谷 好通コラム

2006年05月14日(日曜日)

1396.石川軽トラとGTI

もう一週間も前のことだが、
久しぶりに石川朗選手に会った。
今年の私のレースをサポートしてもらうことにしたのだ。

 

 

2ヶ月前、富士スピードウェーで、
私たちのN1スーパー耐久仕様インテグラをドライビングした時、
膝に無理をかけたのか、
膝の関節に水が溜ってしまい、
長い時間掛けて、最近やっと気にならない程度になってきた。
これは、レースでクラッチを激しく踏むことはもう無理かもしれないと覚悟した。

 

でもその一方、
スーパー耐久第一戦の仙台ハイランドで、不本意なレースを見ていて、
余計にストレスを溜め込んでしまったことから、
「やっぱりレースは自分で走って何ぼ、だよな。」と痛感した。

 

もう一つの要素。
だんだん仕事のサイズが大きくなってくるにつれて、
仕事で溜るストレスも大きくなってきている。
ストレスは適度に発散しないと、心の中に思わぬ負担を作ってきて、
ある臨界点を越すと、それに潰れてしまう事もあることを身近に感じて来て、
「私のストレス発散は何と言ってもレース、
やっぱり、自分でレースを走る機会を作らなくては。」と思うようになった。

 

つまり、
左足でクラッチを踏むことがだんだん無理になってきているのに、
どうしてもレースに出なくては、とも思うようになってきた。
これは何とかしなくては。

 

そう思っていたところ、
クラッチ無しの2ペダル車での本格的なレースがあることを思い出した。
「ゴルフGTIカップシリーズ」だ。

 

私はこのレースのことをまったく知らなかったので、
とりあえず、インターネットで調べてみて、
そのレースを主催しているらしいCOXの中の事務局に電話をしてみたのだ。
事務局の人いわく、
「去年から走っている車に加えて、今年は新たに13台供給するのですが、
もう、13台とも買い手が決まっています。
残念ですが、もう売り切れです。
キャンセル待ちを入れておいてもいいですけどどうします?」

 

ということで、アテにならないキャンセル待ちを入れたのだが、
この時点で私はこのレースをあきらめた。
縁がなかったということだ。

 

と、翌日、事務局から電話が入った。
「実は、予約を入れている人で
レースのエントリー費を期限が過ぎてもまだ納めていない人がいまして、
事務局で相談したのですが、
その人に通告した上でダメだったら、その車を出してもいいのではないか。
という事になったんです。どうします?」

 

ああ、こういうのを縁というのかもしれない。
即、購入してレースに出ることを決めた。

 

車は、ゴルフ?の2000ccターボエンジンのGTI。
ナンバー付きのまったくのノーマルカーに、
6点ロールバー、レース用4点シートベルト、緊急用キルスイッチ、牽引フック、
など安全のための装備を装着し、
車高調整式サスと、スタビライザー、公道も走れる程度の効率アップのマフラー、
などの若干のレース走行用の装備、
あとはもちろん触媒は着いているし、エアコン、オーディオまでそのまま、
シートに至ってはノーマルそのままのセミバケットシート。
しかし、タイヤはサーキット用のSタイヤを履く。
まったくのノーマルカーとN1仕様レースカーとの、7:3でノーマルカーに近い感じか、

 

ナンバーが付き、公道をそのまま走れる仕様で、
レースが終わったあと、そのまま公道を走って帰ってこれる車だ。

 

ナンバー付きなので、
売る時も、普通に売る事が出来る。

 

ゴルフGTIは中古車でも人気車で、
しかも、GTIで3ドアはこのカップカーだけ、
かなりリセールバリューも高く、COXで装着する装備品も充実している。
買った値段-売れる値段=実質的な車の値段は、かなり低く抑えられそう。

 

それでも、費用はかかるので、
2年間乗ったノーマルのインテグラ・タイプR ?8795(ハナクソ号)を売る事にした。
ハナクソ号は快洗隊の畠中君が中古車のオークションに出してくれた。
アクアキーパーをコーティングしてあったこともあって、
外装は、異例の新車同様の評点「6」、
内装も快洗隊のルームクリーニングが功を奏して評点「6」。
2年間乗って新車の60%以上の値段で売れる。
充分に、
「買った値段-売れる値段=実質的な車の値段<ハナクソ号」の構図が取れた。

 

ゴルフカップ第一戦は5月21日、
このレースには車が間に合わない。
しかし、その日はちょうどスーパー耐久の第2戦である鈴鹿戦の日であって、
車が間に合っても、どちらに行くか迷ってしまうところであったので、ちょうど良かった。

 

第二戦が6月に「富士スピードウェー」
第三戦が7月末に「もてぎ」(これは半端でない暑さだ。)
第四戦が10月に「SUGO」

 

サポートを、レーシングガレージAIRSを開いている石川朗選手にお願いした。
6月の富士は、石川さんが「もてぎのJOY耐久」に出るので、
サポートを頼めずどうしようかと思っているが、
三戦と四戦はしっかりとサポートしてもらう予定である。

 

これは別の車であるが、同じ仕様のGTI。

 

 

室内を見るとほぼノーマルカーに近いことが分かる。
(暑くてたまらなくなったら、クーラーでもかけて走るか?)

 

 

COXの中で、
お世話をしてくれた事務局の小保方(おぼかた)さんと、石川選手。

 

 

この日東京でひと仕事をしたあと、小田原近くのCOXに行った。
ありがたいことに石川選手が品川まで迎えに来てくれ、
石川選手愛用の「AIRS」マークのスバルサンバーバン。
品川から渋滞も含めて約2時間、石川選手との超至近距離の移動であった。
好きだなあ、このノリ。

 

 

昨日の所長会議。
前日の役員会議と二日間連続の会議は、こたえる。
一番大切な二つの会議、全力を出し切る。

 

 

やっぱりストレスを発散しなければ、
やっぱり、レースに出なくては、とホントに思うのです。

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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