谷 好通コラム

2007年11月09日(金曜日)

1771.なんともはや気の毒に

千歳空港の中のホテルは非常に良い。
部屋の温度も毛布とシーツを被るとちょうど気持ち良いくらいであるし、安いし、
LANの調子もすこぶるいい。
窓から外を見ると、目の前に飛行機が止まっているのが見える。
飛行機好きにはたまらない部屋だ。

 

「電車親父」の大貫さんで言えば、
宿の窓から外を見ると目の前に、懐かしくも珍しい電車が止まっているようなものか。

 

夜遅く気が着いたのだが、
空港は離発着の飛行機がなくなっても誘導路などのランプは点けたままらしい。
暗い空港に誘導路のランプが星空のように見えて、とてもきれいであった。

 

 

朝一番の千歳⇒中部空港の便で、
今度一緒になるエムズカーケアパフォーマンスのスタッフ3名が愛知に飛んだ。
短期間ではあるが、研修のためだ。
研磨の粕谷君、鈑金塗装の藤井君、事務員さんであった大友さん。
千歳空港内ホテルに泊まっていたので
彼らを見送ることができたのはラッキーであった。

 

空港まで送ってきた西岡さんの車に乗って札幌に向かう。
北海道の紅葉はもう終わってしまったのか、
札幌への高速沿いの木々は、みなほとんど落ちてしまったか茶色くなっている。
空は晴れ! 青空!

 

 

午前中、二件の用事を済ませて、
札幌営業所に戻ると、改装工事の真っ最中。

 

 

本社から「快洗隊POS(快洗Bossではない)」を取り付けに畠中君が来ていた。

 

私は今日朝一番の用件があったので、
昨日のうちに関西空港から千歳に入り空港ホテルで泊まったのだが、
彼は、昨日大阪でのkeePer Proshop大阪ミーティングを最後までやって、
懇親会にも出席して、
最終の新幹線で名古屋まで帰り、(家に帰りついたのは多分午前1時近く)
今日の朝一番の飛行機で札幌に飛んできた。(朝起きたのは多分午前5時ごろ)
これは、やった者にしか解らないが、極めてきつい。
やる人間は何でもやるし、何でもやれる。
やらない人間は、何もやろうとしないし、何もやれない。
我が社にも、やる人間がたくさんいる。
やる人間はごちゃごちゃ能書きを言ったり、文句をたれる暇もないくらいに多忙である。

 

 

開発から増田君もやって来ていた。
営業所に元々あった快洗Wingを
快洗隊運営に合わせてスタートの位置を反対にすることと、
高圧スプレーガンの取り付け、照明の取り付けなどを作業している。
と、同時に工場に行って、新しい機械の打ち合わせもやることになっている。
ちょうど昼だったので、
一緒に札幌ラーメンを食べに行こうと誘ったのだが、
少し時間が足りなさそうなので作業をやりたいと言って、作業を続けていた。
今日の最終便で帰ることになっているが空港で食事が出来るかどうか。
やる人間は、
どんなことでもやれるし、やってくれる。
我が社の仲間には、こういう”やる”若者がいっぱいいて、
この会社たりえているのだ。
やらない人間は、やらない言い訳に「・・・だから、やれない」と言う。
そういうのはやっぱり救いようがないし、我が社にはたぶんいない。

 

 

札幌はもう紅葉が終わったと思っていたら、
街の中には、あちらこちらに赤や黄色の葉を付けた木があって美しい。
よく見ると、黄色くなるはずのイチョウの葉がまだ緑色で、
これからまだまだ赤くなったり黄色くなったりの木が、主役を入れ替わりながら
街を彩ってくれるようだ。

 

 

私もきついスケジュールを組むが、
それにも増して精力的にスケジュールを組んで仕事をしている者が多い。
ありがたいと思う。

 

本当は、今日の午後6時の便で畠中君と一緒に羽田まで飛んで、
羽田からモテギサーキットに行き、
明日の予選を見るつもりであった。
オーストリアから来ているシードラーも昨日からモテギに入っている。
・・・・・
ところが、夕方に入った情報で、
どうやら車が壊れてしまったらしいのだ。
決勝までに修理は無理なようだ。

 

今日のフリー走行でシードラーが運転中に、
(シードラーいわく)「突然アクセルが戻らなくなった。」という理由で、
前を走っていたフェアレディZに後ろから激突して、大破したというのだ。
今年最後のスーパー耐久、
切り札とも言えるシードラーが加わって、
最後のこのレースで今年一年の無念と鬱憤を晴らし、
ぜひとも表彰台を思っていたが、まさかのアクシデント。
それも、シードラー当人がドライビング中に起こってしまったとは。

 

それを聞いて、私はモテギに行くのをやめた。
「残念。」「悔しい。」「一体何故なんだ。」「クッソ~」の空気の中に私が行っても、
何の足しにもならないし、何の役にも立たない。

 

同行の畠中君だけ行ってもらうことにした。
彼も大変だが、そのほうがいいと思った。

 

・・・・
で、夜10時過ぎ、その畠中君から電話が入った。
「宇都宮で降りなきゃいけないのに、眠ってしまって乗り過ごしてしまいました。
今、”那須塩原”です。戻る電車もないので、泊まるとこ探します。」

 

あ~~~~、うまく行かないときは、何もかもうまく行かないものだ。
よりによってこんな時に。
なんとも気の毒に。

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

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