谷 好通コラム

2006年04月02日(日曜日)

1374.三つの考えた事

新しいカメラが壊れてしまった。
新しいトレーニングセンターと社屋の新築と倉庫の改装工事の地鎮祭で、
FC本部の大野君に撮影をお願いして、カメラを渡しておいたら、
何枚か撮った途中で突然ピントが動かなくなってしまい、
そのままになってしまった。
最初はどこかへんな所のスイッチを入れたか何かで、
そんな状態になってしまったのかと思い、
「大野君、お前どっかいじったんじゃない?」と、
色々とスイッチをさわって見たが、何も変化がない。

 

当の大野君は、「スイマセン。ほんとにスイマセン。」とあやまるが、
たまたま彼が撮っている時に故障しただけのようで、別に彼が悪いわけではない。
彼が撮った最後のピントが合った一枚。
地鎮祭の写真などは、結婚式などの写真と違って、
この一枚で充分だ。何も心配をすることではない。

 

 

カメラは保証書と一緒に、これを買った秋葉原のヨドバシカメラに、
我が息子が持って行ってくれた。
修理に10日ほどかかるそうだ。
だから、このコーナーからしばらく写真がなくなる。

 

4月1日の地鎮祭。
本当はこんなに遅くなることはなかった筈なのだが、
12月に土地の引渡しを受ける前から設計を始めて、
その構造やデザインなどを色々と検討をしている間に、例の姉歯事件が起きて、
設計と建築確認などに予想外の時間がかかってしまった。
今から建築を始めて、
完成は7月15日の予定で、約二ヶ月の遅れである。
この遅れは会社の戦略的なスケジュールすべてに大きな影響を与える。
まったくもって姉歯事件ははた迷惑な出来事であった。

 

 

姉歯容疑者の奥さんが自殺したとニュースで知った。
これほど痛ましいことはない。

 

姉歯容疑者が国会での証人喚問で、
「妻が病気がちで入院費用も要り、偽造の依頼を断れなかった。」と証言したが、
それが奥さんの自殺に繋がったのではないか。とニュースで言っていた。
だとするならば、
自分のおかした罪を、
間接的であれ家族に責任転嫁をした彼の罪はいっそう深い。
絶望のうちに自らの身を投げた奥さんの気持ちを思うといたたまれない。

 

姉歯の構造強度計算偽造で、
JR刈谷駅と一緒に建っていた「名鉄イン刈谷」が解体工事で壊されつつあった。
近くで見るとすごい迫力である。

 

 

今日タイヤを買いに行った。
行ったのは、あるタイヤメーカーの直系タイヤショップ。
タイヤの種類を決めて値段の交渉をしたが、
タイヤのハメ替え・バランスの工賃を入れると、ほとんど定価そのままであった。
「そりゃ高いよ。ドライブショップの○○○○ではもっと安いよ。」と言ったら、
「じゃあ、この値段にします。」と言う。
そして、
「この値段を憶えておいて、もっと安い値段の所があったら言ってください。
その値段に合わせますから。」と言った。
メーカー直系のショップが、
メーカーが下ろしているドライブショップの販売値段のほうが安いなら、
自分の所もそれに合わせるというのだ。
その話に、タイヤの流通体系が根本から変化してきていることを強く感じた。

 

と同時に、メーカー直系のショップがそう言うことによって、
ほとんどの人が納得して、そのショップが提示した価格で買っていくという事実。

 

本当はもっと安い価格でドライブショップでは売られていることがあり、
その安い価格をメーカー直系ショップに言うことによって、本当に安くなるのに、
「もっと安いところがあったら言ってくれ、それに合わせます。」
と言われると、妙に納得してしまうことは、
カーディラーの言うことが何かにつけて絶大な信用がある事によく似ている。
考えさせられてしまった。
(何かすっきりしなくて、結局、タイヤはそこで買わなかった。)

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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