谷 好通コラム

2006年05月01日(月曜日)

1388.快洗隊日記に負け

このホームページにはカウンターがついていて、
毎日500から800増え、
ホームページを作ってからの約5年半で合計83万を数えている。
これは毎日500人から800人の方が
このホームページを訪問くれているという意味ではない。
500~800回トップページが見られたという意味である。

 

このカウンターは、昔から使われている単純なカウンターであり、
カウンターがついているページ、
つまり、この場合はトップページが1回表示されればカウンターが1つ回る。
実際には毎日400~600人の人が訪問している。
カウンターとは別にアクセスアナライザーというものが裏に仕掛けてあって、
何人の人が訪問してくれたかは分かるようになっているのだ。

 

このカウンターも、そろそろ新しい物に換えなければならないが、
切りのいい100万を数えたらか、
ホームページそのものの大リニューアルが近いのでその時でいいかと思って、
ついつい古いカウンターをそのまま使ってきた。

 

 

そのアクセスアナライザーを何ヶ月ぶりかで久しぶりに覗いてみた。
覗いて見て、びっくりした。

 

 

アナライザーにはページアクセスという項目もあって、
各コンテンツが何人の人に見られたかという数字も分かる。
このホームページが始まってからつい最近まで、
私の書いているこの「プレコラ」が、断然のアクセス数を誇っていた。

 

毎日書いていたのが一番の要因であろうが、
私は私で、このホームページを盛り上げなくてはと思って、
かなり必死で毎日書いていた時期もあった。

 

毎日書いていると、すごくいい事がいっぱいあったし、
文章力が上がったのかどうかはともかくも、
相手にわかりやすい文章が書けるようになった気がするし、
表現力は上がったような気がした。
いずれにしても、文章がすらすらと書けるようになったことは大きな収穫であった。

 

それで、これはいい!と思って、
アイ・タック技研の社員、とりわけインストラクターには、
毎月必ず一回はインスト日記に投稿するようにノルマを与えていたことがある。
罰金つきのノルマである。
たくさんの人が読んでくれる場で文章を書くのは、
絶好の表現力の訓練だと考えた。
インストラクターにとって表現力は大切な能力なのだ。

 

しかし普段は一部の人間が書くばかりで、
更新されていない日の方が多かった。
ところが期限の15日に近くなると、突然、投稿が増え、
15日当日には10を超える投稿が重なって、まったくみっともない状況となった。
罰金というペナルティを避けるために仕方なく期限ギリギリに書いたもので、
仕方なく書いた投稿など、一部を除いて内容もなく面白くない。
アクセス数も、当然、少ない。

 

そんな状況では、文章に対する訓練にも何もなったものではなく、
そのうちにノルマそのものをやめた。
読んでいただく人のために、自分のために、
書きたいと思った人だけが書けばいい。そう宣言したのだ、

 

人は「罰」では決して動かない。
人は自らの中にある動機で自らを動かす。
こんな原則を私は忘れていた。私は反省すべきである。

 

あれ以来一度も投稿がない人もいるが、
罰金がなければ出来ない人なのであろうかとも思ったが、
しかしそれでもいいと思っている。色々な考え方があるということだ。
それですべてを評価できるほど人間は単純ではない。
しかし、その一方、ほとんど毎日書く人が何人も出て、
それがまたけっこう面白いのだ。

 

インスト日記は「ノルマ時代」に比べると、はるかにアクセス数も増えた。
読者は正直である。

 

それでも、まだ私の「プレコラ」にはアクセス数ではかなわない。
でも、その差はもうあまりない。
私が一日おきに「プレコラ」を書くようにしてから、
書かなかった日には、インスト日記の方がアクセスが多い日すらある。

 

 

それよりも圧倒的なのは、
「快洗隊日記」
ここ何ヶ月、快洗隊日記の方がプレコラよりもアクセス数が多い日のほうが多い。
私が書いた日でも、快洗隊日記に負けることが多い。

 

実際に店舗でお客様に接し、
お客様の車を、お金をいただいてキレイにしているスタッフの
生の声は、生々しくて、迫力があり、実に面白い。
書く方も、現場にいると、書きたくなるような事がたくさんあるだろうし、
感動も大きいのか、実にたくさんの人が、毎日、いっぱい投稿してくる。
多い日は一日10以上の投稿で、
うっかりしていると当日書いたものでもバックナンバーに回ってしまうほどだ。

 

現場は強い。
商売の真実はすべて現場にあると言っていい。
机上で考えたことは、机上の空論という言葉のごとく、空虚なことが多い。
現場で何がされ、お客様がそれどう反応しているものか。
そこからしか考えられないことが多い。
快洗隊はその最前線であり、
そこにいる人たちの言葉は、それだけで実に面白いのだ。

 

快洗隊日記が急に活発になったのは、
スタッフ数が増えていることもあるが、
快洗隊の社長である畠中君が、突然ナンバー入りで毎日書き始めた頃に、
時を同じくしている。
それが快洗隊日記全体を活性化させていると考えた方が自然だ。
彼自身が書いていることは、どうも他人事のようなことが多くて、
自身の考え方や人間性をもっと正面に出せばいいのにと思っているのだが、
そうすれば、もっと強くなれるし、たくましくなれるに違いない。
これからもっともっとスケールの大きな経営者に成長するためには、
理路整然と、しかも裸になれなければならない。
これは本当にそう思うことである。

 

しかし、彼が毎日書き始めたことによって、
スタッフが先を争うように投稿をし始めた。
それは、それだけの力が有るという実証であるに違いない。
不思議な力を持った男である。

 

※彼はアイ・タック技研?の取締役でもある。
合同面接会場にて

 

 

私の「プレコラ」は、「快洗隊日記」に、アクセス数において負けている。
実に気分のいいことである。

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

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