谷 好通コラム

2007年11月17日(土曜日)

1777.博多の餃子屋 旭軒 川端店

小さめの餃子である。
私は博多で夜食事をするならほぼ必ずこの餃子を旭軒・川端店に食べに行く。
食べるのはほぼ餃子のみで、
胃袋に隙間があれば一個でも余分にこの餃子を食べたいと思って、
他のものを胃袋に入れるがもったいない。
ひたすら餃子のみを食べる。

 

私は餃子そのものが好きだというわけではなく、
餃子が街の名物である宇都宮に行っても、今は餃子は食べない。
博多、中州入り口にあるこの旭軒・川端店の餃子は別物なのだ。

 

小さめで、カラッと焼き上がり、
ニンニクが多いのはわかるが中は何が入っているのだろうか、
(ニンニクは入っていないと言ってたっけ?)
普通の餃子とは全く違う食感があって
肉臭さがなくて、さっぱりしているのだけど濃厚な味がある。
私は食通ではないので何故おいしいのかをうまく表現できないが、
私にはたまらなくうまい。

 

 

これで三人前。
ちなみに、この日私たち二人は全部で11人前食べた。

 

 

また、この店の親父さんが面白人なのだ。
自分の餃子を食べてもらうのがすごく嬉しそうで、
こんなに楽しそうに店をやれたら幸せだろうなと思う。

 

この親父さんが一番好きなのは、
「餃子5人分!」とか、餃子をいっぺんにたくさん注文されることだ。
5人いるから5人前ではない。
一人で「5人前!」とかでなければならない。
だから、親父さんは最初に注文を「餃子っ、いくつ行きましょ!」と聞く。
昨日、私は二人で行ったので、
最初の注文は「焼き餃子5人前と、水餃子3人前、生ビール2つ」であった。
一緒の畠中君が「手羽先も2つ」と追い討ちをかける。
この店のほぼ全メニューを頼んだことになる。
(あと、ご飯と焼酎があるが)

 

ここでの餃子の注文は基本的に、
餃子を一人で複数人分でなければならない。これは鉄則である。
「餃子一人前」なんて頼むと、
「一つでいいですか?」と心配そうに聞く。
でも、心配で言っているのではなく、
たぶん「えっ、たった一人前か?」と言う意味である。
初めての人が、
間違って「ラーメンありますか?」なんて言ったら、
下を向いたまま「・・・ラーメン・・ないよ。うちは餃子だけだよ。・・・」と、
不愉快のオーラをムンムン出しながら、ブスッと言う。
(こんなことは十数回行った内で一回あっただけであるが)

 

私たちのように
「焼き餃子5人前と、水餃子3人前、生ビール2つ!」なんて言えば、
喜色満面で
「は~~~~い、焼き5、水3、生3つ、で~~す。」
とルンルンである。

 

実にはっきりした面白い人で、
決して偏屈なわけではなく、
自分の餃子が大好きなだけなのである。

 

私はこんな親父さんが大好きで、つい、
最初に餃子数人前を頼みたくなってしまうのだ。

 

 

この餃子は、2つずつ口に入れて食べるのがうまい食べ方で、
3人前ぐらいまではあっという間に食べてしまう。
とにかく、次から次への口の中に入れたくなるのだ。
腹がある程度ふくれてきたら、今度じっくりと味わって食べる番。
私は8人前は食べる自信がある。

 

餃子の写真を撮っていたら、
親父さんが「これも入れて。」と店の名刺を持ってきた。
この親父さん、大変商売熱心でもある。

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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