谷 好通コラム

2007年10月27日(土曜日)

1763.札幌のホテルの暑い部屋

昨日、札幌で泊まったホテルの部屋がものすごく暑かった。

 

大体、北海道のホテルの部屋は暑い傾向にあって、
25゜から27゜Cはあるのだ。
エアコンの暖房を入れないベースの温度がこの暑さに設定されているので、
エアコンの調整では何ともならない。

 

特に外で飲んで帰ってきてからのこの暑い部屋は我慢の限界を通り越していて、
こんな時は、必ず部屋の窓を開け放ち、
とにかく外気を入れて部屋を冷やすことにしている。
しかし、ホテルによっては
「安全のために」という訳の分からない理由をつけて、
窓が開かないようになっている所もあるので、気を付けなければならない。
暑い部屋で窓が締め切られていて、
外気を入れることが出来ないと、逃げ場所がないので大変苦しいことになる。
だから、冬の北海道のホテルを予約するときの基準は、
窓を開けることが出来るかどうかで決めることにしているぐらいだ。

 

北海道ではホテルの部屋だけでなく、バスに乗っても、電車に乗っても、
色々な店に入っても、暖房は一様に暑い。
部屋や乗り物や店の中が暑いので汗をしっかりとかき、
外に出ると、冷たい外気でその汗が冷える。
特に部屋が暑いと寝苦しいだけでなく、
空気が乾燥して、喉が痛くなる。
汗をかいた上に乾燥した空気を吸って寝るのは、一番風邪を引きやすいパターンだ。

 

北海道で風邪を引くとしたら、
それは気温が低いからではなく、
私たちにとっては中が暑すぎて汗をかき、それが外に出た時に冷えて風邪を引く。
だから、私は北海道に行く時には
下着など服の下に着るものでは防寒はしない。
暑い所にいる場面が多いので、
汗をかきそうになったら、すぐに脱いで自分の温度調整が出来るように
セーターやジャンパーなど上に着重ねるもので防寒する。
下着などを着込んでしまうと、
暖房が暑くてもすぐに脱げないので、汗ぐっしょりになってしまうのだ。
それに暑すぎる部屋は空気が乾燥して喉を傷める。
今はもう仙台に飛んできているが、
昨日のホテルでの乾燥した空気のせいなのか喉が潰れてしまった。
北海道で風邪を引くのは、北海道が寒いからではなく、
何はともあれ“暑いから”なのである。

 

北海道のホテルでは、何故こんなに部屋を暑くしているのだろうか。
考えてみれば、私たちだって、
夏の暑い時に風呂に入る時は38゜ぐらいの湯にするが、
冬、寒くなってくると、体が冷えているので42゜くらいの暑い湯にしないと暖かくない。
そんな感じで、冬の寒さが厳しい北海道では、
その反動で部屋を暑くするのが当たり前になっているのだろうか。
しかし、ホテルの宿泊客のほとんどは、
そんな北海道の寒さに冷え切った人ではなく、内地からの観光客だ。
おまけに、ホテルに帰ってきた時は、
そのほとんどの人がお酒を飲んでいて、酒に体がほてっている。

 

暑すぎる部屋の温度は、
観光客の北海道に対するイメージを悪くするだけでなく、
暖房費の無駄につながり、良いことなど何もないように思えるのだが。

 

きっと、暑くて苦しんでいるお客の不快を、
スタッフの人は分かっていないのだろう。
あるいは、本当に知らないのだろう。
スタッフ自身が寒い北海道の生活に慣れていると、
冬の寒さが厳しい時には暑いぐらいの部屋が快適であると感じているのは不思議ではない。
それ以外には考えられないし、
たまにお客から「部屋が暑すぎる。」と苦情が来ても、
「ずいぶん暑がりのお客様も、たまにはいるものだ。」
くらいにしか思えないのだろう。

 

快洗隊・東海店で、
待合室の中が長時間はとても耐えられないぐらいにゴム臭かったことを、
2年以上、誰も深刻に捉えなかったことと似ているのではないか。

 

しかし、もっと考えて見ると
エアコンを切った状態で部屋が暑すぎてたまらなかった経験は、
北海道だけではない。
一昨日の長野でのホテルの部屋も暑かった。
そう言えば、先週泊まった北陸・小松のホテルも暑かったし、
仙台でも時々そういう暑い部屋のホテルがある。

 

よくよく思い出してみると、共通点がある。
ホテルのフロントは外気が入ってきていて部屋よりもずいぶん涼しかったことだ。
金沢のホテルでもそうだった。
そう考えると、
ホテル全体の基礎温度を調整するフロントの温度が低いと、
ホテル全体が暑くなっているようだ、
自分のいる場所の温度で、ホテル全体の温度を決めているので、
部屋が猛烈に暑くなってしまうのかもしれない。

 

自分をお客様のいる場所に持っていっていない愚の典型なのかもしれない。
と言って、決して私にはそれを批判する資格はないのだ。
私は、ゴム臭さを何千人の人に体験させ、お客様を散らしてしまった店舗の経営者なのだから。

 

自戒せねばならない。
人の振り見て、我が振り直せ。

 

 

札幌では昨夜、キーパープロショップの懇親会で飲んでしまったので、
朝早く起き、早朝ミーティングを開いて、
新しくオープンさせる快洗隊・札幌店の打ち合わせをやった。
それから昼ちょっと前の飛行機に飛び乗って、仙台にやってきたのだが、
仙台は雨であった。
午後2時からの大切に仕事に間に合うはずであったが、
ちょっとした我がスタッフの早合点で、行く場所を間違えてしまい、
また、15分も遅刻してしまった。
この会合には前回も遅刻とていたので、何ともばつが悪い、

 

明日は、仙台SUGOでスーパー耐久だ、
残念ながら、今日の予選は激しい雨のために中止になったそうで、
明日の朝8時からのフリー走行を予選に変えるのだそうだ。
波乱のスーパー耐久になるような予感がする。

 

千歳空港で見た紅葉と、
仙台の街で見た紅葉が同じぐらいの進み具合であったのは、
今年の夏が長すぎた一つの現象なのかもしれない。

 

札幌新千歳空港のロビー前で

 

仙台の街への道の街路樹は紅葉がすごくきれいであった。

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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