谷 好通コラム

2005年08月04日(木曜日)

1232.我ら不良オジサン

時差ボケもようやく無くなって、久しぶりに爽やかな日であった。

 

月曜日から毎日が千客万来、
世界一周から帰ってきて、
久しぶりに本社に居続ける日が続き、
毎日、ぎっしりと来客の予定を組んで、
来客していただく方、お一人お一人に全力で対応して、
また、そのための資料作りなどの準備には夜遅くまで費やした。

 

大切な方たちばかり、せっかく来ていただけるのだから決して疎かには出来ない。

 

冷房の入った応接の会議室で、座って対応するのだから、
肉体的に疲れる要素はまったくない。

 

お話自体も複雑なことではなく、
お互いにメリットになることを話し合うのだから、
決して言い争うようなこともなく、ただ集中して相手のお話を聞き、
相手のおっしゃることを一生懸命理解して、あるいは学び、
お互いのためになることを、
一生懸命集中して考えて、
自分の意見を相手に御理解いただけるように、集中してお話しする。

 

その結果、物事を確実に進める。

 

人と人との話とは、
お互いが、お互いのためになることを、
お互いに思いながら考えて、
お互いの話をよく理解し、お互いの意見を率直に交わす。
その結果、物事が確実に進むものだ。

 

人と人との話とは、
お互いが、自分の損得を、自分のために、
ぶつけ合うことではない。
それでは物事は何も進まない。

 

話し合いとは、相手のことをどこまで思い、
自分の都合と相手の都合を対等に考え、
お互いのためになる方向で、物事を進めることなのだから。

 

相手のことを思うこととは、実に集中を要することであり、
そういう意味で、実に神経戦でもある。

 

話し合いとは、
つい、自分の都合を相手に押し付ける事に陥りがちになるところを、
あえて自分をコントロールして、
お互いのために、というスタンスを維持し続けることでもあり、
実に神経戦なのである。

 

それは、多分、
デザイナーとか、広告をプロデュースする人達のように
クライアントのためにデザインをしたり、企画をしたりすることと同じなのであろう。
相手のために、というスタンスを維持し続けることが大切であり、
しかも自分の感性をストレートに出すことを両立せねばならないわけで、
このような職業も
そういう意味で、実に神経戦なのだ。

 

神経戦には、“間”が重要である。
相手の意見と考え方を聞き、“間”をもって、自分の意見と考えを言う。
自分の話も、性急に立て続けにするものではない。
“間”をもって、じっくりと話すものだ。

 

建設的な大人の話し合いには、“間”が重要な役割をする。
自然な“間”を持つには、
小道具が便利であって、その小道具には“タバコ”が、実に具合がいい。

 

今日は、3ヵ月半の禁煙生活から、
華麗なる神経戦のための、完璧な“間”をもつために、
「健康に害があること」を承知で、喫煙生活に復活した福井の今井さんと、
大人の“間”を持った話し合いをした。

 

当然のことながら、
実に建設的かつ具体的な、前進を伴う話し合いになったことは言うまでもない。

 

・・・・・
いいさっ!
どうせ、俺たち不良オジサンなのだ。

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

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