谷 好通コラム

2019年03月08日(金曜日)

3.08.病院にて、昨夜9時半の出来事

昨夜は病院泊でした。
午後5時には病院に到着して、しばらくしてから、
以前入院した時よりもいくぶんか美味しく感じる病院食を食べて、
付き添いでいてくれた連れ合いも帰り、
会社からのメールをチェックして、
いくつかの電話をして、ちょっと大きい声を出したりして
それも終わると、
やることがなくなった。

 

テレビをつけても見たい番組がある訳でもなく、
手持無沙汰で
またPCの電源を入れたのは9時を過ぎていた。

 

CDトレイにバイオリニストの葉加瀬太郎のCDを入れ、
PCに接続して使う小さな木箱のスピーカーを取り付け、
(これは低音は出ないが、バイオリンのソロには結構合っている。)
小さな音でバラードを聞きながら、
扉に背を向けてPCの画面をボーっと眺めていたら、
入口の方でガサゴソっと音がした。
部屋には看護師さんがよく来て、
しかし、何か用があれば声をかけてくれるので
そのままにしていたら、

 

白い影が私の横目を横切った。
「あれっ?」っと思った瞬間、
「ワッ!!」と大きな声で、肩をつかまれた!

 

びっくりした!
私は本当に死ぬほどびっくりした!

 

「ギャーッッ?!」
と、訳の分からない大声(悲鳴)を上げてイスから飛び上がって
後ろを振り向いたら、
そこには白衣の稻田先生が笑って立っている。

 

私を死ぬほどびっくりさせたのは稻田先生だったのだ。
夜9時半過ぎまで仕事をしていらっしゃったのだろう
しかし、こんな遅い時間に先生が来てくれるとは思いもよらなかったので、
私はただ驚くばかりでうろたえていた。
先生は
「手術は悪くなる前にやった方が絶対うまく行くから・・・・」
と、話してくれるのだが、
私はろくに返事も出来ず、失礼をしてしまったが
心臓バクバクで、本当に驚いた。
私を脅かした本人が
稻田先生では怒る訳にはいかない。
しかし、その夜は不思議とまたぐっすりと寝れた。

 

私は心臓が上手なので100%あり得ないが、
びっくりして私が死んでしまったりしたら、
朝のバラエティー番組では、どんな見出しを付けるでしょうか。
考えただけで、笑えてきます。

 

だんだん、徐々にですが、手術を受ける覚悟が出来てきました。

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

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