谷 好通コラム

2007年03月28日(水曜日)

1607.デレ~っとすべし

人間の脳は、複雑に張り巡らされた神経細胞のつながりで出来ていて、
その細胞から細胞へ微弱電気が走り、
それが「考えている。」とか
「反応している。」とかの状態だそうだ。

 

その考えている自分の存在を自覚しているのも、
脳細胞間を電気が走っているという現象なのだろうか。
ルソーの「考えるゆえに我あり。」という言葉があるが、
考えている自分を、自分としてはどう把握すればいいのであろう。

 

自分は催眠術に掛かった事はないが、
掛かった人に聞くと、
「自覚はあるのだけれど、
体が勝手に反応してしまって、自覚とは違うことをやってしまっている。」と言う。

 

体を動かす事や考える事は、
自己を自己として感じる自覚とはちょっと別のもののような気もする。
では、それが魂なのかと言うと、
脳細胞間に働く脳内ホルモンの異常(病気)で、
自覚までが、大きく左右され、正常な自覚とは大きく変わってしまう様を見ていると、
自覚もやはり、脳細胞間の電気信号なのかとも思う。
これはいくら考えても解答が出てこないことなのだろう。
ならば、そんなことは吹っ切って、
絶対的な真理があったとして、それを受け入れてしまうか。
しかし、吹っ切るだけの理由がない。
考えれば考えるほど出口のない迷路に入り込んでいくような気がする。

 

 

 

脳の中では何種類もの脳内ホルモンが存在していて、
喜びの感情を作ったり、攻撃的な心理状態を作ったり、
緊張状態を作ったりしているという。

 

普段の生活で、この緊張状態が長く続き、平穏な状態が少ないと、
この緊張状態を作り出す何とかというホルモンが複雑なプロセスを経て、
出っ放しになり病気になると聞いた。
そうなると常時緊張感が続き、夜は眠れず、脳細胞が疲弊して、
最後には焼きついてしまうという恐ろしい病気である。

 

普段の生活の中で緊張感が続き、安らぎの時間が持てていなかった事が原因のようだ。

 

仕事は緊張感のある時間である。
脳をフルに働かせて、脳細胞間に電気信号が飛び交う時間であろう。
それは当然だ。
しかし、仕事自体は緊張状態にあっても、その間に達成感とかの喜びが混じるので、
負荷として多くは残らないことの方が多い。
それでも緊張を持った時間を過ごすのだから疲れることは疲れる。
肉体的な疲れと、精神的な疲れであり、
両方とも睡眠によって解消される。
それでもストレスはたまる。

 

負荷がたまった時、その負荷を解消してくれるのが家庭だ。
家に帰って、だらしなくデレ~~~っとするあの瞬間である。
あるいは、それは遊びであり、食欲とか性欲の開放であるかもしれない。
よく言われる「しっかり働いて、しっかりと遊ぶ。」とは、
健康な精神を保つ最善の方法なのであろう。

 

 

 

現代、恐ろしい勢いで“脳細胞の異常状態からの病気”が蔓延している。
私の身近でもこの病気で苦しんでいる人がいる。
一説では、四人に一人の人がこの病気の要因を持っているというが、
何故なのだろう。

 

昔に比べて仕事がきつくなったのかと言えば、
そんな事はないと思う。
昔は週休二日なんて無かったし、
高度成長時代は、猛烈企業戦士なんて言葉があったくらいで、
激しい時代であった。

 

テレビの刺激が安らぎを妨げるのか。
テレビは、頭の中を空っぽに出来る道具でもあるし、
刺激があったとしても、テレビは昔からあった。

 

では、昔はなくて今はあるものといえばパソコン、あるいは携帯電話か。
この二つは、確かに日常の中でプレッシャーを与え続ける要素ではある。

 

