくなる」のか、実に楽しみである。
今日感じた「東京の地に対する妙な親近感」は、その予感をますます楽しみにしている。

 

 

名古屋駅を出た時から空はずっと曇り空で、
名古屋は昼前から、東京では夕方から雨が降ると天気予報が言っていた。
だから、東京行き新幹線の楽しみである富士山は絶対に無理だと思っていたら、
不思議や不思議、
うっすらとモヤはかかっているが、
富士山のある所だけ穴が開いたように、ふと見えたのだ。
しかも、雄大なでっかい笠雲まで被っている。
今年の初めての東京行きと、
私の東京暮らしの決心を祝福してくれているように見えたのは錯覚か。

 

 



 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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