谷 好通コラム

2006年07月13日(木曜日)

1434.三回連続で得して

昨日は福岡で新ビジネス提案会。
一昨日の夜、みんなと福岡に飛んできて、
晩御飯を福岡のスタッフも交えてみんなで食べた。
福岡で一番好きな所「餃子専門店・旭軒」。
7人で、ビールと焼酎何杯かと、ひたすら餃子だけを(多分)47人前食べた。
メチャクチャうまかった。
みんなも、ひたすら餃子だけを食った。
おいしい餃子“だけで”満腹になったお腹は、
幸せであった。

 

 

昨日、福岡トレーニングセンターで、
私にとって初めての仕事を行なった訳だが、
約80坪の倉庫を改造したトレーニングセンターは、大変に使いやすく、
しかも冷暖房つきなので、正に天国である。

 

今日の広島での提案会でも同様で、
冷房が効いたところで作業が出来る幸せは、最高である。

 

人間、ぜいたくなもので、
一度いい目をしてしまうと、それに慣れて、それが当たり前になってしまう。

 

先日、新しい倉庫へ移転を前に、
本社の倉庫にあったクーラーを、先に、新倉庫へ移転をした。
一昨年入れたクーラーで倉庫の作業環境は大幅に改善されたのだが、
それが一旦なくなると、みんな「暑い」「暑い」と大騒ぎ。
考えてみれば、一昨年より前まではクーラーなど無かったわけなので、
その状態に一時的に戻っただけなのだが、
人間、一度良い環境に慣れると、戻っただけでも辛く感じるもののようだが、
みんな、汗だくで頑張ってくれていた。

 

引越しは明後日から、15,16,17日の三連休でやっつけるのだが、
ここのところの暑さは尋常ではない。
考えただけで、のぼせそうである。
頑張らねばならない。

 

こんな時、ズルをするものが出なければいいのだが、
みんながつらい時に、楽をする者が出ると、
あとに、つまらない禍根を残す事になることがある。余計な心配であるが。

 

 

すでに札幌、仙台、東京、大阪、広島、福岡、
そして、7月18日から愛知に中央トレセン、それに9月から横浜にも
冷暖房設備つきのトレーニングセンターが完成する。

 

研修を受ける方々に良い環境で、研修に集中していただきたいために、
このような贅沢な設備を持ったトレセンを造った。
しかし、このような環境での研修が、
スタッフに妙な甘えを作り出してしまわなければ良いが、と真剣に心配もしている。
いい環境での作業が、
実践の店舗での仕事を余計につらくして、
罪作りにならなければ良いがと、真剣に心配しているのだ。

 

それにしても「暑い!」
もう梅雨など吹っ飛んでしまったようだ。
いくら梅雨前線があろうと、この暑さはもう梅雨なんかではない。
天気予報も、いつまでも週間予報から「曇りマーク」や「雨マーク」などを並べていず、
スカッと爽やかに「晴れマーク」を並べた方がいい。
そうなれば洗車ラッシュ到来である。

 

 

今回の出張。
後味の良くない“得をした”ことが3回も続いた。

 

昨日、福岡で仕事をして、その日のうちに広島に移動し、
今日、広島で仕事をして、名古屋に帰るという単純なスケジュールだったのだが、
昨日の内にハプニングが起きた。
四国の大切な代理店さんの身内に不幸があり、
昨日の夜お通夜で、今日、お葬式があるとの連絡を福岡でもらったのだ。

 

今日の広島の仕事は絶対にはずせない。
とすると、昨日の内に四国に渡ってお通夜に出席するしかない。

 

色々と考えた。
福岡から松山への飛行機は何本でもある。
この便は絶対に空席もある。
松山に飛んで、お通夜に出席して(間に合わなければお線香の一本だけでも)
松山市内に戻ってホテルに泊まり、
翌日、レンタカーを松山で返却して、
松山観光港までタクシーで行って、朝一のフェリーに乗って広島に渡れば、
わずか1時間とちょっと。
午前10時には広島について、広島での仕事に十分間に合う。

 

この線で行こうと、飛行機とレンタカーと、松山のホテルの予約を手配してもらった。
と同時に広島にとってあったホテルをキャンセルする。

 

