谷 好通コラム

2006年01月03日(火曜日)

1319.正月を休まぬ人達

年末に快洗隊各店を回って、
店の繁盛振りと頑張っているスタッフ一人一人の写真を撮ってくるのが、
私の年末の習慣であった。

 

しかし、今回は29日の土壇場まで北京に行っていて、
愛知県内の5店舗の快洗隊しか回れなかった。
代わりに専務に北神戸店と相模原店、松戸店、五香店を回ってもらったが、
写真を撮ってきてくれるように伝えるのを忘れてしまった。
相模原と松戸、五香には企画の大貫君も行く予定になっていたので、
彼には「写真を撮ってきて欲しい。」と言ってあったので安心していたのだが、
「スタッフの写真も一人一人撮って来て。」とは言わなかったので、
店の様子の写真しかない。
神戸店は店全体の写真が一枚だけで。
五香店に至っては写真が一枚もない。

 

キチンと言わなかった私が悪い。
北神戸店と相模原店、松戸店、五香店のスタッフたちには申し訳ないことをした。

 

また、愛知県内の刈谷店、知立店、安城店、鳴海店、岡崎店のスタッフの中にも、
たまたま訪問した時にいなかっり、休みの日であったり、
あるいは撮った写真のピンボケがひどくて使えなかったり、
スタッフみんな同じく大変頑張ってくれたのに、
ある人は紹介し、ある人は紹介していない。
申し訳ないことをした。
しかし、100%の人を全部撮ろうと思っても、それは不可能であって、
しかし、誰がどのように頑張ってくれたのかは、ほとんど全部知っているつもりであり、
感謝の気持ちを頑張ってくれたすべての人に対して公平に持っているつもりだ。

 

本当にご苦労様でした。

 

 

大晦日の土壇場まで現場で頑張るのは、
多くの人が休みに入っていることを考えると、ツライ部分があるかもしれない。
私も長年ガソリンスタンド、洗車屋の現場に勤め、
みんなが休んでいる時に働く事に、若い頃、不公平感を持ったことがある。
本当に肉体的にしんどかった時は、特にツライと思うこともあった。
しかし、それでも正月の3が日は店を閉めて休んだ。
快洗隊もお正月の3日間は店を閉めて、
みんな疲れた体を癒し、お正月を満喫している。

 

でも、相模原店のみんなだけはお正月休み無しで頑張っている。
本当にご苦労様と思う。
相模原店がオートバックスの中にあって、
そのオートバックスが年中無休であるからだ。
日本国中のオートバックスなどドライブショップが正月も無しで店を開いている。

 

日本にはドライブショップは何軒有るのだろうか、
1500軒ぐらいか? 2000軒ぐらいか?
別のオートバックスの人から
「今日は朝から3台の洗車をしましたよ。今年は洗車に力を入れたいですね。」
と、メールでの年賀状に書いてあった。
そのメールをコタツに入って読んだ自分がこっ恥ずかしかった。

 

考えて見れば、お正月も働いている人がいっぱいいる。

 

そんなことを今日行ったカレーのCoCo一番屋でふと思った。
「おせちを食べ飽きたら、やっぱりカレーだよなぁ、休めないよなぁ」
CoCo一番屋は、全国に1000件以上ある。
すべてのCoCoが営業をしているのだろう。

 

カレーを食べながら、考えた。
全国の何万軒、あるいは十数万軒のコンビニストアーは、
ほとんど全部開いているし、
デパートも、おもちゃやさんも、ドラックストアーも、ホームセンターも
何十万軒ものファストフード店も、ファミリーレストランも、
ほぼあらゆる外食産業の人も、
郵便局も、新聞配達の人、ほぼすべての人も、
テレビ関係・新聞関係のマスコミの人も仕事をやっているだろう。
全国の神社・寺院は、初詣のために残らず総動員であろうし、
露天、屋台の若い衆も稼ぎ時である。
全国のJR、私鉄の電車は残らず動いている。
飛行機も国内線・国際線とも全便運行、臨時便まで出して総動員であろう。
だからすべての駅と空港に勤める職員、テナントのスタッフも忙しい。
バスもタクシーも普段どおり。
高速道路に働く人も、
警察官も、消防署も、ほとんどの人が出ているはずだ。
ガードマンも総動員のはずである。
全国の入院患者を抱える大きな病院は、交代で出ているはずだし、
発電、コンビナートの保守保安の人達、動物園の飼育係、
あらゆる遊園地のすべての人達、
そして、相手が動物である酪農に関わるほぼすべての人。
旅行代理店の添乗員。
全国のあらゆる旅館、ホテルの従業員さん。
そして、多くのガソリンスタンドのスタッフの人達。
・・・・・・・・

 

お正月は、毎年必ず来る世界一大きなお祭りである。
(中国などは旧正月を正月とするので別。)
そのお祭りを、
仕事として支える側の人がどれほどたくさんいるか。
子供、老人、専業主婦など実際の仕事についていない人を除く就労人口の
何十パーセントの割合の人が“お正月というお祭りを支える側”として、
お正月中もずっと働いている。
専業主婦だって、
昔ほどではないにしても、お正月を支えている側である場合が多い。

 

そう考えると、
お正月というお祭りを、お休みとして享受するだけの人の数は、
圧倒的多数というわけではないような気もする。
逆に、支えている人が圧倒的な少数でもないような気がする。

 

多くの人が働いてお正月というお祭りを支えていてくれることを、
酒に浮かれて忘れてはならない。

 

しかし、私たちがお祭りを享受している間、
それを支えてくれている人たちが、
そのことに誇りを持って仕事をしている事に、
感謝の気持ちと同時に、仕事好きとしては、嫉妬すら感じる。
たとえば、芝居を見る側よりも、
芝居を演じる側のほうが深い満足を得るものであるように、
少しではあるが嫉妬を感じる。

 

今年は戌年、こいつたちが主役である。

 

 

今日はやることがなかったので、
知多半島のほうにドライブに行った。(珍しいことである。)

 

知多半島の美浜ICの脇に、「えびせんべいの里」という工場兼売店がある。
売店と言っても巨大な売店で、
休みの日は数百台分の駐車場は満車で、大型観光バスも何十台も来ている。
来場者は万人単位であろう。

 

この「えびせんべいの里」、試食が自由であることが大人気の素。
何十種類ものせんべいの商品の横の大きな容器に
試食用のせんべいが、たっぷり入れてあって、
食べ放題なのだ。

 

売り場の中は広すぎて、この写真はそのほんの一角

 

 

歩いている人たちの口が皆モグモグ動いている。

 

 

たくさんせんべいを試食して、というよりたっぷり食べて、
口が渇いてくので、休憩所に行って、皆、お茶やコーヒーを飲んで、
一服するのだ。

 

食べるだけ食べて買わない人もいる。
食い逃げだ。
でも、だいたいの人はせんべいの大袋を何袋も買っていく。
トータルして、この手法は充分に採算は取れているのだろう。
この集客力は大成功なのであろう。

 

 

帰りにまたトレーニングセンターと本社の移転先の土地を見に行った。
早く工事を始めなくては。

 

 

知多の海は外洋に接していて意外ときれいなのです。

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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