谷 好通コラム

2006年10月30日(月曜日)

1501.筑波サーキットで

もう一昨々日のことになるが、
東名高速でスピード違反で捕まったあと、
なんか運転する気が失せてしまって、
残りの道程は同行の畠中君に全部運転してもらった。

 

 

途中の港北SAで石川朗選手と合流して筑波に向かう。
名古屋から筑波まで約400km、私が運転したのはわずか100km。
新しいエンジンの“慣らし”とために、常に4000回転を維持して走る。

 

ホテルについたの8時半過ぎ、
皆で近くに一軒だけある「すみれ」という小さな居酒屋に行った。
「すみれ」なんて可愛い名前がついているから、
小奇麗な女将さんがやっているかと思ったら、普通のおじさん一人でやっていた。
このおじさんに、自分の店をなぜ「すみれ」とつけたのか聞いて見たかったが、
飲んでいるうちに忘れてしまった。

 

決して、決してきれいな店ではなく、
全く片付けられてもなく、
入ったとたんに、なんとも言えぬ臭いが鼻をついて、
「しまった。」と思った。

 

しかし解らないものである。
料理はホントにおいしかったのだ。
この店は危なそうだからと、料理を注文する時、
「湯豆腐」「おでん」「やきとり」など、しっかりと火が通ったものばかり頼んだのだが、
そんな心配は余計なことであったように、
どの料理も全部美味しかったし、材料も新鮮であった。

 

この「湯豆腐」
豆腐だけでなく、タラの身や、野菜がたっぷり入って、
大きな鍋いっぱい700円。これはいける。

 

 

翌朝はゆっくり起きて、筑波サーキットに向かう。

 

このサーキットは東京に一番近い場所にあることもあって非常に混んでいる。
走行はすべて「予約制」で、
一ヶ月前と2日前の2回の予約日にしか予約を取れず、
それも見た限りでは、全ての走行枠が予約で一杯になっていた。
さすがに関東圏はすごい。
午前中はすべて2輪車、オートバイの走行枠になっていて、
我々四輪の枠は昼からだけであったので、朝はゆっくりで良かったわけだ。

 

筑波サーキットはとても古く、歴史のあるサーキットである。
古いだけあって設備も豪華では無いし、
ピットそのものも、ピット裏のエリアも極端に狭い。

 

たったこれだけである。

 

 

ゆっくり行ったので、
車を整備する場所もなかなか無く、
結局、便所のまん前で車の整備を始めた。
トイレのまん前は、自分がトイレに行きたくなった時、大変近くて便利である。
物は考えようだ。

 

 

本当は、新しいエンジンは2000kmぐらいは“慣らし”をするのが理想なのだが、
今回は時間が無く、秦野⇒名古屋⇒筑波の700kmあまりだけ。
とりあえずエンジンオイルを抜いたら、
トレーのそこにきらきらと光る金属粉が見える。
こんなのを見たのは初めて見た。
大丈夫なのだろうか。

 

 

とは言っても、だから何をどうすればいいのか解らない。
とりあえず走ってみるか、とコースに出る。

 

 

12:00からの1本目。
約2kmのコースを20周走る。
1本目はコースを憶えるのが目的なので、
そんなに攻めずに走るので1分13~4秒台で回るが、
それでも1分12秒台にちょっとだけ入った。
初めて走った1本目としては上等だ。

 

わずか2km程度のサーキットに、
あまり力の無い車からターボを積んだバカッ早い車まで混走で30台!
コース上は大混雑である。

 

2本目は、11周で走るのをやめてしまった。
途中で、コース上にオイルが流れたという意味のフラッグが振られたので、
思いっきり攻めることが出来ない。
それでも、2本目は1分12秒台をコンスタントに入り、
最後の周に、1分11秒台にかろうじて入った。

 

3本目は、タイヤがそろそろ限界だったが、
練習なので構わず、そのまま出る。
出て最初の5周位は何とか走れたが、それ以降終わりの20周目まで、
グリップ力が下がり、
3つもある小さなヘアピンで、アンダーステアに苦しんだが、
何とか最後まで走ることが出来た。
3本目の5周めに1分11秒13と、この日のベストが出る。
そのあとは、タイヤが限界を超してグリップが無くなり、
12秒台が続き、20周を走り終える。

 

ゴルフカップの速い方のクラスである「エキスパート」の人たちのタイムが、
1分10秒台後半であるそうだ。
とすれば、11.13秒はあとコンマ5秒あまり、
エキスパートより若干遅いクラブマンクラスならば、
かなり上のほうに行けるタイムかもしれない。

 

もう限界に近いタイヤでのこのタイムは、
今度こそ、いいところに着いて行けるレースになるかもしれない。

 

ちなみに、走り終わったタイヤは、
タイヤの外側半分の一面にブリスターが発生して、
バースト寸前であった。

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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