ところが、
通夜の式場がこの方がお住まいの今治であるとばかり思い込んでいたのが、
この方の実家である瀬戸内海の中にある「大三島」であることが分かった。

 

ならば、松山から大三島にレンタカーで走り、通夜に出た後、
そのままレンタカーで広島まで走ってしまった方が、効率的だ。
問題は、松山で借りたレンタカーを広島で乗り捨てると、
ものすごく高い「乗り捨て料」が、着くかもしれない。
そこで本社事務所のスタッフに、乗り捨て料金を問い合わせてもらった。
回答は5,200円。
安い!
どういうわけか分からないが、想像以上に安い料金が回答された。
これなら、松山→大三島→広島ルートで決定である。

 

またもや、レンタカーとホテルの手配をし直してもらった。
レンタカーは、翌日の夜広島の仕事が終わってから広島駅で返却。
ホテルは、松山をキャンセルして、広島のホテルを復活させるが、
最初の予約はシングルで8,000円だったのが、
「もう、13,200円の部屋しかありません。」と言われたそうだ。
ツインのシングルユースになったようだ。
仕方がない。

 

すべての手配を、事務所の女性スタッフにしてもらい。
福岡から松山に飛び、
空港でレンタカーを借りに行く。

 

ここでモメタ。

 

「乗り捨て料」が、14,700円だというのだ。
わざわざ問い合わせてから行ったのに、1万円近くも高いとは納得がいかない。
事務所に電話をして、
確認をしてもらった女性スタッフ○○○○さんに出てもらい、
レンタカーのスタッフと話をしてもらった。
○○○○さんの抗議には定評がある。
しかし、
それでもレンタカーの女性スタッフは、
「精算は広島でして下さい。それまでに店長と相談をしておきます。」と、
問題を先送りした。

 

そんなことで、時間をいつまでも潰すわけにはいかない。
大三島に向けて出発をした。

 

大三島では、会場を見つけるのに大変苦労したが、
ようやくのことで行き着き、
すでに終わっていた御通夜のあと、
故人に手を合わせ、
失意の内にあった目的の人とお会いし、お話をすることが出来た。
いつものことであるが、
田舎の家の亡き人を送る気持ちのこもった式には感動する。
奥さんから「持っていきなさい。」と手渡されたお弁当がありがたい。

 

大三島を立ったのは、午後10時過ぎ。
広島駅近くのホテルへの到着を、NAVIは12時過ぎと示していた。
しかし、“しまなみ海道”が全線高速で開通していて、
思ったより早くホテルに着いた。

 

先にホテルに到着しているはずの谷専務に電話をすると、
「今、トレセンにいます。明日の準備が終わったところです。」と言う。
私は、恥ずかしい。
私が遅くホテルに着いたのに、
早くホテルについているはずの彼にひがみ根性を持った自分に、
しばし恥じ入った。
みんな大変なんだなぁ、と改めて思う。

 

“先に”ホテルに着いた私は、部屋に入った。
普通のシングルの部屋であった。
これで8,000円が13,200円になったのは納得がいかない。
明日話をして見よう。
そう思って、とりあえず寝る事にした。

 

とにかく疲れた。長い一日であった。

 

翌日、ホテルを出る時にフロントで話した。
「昨日、インターネットで予約をしてその時は8,000円でした。
その後、都合で一度キャンセルをかけて、
数時間後、又都合が変わって電話で復活をお願いしたら、
13,200円の部屋で、と言われたので、
ツインのシングルユースかと思ったのですが、
泊まったのは普通のシングルルームでした。ちょっと納得がいかないのですが。」

 

係りの女性スタッフは、「はい、かしこまりました。」と言って、
手早くコンピューターで何かを調べていた。
とまもなく、「失礼しました。では御予約の8,000円で計算させていただきます。」
と、あくまでもにこやかに、凛として答えた。
私は、思わず「ありがとうごさいます。」と答える。

 

