谷 好通コラム

2006年04月05日(水曜日)

1376.我らが発展途上よ

私たちは洗車に関してのプロである。
洗車とかコーティングなど車をキレイする事の、
そのあらゆる要素に深く関わり、トップレベルのクォリティを持っているつもりだ。

 

ケミカルは化学研究所を持ち、オリジナルのレシピを持っていて、
それにはいくつかの特許が登録され申請数も多い。
その製品をを製造するのに一番適した力を持っていると思われる工場に
製品別に振り分け、製造している。
いわゆるOEM製造の形態ではあるが、
一般的なOEMに依存しているメーカー、
つまり、どこかの工場がオリジナルで作った製品に
自社のステッカーを貼っている名前だけのメーカーではない。
自社開発の製品を作っている名実共に本当のケミカルメーカーなのだ。

 

それは機械についても同じ事、
独自のアイディアと工夫で、
特許申請、意匠登録までしているオリジナル性の高いものだ。

 

洗車タオル一つをとっても、
中国のタオル工場で共に1年以上の長い期間をかけて、
オリジナルの性能を持つタオルを開発し「快洗Taoる」として製造している。
だからアイ・タックは、
独自の性能を持つタオルを開発した本物のタオルメーカーでもある。

 

特に、消費者に提供する洗車のビジネスとしてのノウハウと技術は、
独自に展開している「洗車屋・快洗隊」という専門店を構築して、
一つの業態にまで高めた実践に基づいていており、
机上の空論とは対極にある。
また、それを世間に拡げるインストラクションの能力も長年培ったものであり、
数多くのスクールを実践する中で、実戦的な力を備えている。

 

だから、胸を張って「私たちは、洗車のプロである」と言えるし、
そのことには大きな誇りを持っている。

 

しかし、思い上がってはいけない。
私たちは洗車のプロではあるが、
洗車ビジネスにおいて“ベスト”を実現しているわけではない。
いまだ、ベストを探して模索している過程に過ぎず、
まだまだ五合目までも行き着いていないのである。

 

快洗隊にしても、
すべての直営店が違う立地で、違う造りをしている。
そういう意味ではすべて実験店なのである。

 

ガソリンスタンドを改造した「刈谷店」に始まり、
大きなショッピングセンターに隣接したコバンザメ商法の「知立店」
片側一車線の田舎の街道沿いに大きなテントを持った「安城店」
たった102坪で団地に隣接した「北神戸店」
大きなドライブショップの駐車場内にテナントとして作った「相模原店」
巨大な関東のマーケットの中に国道沿いの立地に鈑金塗装設備併設の「松戸店」
古くからの住宅地にあって、素晴らしい立地で大きな敷地を持った「鳴海店」
しかし、大きな敷地が裏目に出たのかなかなか繁盛感が出ず低迷。
それを解決すべく切り札として日本初の「手洗いドライブスルー」を導入。
一方、高額なコーティングを施工する店舗を目指して
6台分もの大きなガレージを持つ「岡崎店」
静かな住宅街に不振であったガソリンスタンドを改造した「五香店」

 

そして、今日開店した「甚目寺店」
ここは名古屋の近郊にあって、非常に視認性のいい場所にある。
ここのテーマはローコスト。
今までの快洗隊の中で最も安価な建設費で作った。
設備機器も最低限のもの。
待合室は木造の簡素な造りだが真っ白の清潔感あふれる室内になっている。

 

全部で10軒になった。
そろそろ快洗隊のスタンダードを決めなければならない。
まだ、発展途中なのである。
まだまだ発展途上なのである。

 

今日、安城店に「快洗Wing」の一号機が取り付けられた。
昨日中に90%まで設置工事は進んだのに、
最後の段階でけっこう苦しんだようだ。
何事も、最初からすべてスムーズに進むものではない。
直売店である快洗隊・安城店に取り付けたこの生産型一号機で、
出るべき初期トラブルはすべて出し切るのが目的である。

 

いつまでたっても、
すべてのことが発展途上なのである。

 

注意すべき点である。
自らのプライドを持って「私たちは洗車のプロである。」と言うことは出来るが、
ベストであると思ってはいない。
まだまだこれからなのである。
しかし、たくさんの人に洗車技術などを指導させていただく中で、
自分たちのやっていることがベストであるような錯覚を持ってしまう者があるようだ。
それは思い上がり以外の何物でもない。
私たちはまだまだ発展途上である。
決してベストなんかではない。

 

 

※安城店で昨日、研修中の酒井君が撮った快洗Wing設置工事の写真。(私はまだカメラがないのです。)

 

人がいっぱいいるのは、ほとんど研修のためです。

 

 

この快洗Wingは、北海道の機械メーカーの若い技術者の人たちが、
私たちのアイデアを受けて、
大変な情熱で作り上げてくれた傑作です。
本当に素晴らしいの一言です。

 

愛知県の安城市に一号機が設置されました。
どうかぜひ見に来てやってください。

 

と言っても、札幌、仙台、東京、大阪、広島、福岡のトレセンにも、
順次、四月中にすべて設置されます。
どうか楽しみにしていてください。

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

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