谷 好通コラム

2007年09月16日(日曜日)

1731.今ある物、いる者

私のこのコラムは、
CGIという日記形式のプログラムを使ってホームページに載せている。
しかしこの形式だと、何とかいう理由で検索エンジンにヒットしにくく、
Web課のスタッフから「ブログ」形式への移行を迫られている。
もうすでに私専用のブログが用意され、
私がいつまでもCGI形式で書き続けているものを、
毎日、ブログ形式に書き換えて、
私がいつブログ形式で書きはじめてもいいように準備までしていてくれているのだ。
申し訳ないなと思いながらも、今日もCGIで書いている。

 

ブログ形式で書くようになると、
説明つきの写真のアップが一回の動作で一枚ずつしか出来ず、
それが一つの話においても、
写真の枚数分だけアップの動作を繰り返さなくてはならないので、
写真をたくさん使う私にとっては、すごく面倒なのだ。
とは言っても、いつまでも変えないわけには行かない。
Web課長が期限を切ってきた。
Web課の課長とは私の息子だが、
今はアイ・タック技研のWeb課の課長として一緒にやっている。

 

このコラムはずっと今のCGIを使って6年も書いてきて、
すっかり生活の習慣になっているので、
やり方を変えるのは、想像以上に苦痛なのである。

 

「時代が変わったのだからビジネスの形も変わってくるのが当然であり、
ビジネスの形が変われば、毎日の行動も変わらなくては時代の変化についていけない。
いつもやっていることは、ただそれに慣れているだけで、
そうしなければならない理由は、時代の変化と共になくなってしまっていることを自覚して
違うやり方を実行していくことによって、
それを新しい習慣にしていくことが今求められている。」
いつもそう言っているのに、
たかがCGIからブログ形式に書き方を変えることだけで、
私自身が、こんなに苦労しているのは滑稽だ。

 

今日は月二度の役員会の日。
会社の仕組みについてかなりシビアな話をした。
今ある仕組みの中で慣れてしまったものを、今一度壊して、
新しい仕組みを造り上げなければならないと考えたからだ。
今までやってきたことを、
新しい発想で見直さなければならない。
今の仕事が、今までのやり方でなければ出来ないことなのかどうか、
“慣れ”の問題だけなのではないのか、
白紙の状態から考え直さなければならない。
そういう時期があるものだ。

 

しかし、慣れというものはしぶといもので、
いつものことと違うことをやろうとすると、
何とも言えぬ不安を伴った違和感を覚えるものだ。
それがほんの短い間についた慣れでも、
それを変えるのは大変なことだとは思っているが、
変えなくてはならないことは、ならないわけであって、変えるしかないのだ。

 

たとえば、人の体に例えて言うならば、
今やっていることを続ければ遠くない将来やってくるだろう好まざる事態を、
今のうちだからある程度の血を出すことによって完治するものを
まだ大丈夫だからと先延ばしすることによって、
血を出すだけでは完治できないところまで悪化し、
そのうちに体力が弱って、
血を出すことすら出来なくなったら、もう手の打ちようがなくなる。

 

それは会社の経営にもそのまま当てはまることであって、
安穏とした空気を吹っ飛ばして、
今やるべきことを、痛みを覚悟して断行するべき時があれば、
全員でよく話し合って、
それを躊躇することなく実行しなければならないのだ。

 

今有るものが、無くなると、
今いる者が、いなくなると、
今無いものが、有るようになると、
今出来ていることが出来なくなると、
今持っているも物を失うと、
今やっていることを、やらなくなると、
今までやってもらっていたことを、自分でしなければならなくなると、
今自分でやっていることを、人にやらせたり、人にやってもらったりするようになると、
それは、それは
すごく不安を感じるのは当たり前だが、
そうしなければならないこともある。
違和感と不安を乗り越えて、やらなければならないこともある。

 

 

 

私は明日(16日)から三日間の休暇に入るために、
今、グァム行きの飛行機に乗っている。
(この話をアップするのは、この何時間後、グァムのホテルからになる)

 

グァムは2年ぶり、あるいは3年ぶりぐらいだろうか。
以前はちょっとした3日間ぐらいの休暇はグァム行くと決めていた。
短い休暇をたまにしか取れないので、
3時間で行ける近さと、時差が1時間しかないのがグァムである理由だ。
(そういう意味で、ハワイには一度も行ったことがない)

 

だからグァムは何度も行ったことがあるのだが、
数年前にレースを始めたころから、ピタッとグァム行きが止まった。
サーキットに行くために休暇のほとんどを潰していたので、
グァムに行く時間がまったくなくなったのだ。

 

私自身、レースは、
10月にあるGTIカップレースの最終戦、
SUGOでのレースを最後にしようと思っている。
すでに終わった四戦では自分自身、こんな筈ではないというレースばかりで、
特に4戦目の富士戦では穴があったら入りたいような恥ずかしいレースであった。
おまけに、人の車にぶつけてしまって、
こんなぶざまなレースをするようになった自分を、
これ以上、もうレースに出すわけには行かないと思い詰めている。

 

10月のSUGO戦で、どんなレースが出来るのか。
万が一にも勝つようなことがあったら、
また、白々しく「来年もがんばるのだ。」なんて言い出すかもしれないが、
とりあえず、これで最後にしようと決心はしている。
今回突然グァムに行こうという気になったのは、そのせいかもしれない。

 

三日間、
グァムの海に
プカリブカリと浮いて過ごそうと思っている。
頭の中の色々なことを、
ゆっくりと整理しながら、
プカリブカリと浮いて、時間がゆっくり流れるのにまかせよう。

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

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