一番感じるのは、
家庭で緊張感を解けない人が増えたのではないかということ。
「良い夫」「良いお父さん」を演じ続ける人が増えたのではないかと感じる時がある。
タバコを吸っている人でも、家庭内では禁煙であり、
ベランダに出てタバコを吸う「蛍族」なるものが出現したし、
腹が立っても、女房や子供を怒鳴るのは野蛮人として軽蔑される。
ちゃぶ台をひっくり返すなんてやったら、何とかバイオレンスなんて犯罪である。
家に帰って、ステテコいっちょで横になって、
テレビ観ながら鼻毛でも抜こうものなら、
「最低~~っ」と、ゴミ扱いされる。

 

いつも、かっこよく、知的であり、
やさしい夫であり、理解あるお父さんでなければならない。
妻の愚痴も聞かなければならないし、
中には、毎日奥さんから説教をされている夫も多いらしい。
これは疲れる。
家でも仕事をしているようなものだ。
仕事に疲れた体と頭に、今度は違う意味の緊張を持たなければならないわけだ。

 

子供で言えば「いい子症候群」みたいなものか。

 

家に帰ったら、
デレ~~~~~っとだらしなくなって、
頭の中を空っぽにして、鼻毛でも抜いて、屁でも一発こいたりするのが、いいのだ。
最高のリフレッシュとなる。

 

いつも、かっこよく、知的であり、
やさしい夫であり、お父さんでなければならないのは、
多分、ものすごく疲れるのだろう。
“だろう”というのは、私はあくまでもデレ~~の方だから、
解らないのであるが。

 

とにかく、今の夫どもやお父さんどもは、
昼は仕事で、夜は良い夫、父の演技で、緊張感がずっと続いているのではないか。
少しずつであっても慢性的に緊張感が続き、ストレスがたまってくる。

 

しかも、今の時代、仕事では、
ビジネスのグローバル化と激しい時代の変化に着いていかねばならない。
常に意識変革が必要な時代である。
意識変革とは、
今までの自分の中にあった知識とか、常識、習慣を、変える作業から行われる。
つまり何らかの意識の変革が行われる時、
今までの電気信号の流れ方をやめて新しい流れ方を作り出す時に、
大きなエネルギーを要し、内部にストレスを発生させる。
“気付き”によって、自ら変革を成して行こうという時でもストレスはたまる。
特に、それを他人から強要されるとより大きなストレスがたまる。
いわゆる“叱られている”状態であり、
また特に、それが自分の意に反して正しい時。
一時的に、さらに大きなストレスがかかる。

 

それまで昼の仕事におけるストレス、夜の緊張感からのストレスがたまって、
そこに一時的な大きなストレスが掛かると、
プチっと行くように、緊張感を促すホルモンが出続けるようになって、
脳細胞が緊張モードを解かなくなってしまう。
そして、最良のくつろぎである“眠り”を取れなくなって、
急速に病気の底に落ち込んでいく。

 

こんなストーリーではないだろうか。
あくまでも貧弱な知識と、少ない経験で想像しただけだが、
こんなストーリーが、妙に帳尻が合うような気がする。

 

あくまでも、家ではデレ~~~として、
緊張をゼロにまで失くす生活が出来ている自分なので、
これが本当なのかどうか、あくまでも想像でしかないが、
妙につじつまが合うような気がする。

 

 

 

昨日、快洗Wingのドライブスルーを見に行った。
いよいよ完成に近づいたようだ。

 

 

なかなかイイ感じである。

 

 

今日は静岡県の三島に行った。
午前中に仕事をして、お昼はおそば。これがヘルシーで旨かったのです。
二八蕎麦と、更科蕎麦と、けし蕎麦の三種蕎麦。

 

 

三島には、伊伝さんが運営する快洗隊・三島伏見店がある。
決して豪華な設備ではないが、これで平月200万円の洗車売り上げをコンスタントに上げている。
この店を見ると、快洗隊の原点を見るような気がして勇気が出てくる。

 

 

伏見店の快洗隊長・松浦さん。
彼の自信に溢れた洗車ぶりに、我々も頑張らないとイカンなーと思った。

 

 

待合室のPOPがまた良かった。
手作りであるが非常に解りやすく、我々がすべき原点を見せてくれた。

 

 

ちょっとモヤがかかっているが、ピンク色の富士山。

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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