谷好通コラム

2005年10月07日(金曜日)

1261.出る物は出るべき

6日、ディモインの空港を、朝、発った。
その飛行機の中でこれを書き始めている。

ディモインでの仕事は、
多分、うまく行ったと思う。
こちらの意図が100%相手に通じたかどうかは分らないが、
やっていただきたいことは、とりあえずやってもらえる事になった。
多分、大丈夫であろう。
結果は、物が日本にやってくる約1ヵ月半後にはっきりする。

わざわざ地球のほぼ反対側までやってきた甲斐はあったと思う。

昨日の夜、夕食を相手先の部長さんに御馳走になったのだが、
時差が強烈に襲ってきていて目を空いているのがツライぐらい眠かったし、
それよりも、お腹が張っているのが苦しくて、
せっかくの中華をほとんど食べることなく失礼をしてしまった。

中華をリクエストしたのは私であった。
私にとっては非常に珍しく便秘になってしまったのだが、
その原因が、三食ともパンを食べていたからのように思えたし。
パンを食べたくないと感じていたので、
とりあえずご飯が出てくるであろう中華をリクエストしたのだ。

なのに、その張本人である私が一番食べなかったので、
相手の部長さんは、
アメリカの中華、特に田舎町の中華は美味しくなく、
口に合わないのかと気にして見えた。
いえいえ、ディモインの中華は、
中国の中華ではないが、
日本で食べる中華と同じ感じで、それはそれで、とても美味しかった。

食べなかったのは、便秘で苦しかったからであり、
あまり話が弾まなかったのは、猛烈に眠たかったからである。
しかし、「○○コが出ないんですよ。それで苦しいんです。」とは、
食事の時でもあるので、とても話すことが出来ず、
心配を掛けたままになったかもしれない。

せっかく、仕事の話がいい結果を出せたのに、
私が浮かない顔をしていたのは、○○コが出なかっただけなのである。

私は、今までほとんど便秘になったことがない。
下痢にもほとんどなったことはないが、便秘はもっとない。
少なくとも記憶にはない。
(私は消化系が圧倒的に強いのです。)

だから、今回、アメリカに来てから便秘になったのには、びっくりした。
きっと、日本からロスまでの8時間以上の飛行機と、
それに続いて2時間クラスの飛行が2回続いたことで、
椅子に座ってジッとしている時間が長くなったこと。
それに、約17時間で5回も食事をしたことが原因だったのだろう。

いずれにしても、便秘は苦しい。
お腹が風船のように張り詰めていて、
どこかが痛いような気もして、そのくせ、トイレに行っても出ないのである。

なのに、無理して食べれば食べられる。
ディモインのホテルでの朝ごはんのブッフェに、
オムレツを焼いてくれるコーナーがあって、それがメインの料理のようであって、
て1日目と、2日目、あれも入れて、これも入れてと、
かなりボリュームのあるでっかいオムレツを食べたのだが、
苦しいと思っても、美味しいと思うと、食べられてしまうのは
我がイヤシサのなせる技か、
しかし、いくら食べても、出ない。

それが、昨日の夜、
部長さんには失礼であったが、
中華を食べる量をうんと少なくして、
部屋に帰ってすぐに寝たら、夜中に目が醒め、にわかにもよおした。
そして、出たのである。
その量とか様子を具体的に報告したいのだが、
きっと誰も聞きたくないと思うのでやめるが、
たいしたものであった。

爽快!
きわめて爽快であった。

長い時間飛行機に乗った後の、タバコの一服のような感じか。

腫れ物が出来て、
痛くて仕方なく病院にいき、切開してもらった後のような感じ。

1時間以上おしっこをガマンしていて、
やっとたどり着いた我が家でのトイレの中で大きなため息のような感じ。

お腹が空いて飢えている時、チョコレートを食べたような感じ。

「爽快感」という言葉を、例を挙げて説明しようとしたが、
どうも品のない例しか出てこない。やめておこう。

いずれにしても、
人間は動物であるということを、しみじみと感じる瞬間である。
生きてて良かったと思う瞬間である。

何をオーバーな、と言われるかもしれないが、
私は本当にそう思う。

快便、快眠、快食、と言うではないか。
いや、
快食、快眠、快便、か?

ちょっと考え込んでしまうが、
「快」、つまり“心地よい”という意味では、
快便、快眠、快食、であろう。
便秘が治ったすぐ後であるので、やっぱり心情的にはこうである。

便秘は女性に多いと聞くが、
これになっている時が、
こんなにツライとは思いもよらなかった。
女性ってかわいそうだなぁって初めて思ったのでした。