谷 好通コラム

2007年02月24日(土曜日)

1588.娘を持つ父親達よ

1583話で登場した魅力的なロスのおばさんから
ワインを飲みながら面白い話を聞いた。

 

「あなた、昔、自分の娘さんから嫌われた事があるでしょ。あれはDNAのせいなのよ。」

 

何のことかと思ったら、
こういうことだそうだ。

 

男親にとって娘は可愛いもので小さい時からとても可愛がる。
娘も、がさつな男の子とは違って、やる事なす事すべて愛らしく、
言うことも可愛い。

 

幼稚園から小学校に上がると、ますます可愛さが増し、
「私、お父さんのお嫁さんになる。」なんて言うものなら、
お父さんはメロメロである。
小学校の学年を増すにつれて可愛さに少しずつ女っぽさが加わってくると、
お父さんは、ちょっと娘がまぶしくなってきて、
娘が世界一尊い美人に思えてくるのだ。

 

しかし、早ければ高学年になって
あるいは遅くても中学校に入る頃、娘に思春期が訪れる。
すると、
突然、「お父さん横暴っ!、不潔っ!」とか、
「お父さんの入ったあとのお風呂には入らない。」なんて、
ショックなことを言い出す。
“乳離れ”ではなく、突然の“父離れ”。

 

お父さんはショックである。
あれだけ可愛がっていた娘が、
お父さんを恋人みたいに大好きだった娘が、突然、豹変するのだ。
お父さんには、一体何が起こったのか訳が解らない。
お母さんは、「反抗期なのよ。そのうち直るから。」と平気な顔をしているが、
お父さんにとっては、とても悲しい娘の変化。

 

それでも、娘が育って、大学に入るか仕事を始めた頃には、
娘の拒否反応は薄まってきて、
いつの間にか、普通の親子関係に戻る。

 

娘とお父さんの間にはそんなプロセスがよく有るようである。
思い出してみると、私と娘にもそんな感じの事があったような気がする。

 

そんな現象の原因がDNAにある。とロスのおばさんは言うのだ。

 

「娘が思春期を迎え、
つまり、生殖能力が体に芽生えてきた時、男親を遠ざけるかのように嫌い始める。
それは女性の遺伝子、DNAの中に仕掛けられたこと。

 

一方、男性は本能的に、
新鮮であり生殖能力の高い女性を欲する仕掛けをDNAの中に持っている。

 

その対象が娘であっても、
年頃になってくると
その仕掛けが動いてしまう事もあって、
そのままでは、
劣性遺伝の元凶である近親交配が起きてしまうかもしれない。
それを防ぐために、
娘は一番近い男性である父親を嫌い、
遠ざけるような感情を持つように出来ている。
それが、思春期の娘が突然父親を嫌うようになるDNAの仕組みである。」

 

という事だそうだ。
なるほどなぁ~である。

 

娘が突然私を嫌うようになったのは、
私のせいではなかったのだ、
娘のDNAの中の仕組みが、娘にそういう感情を起こさせたのだ。

 

世の娘を持つお父さん達よ、
安心するがいい。
あれだけ可愛がっていた娘が、
突然「お父さん嫌いっ! あっち行ってっ!」と言っても、
それは娘が言っているのではなく、娘の中のDNAが言わせていること。
だそうだ。

 

ロスの物知りの魅力的なおばさんに、
そんなことを教えられて、長い間持っていた心の傷が癒されたような気がした。

 

 

 

今日は、会社の社員旅行。
といっても、今年は各部署ごとにバラバラで食事会を開いたり、
小旅行をするだけのミニ社員旅行。

 

本社事務所にいる営業以外の人間と、
出荷に関わるパートさんを含めたスタッフ全員が、
事務所から40分余り離れた「尾張温泉」という地味~な温泉に日帰りで出かけた。
その会に私も参加させてもらったのだ。

 

 

昔ながらの超日本流宴会形式。
懐かしい。

 

 

じゃんけんで席を決めたそうだ。
それでも私と本日の主催である管理本部の池本常務は
とりあえず上座に祀り上げられ、
じゃんけんで勝って(負けた?)上座真ん中に座った佐藤さんと共に、記念写真。

 

 

慎ましやかではあるが、楽しい宴会であった。
手前からのお二人の奥さんは、
共に三人のお子さんを持っている素晴らしいお母さんである。

 

 

このキテレツ君(山戸所長いわく)も、三人目の子供がもうすぐ産まれるそうです。
出荷の山内課長も三人の子持ち、
経営企画本部の畠中常務も三人の子持ち(そろそろ四人目が?)、
我が社は、子沢山が社風になりそうです。

 

 

そろそろ飽きて来た。

 

 

この尾張温泉には、昔ながらの芝居を見せる劇場があって、
いわゆるドサ周りの劇団が、昔ながらの人情時代劇を演じ、
昔ながらのお年寄りから、一万円札のご祝儀を懐に入れてもらっていた。

 

 

私は昔、このような劇場に一度だけ行ったことがあっただけなのだが、
妙に懐かしく感じ、
畳の見物席で、すっかりくつろいでしまったのです。
私ももっと歳をとったら、
こんな人情時代劇の良さを理解できるようになるのかもしれない。

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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