風邪を引いた。
完全に風邪を引いた。

３７゜Ｃも熱があるではないか。
私は平熱が３５．９゜Ｃくらいなので、結構しんどい。
昨日の夜、早く寝るつもりで布団に入ったのだけれど、
急に頭が冴えて、ついでに目も冴えて、とうとう午前２時くらいまで起きていた。
情けない。

熱が出たのも何年ぶりであろう。
この“けだるさ”も久しぶりだ。
頭が重くて、関節も何となくだるい。

それでも、仕事の予定はあるので会社に出て行き、
業者の人と打合せをしていたら、
何となく元気が出て来た。

打ち合わせが終わってから、すぐに病院に行くことにする。

病院はガラガラであった。
今、風邪が流行っているので、
「ゲホン、ゲホン」と咳き込む患者で溢れ返っているのを想像していたのに、
肩透かしである。

「ここ何日か、大きなセミナーが゛立て続けにありまして、
３時間くらい大きな声で話し続けるのですが、
以前は一日寝ればすっかり回復していたのが、
今回の全国セミナーでは、グッタリと疲れが残っていたんです。
なんか変だなぁとは思っていたんですが、
やっぱり熱が出ました。何年ぶりかなんです、熱が出るなんて。
一体何なんでしょうかね～、これがいわゆる風邪ってモンですかね～。」
力説するも、病院の先生は、
「ハイッ口を開けてー、アーッ喉が赤く腫れているねー。
うがい薬と風邪薬を出しておきますから、外出後はうがい、毎食後に薬を飲む。
ハイッ結構です。」だけ。

私は痛い注射を打たれる覚悟が出来ていた。
しかし、先生は注射を打つ気配など全くない。
胸を出して聴診などする様子もない。
私は、何年ぶりかのちゃんとした風邪をひいて、意気揚々と病院に行ったのだが、
たった四日分の風邪薬と、うがい薬をもらっただけで、チョンである。

あんまり簡単だったので、
風邪も大したことないような気になってきて、
会社に帰って来た頃には
風邪の症状もほとんどなくなってしまったような気がする。
もう直ったか？

でも、昼からの仕事を済ませたら今日は帰る事にする。
明日は朝から夜遅くまで予定が詰まっていて、明後日は「四国セミナー」がある。
用心のための「病気のための早退である。」

病気で早退なんて何年振りであろうか。
情けないような、恥ずかしいような。