谷 好通コラム

2006年09月22日(金曜日)

1479.腹から笑った昼食

人間、本当に頑張らなくてはならない時がある。
それが今なのかもしれない。

 

大きな目標に向かって舵を取ったとたんに、
不意につまづく事があって、くじけそうになっても、
それを乗り越えようと、
皆で力を合わせていると、
今まで無かった力までが湧いて来るものだ。

 

皆が一つの目標に向かって、
それぞれがすべての能力を注ぐ時、
今まで隅々に溜っていた無駄と無理が見えてきて、
それを整理し、思い切って取り除くことにより
すっきりと視界が開かれてきて、
何を、いつまでに、どうすればいいのか、明快に見えてくる。
よどんだ空気が晴れると、
今までが悪い空気の中に居たことに初めて気づかされ、
今の自分の呼吸が軽いことに驚く。

 

ちょっとしたダイエットに成功した時、
自分の身が軽くなって、今まで気付かなかった贅肉の重さに気付く事に似ている。

 

 

今日のお昼、
名古屋の北にある有力代理店さんの社長と部長とお昼ご飯を食べた。
ふと、この方たちと長い間お話をしていなかった事に気が付き、
部長に昼ご飯を一緒に食べましょうと誘ったら、
社長も一緒に付き合ってくれたのだ。

 

お二人は、私の親友であり先生である。
自分の思いをそのまま出せば、そのまま自分の中に入れてくれる。
何も計算をしなくてもいい。
自分をそのまま出せば、そのまま受け入れて、腹の底から笑ってくれる。
逆に、姑息な損得勘定でも入れようものなら、
たちまち見抜かれるに違いない。

 

暖かい人たちであり、
鋭い厳しい人たちでもあるのだ。

 

こういう人たちがいてくれる限り、
私は絶対に負けないという妙な自信がある。

 

久しぶりのお二人との食事は、一人1500円の一番安い懐石であった。
私が誘ったので飯代は私が払う。
我が社は接待交際費ゼロを伝統的に続けているので、
当然私のポケットマネー。
「お昼ですから軽いので行きましょう。この一番安いのでいいでしょう。」とは、
大変失礼な言葉ではあるが、
それが言えることが妙にとても嬉しかった。

 

ご飯そっちのけで、笑った。
何かを話すたびに腹から笑った。
こんなに底抜けに大笑いしたのは久しぶりである。

 

何かが吹っ切れたような気がした。
目の前にあったモヤモヤが吹き切れたような気がした。

 

また、頑張れる。

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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