ルールでは、
インターネットで予約し、インターネットでキャンセルして、
電話で予約を入れ直したわけだから、
電話での一般予約となって、シングルで13,200円払って当然である。
しかし、その前後の事情を考えて、
そのスタッフの方の判断で、その場でインターネットでの予約扱いとしたのだ。
お見事である。
私は5,200円得したと言う気持ちよりも、
このスタッフによる“イレギュラーな場面における難しいCS”が実践された事に、
鳥肌が立った思いがした。
そして、広島ではこれからもずっとこのホテルに泊まろうと思った。
ホテルの勝ちである。

 

 

ホテルから広島トレセンに向かい、
充実した仕事をさせていただいたあと、レンタカーを広島駅に返しに行った。

 

窓口で、「21,000円になります。」と言われる。
車のレンタル料が6,300円くらいなので、
乗り捨て代が14,700円のままだ。
「えっ?松山から何の連絡もありませんか?」と聞いたが、
何も連絡は入っていないそうだ。

 

松山の営業所で言われた「精算は広島でして下さい。それまでに店長と相談をしておきます。」は、
嘘だったようだ。

 

自分の携帯電話で、松山営業所に電話を入れる。
「広島は何も聞いていないと言っているけど、一体どうなっているのですか?」と迫る。
と、
「ちょっと係りの者と相談をして、折り返し電話を入れます。」と言う。
やがて、
今度は、じれた広島のスタッフが松山に電話を入れたらしく、
「乗り捨て料金を5,200円にしますので、11,500円いただきます。」と言われた。
それはそれでいいとしても、
折り返し電話をしますと言っていた私には、松山からは結局電話は来なかった。

 

自分たちのミスを認めないまま先送りして、
先送りした先の広島に連絡もせず、
ひょっととして泣き寝入りを期待したのか
14,700円請求するようにしたままにして、
抗議があったら、折り返し電話をすると言って、
広島のスタッフに値段を安くしておくように伝えて、
私本人には、ダンマリで済ます。
最悪の対応である。

 

このレンタ会社は、レンタカー業界で一人勝ちをしている会社。
大会社ゆえなのか、中はCSとは正反対の堕落のようである。
9,500円得したわけだが、実に不愉快さが残っただけで、
出来ればこのレンタはもう使いたくないと思った。

 

 

広島駅のみどりの窓口。
JRの切符を買う時、私はいつも身障者手帳を使う。
乗車券が半額になるのだ。
広島から名古屋までだと4,090円(?)割引き。

 

いつものように、行き先と片道であることと、人数と、喫煙を告げ、
手帳を提出して、「一人はこれで乗ります。」と身障割引を申し出る。

 

ところが、この窓口のスタッフ、
行き先と、人数と、片道かどうか、喫煙か禁煙か、
いちいちまた聞き直す。
ちょっと頼りない変な人だ。
そして、
何を勘違いしたのか、
私を一種割引の「障害者割引」、
同行の大野君を「介助割引」で切符を切ってきたのだ。
つまり、二人ともを乗車券半額にしてしまったのだ。

 

いつもなら、
「2種の割引なので、私一人だけが割引きですよ。」と、
間違っていることを申し出るのだが、
先程のレンタカーでのこともあり、面倒に感じて、そのままにしてしまった。
4,090円の得である。

 

今日は連続で、3回も、5,200円、9,500円、4,090円と、得をしてしまった訳だ。

 


朝のホテルでは、私にちょっとした感動をさせてくれて、
ずっとこのホテルを使う気にさせてくれた。

 


昨日の松山のレンタカー屋さんでは、
「すいません。間違えてお伝えしてしまいました。」と詫びて訂正してくれれば、
決まった料金を払うのだから、それですべて済んだのに、
自分の非を認めもせず、詫びもせず、
ごまかそうとし、
無責任な逃げの姿勢ばかりであったあのスタッフは、
会社に9,500円損させただけでなく、
このレンタはもう使いたくない。と私に思わせた。

 


JRのあの頼りないスタッフは、ただ単に能力の問題であろう。

 

誰が一番得して、損をしたのであろう。

 

 

仕事が充実し、
その上にあまりにもたくさんのことがあり、
あまりにも暑かった昨日から今日、「疲れたなぁ~」と、しみじみ思ったのでした。

 

福岡から、松山空港に飛ぶ飛行機の中から。

 

 

松山空港に降り立ってから。
こりゃ、どう見ても梅雨が開けた空だと思うのですが。

 

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    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

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