谷 好通コラム

2019年04月13日(土曜日)

4.13.ダメな店長は、彼が去ると、その店の実績はじきに下がる。

優秀な店長が一つの店舗のチーフとスタッフを
しっかりと育て上げるのには何か月かかかって、
お店の財産であるお客様を造り上げるまでに少なくとも1年はかかる。
そうなれば当然、
良い実績が安定して上がるようになっている。

 

そして、
店舗はスタッフとチーフが育て上がって、
良い商品で繋がっているリピートのお客様が積み重なれば、
それを造り上げた優秀な店長は、
出世して転勤でいなくなって、
彼が育てたチーフを店長に昇進させても
その店の良い実績は決して落ちるものではない。

 

本当の良い優秀な店長は、
自分が去った後に、
優秀なチーフとスタッフと、たくさんのお客様をその店に残し、
優秀な店舗を造り、残し、次の店でも同じことが起きる。
だから会社は、
その優秀な店長をどんどん昇進させて、たくさんの店舗を預けるようになる。

 

反対にダメな店長は、
彼がその店に赴任すると、すぐに、目に見えて実績が上がるが、
それは彼自身が、その店のお客様に、高い商品を強引に打ったり
値引きや過剰サービスを付けて無理して”売り”
一部のお客様をえこひいきすることによって、その場限りの数字を造る。
悪い店長は、
人を作らず、リピートのお客様を作らず、
つまり店を作らず、目先の数字を造るだけなので、
そのダメな店長をその店舗から外したりすると、
すぐに実績が落ちる。

 

これは、明確な数学の定理のようなもので、

 

優秀な店長は、
赴任して実績が上がるのに時間がかかったとしても、
彼が去ってもその店舗の実績は下がらない。むしろ上がる。

 

ダメな店長は、
たとえ赴任して実績を上げるのに時間がかからなかったとしても、
彼が去ると、その店の実績はじきに下がる。

 

 

この定理には、もう一つの理由がある。

 

良い店長の店では、
お客様が喜んでくれるような仕事の仕方をするし、
部下にもそうさせるので、
部下もお客様が喜んでくれるのが嬉しくて
みんなが自ら働く気になって、働いているので、
その良い店長がいなくなっても、同じように自らの意志で働いて、
もちろん実績は下がらない。
下手すると、残されたみんなが「頑張らなきゃ」と意識して、むしろ上がる。

 

ダメな店長は、
お客様が喜ぶかどうかは別に、
とにかく部下を働かせるのが店長の仕事だと思って、
部下を働かせ、部下はいつも働かされているので、
働かせているその店長がいなくなったら、
部下は働かされなくなって、
でも、自らの意志で働いていた訳ではないので、なるべく働かない。
お客様が怒っても仕方ない。実績はまっさかさまだ。
こうなってしまった店舗は、
はじめっから造り直さないと再生しないことが多い。
「部下を働かせるのが店長の仕事」と思っているダメな店長は、
意外と多く、意外と始末が悪い。

 

店長、部所長、社長は部下を働かせるのが仕事なんて馬鹿なことを考えずに、
みんなと一緒に意志を一つにして目標を達成して、
達成会で飲んで、
食って、騒ぐのがいい。
目的をみんなで一つに持つことが良い。
お客様に喜んで来てもらう事。
みんなから必要とされる自分達である事。自分である事。

 

製品部混成達成会(?)
昨日の夜「東浦ホルモン」にて。

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

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