谷 好通コラム

2005年06月26日(日曜日)

1200.とうとう熱が出た

金曜日、福井に行く時、朝6時50分の待ち合わせであった。
車はインテグラ・タイプR(ハナクソ号)である。
この車のエアコンはいわゆるクーラーというやつで、冷気がまともに出てくるタイプだ。
朝、混んでいない高速道路を快調に福井に向かう時、
冷気にあたったのか
なんかの拍子に“ぞくっ”とした。

 

軽く咳をすると、口の中に痰の匂いが広がった。
私は、いつもは痰がまったく出ない方なので、この匂いは昔の匂いであって、
懐かしい風邪を引く時の匂いでもあった。

 

過去のこのコラムでも「風邪をひいたようだ」と書きつつ、
そのまま持ち直してしまい、
結局、熱も出ないまま元気に戻るという
嘘っぱちの風邪宣言を何度もしてきて、その度に私は信用を失ってきたが、
今度こそいよいよ本物である。
「私は風邪を引いた!」

 

今朝起きてすぐに熱を測ったら「36.9度!」あった。
私は普段、体温が低い方なのか平熱で「35.9度」しかない。
だから、私にとっての「36.9度」とは、
平温が36.5度ぐらいの人で言えば37.5度ぐらいに匹敵する。
立派に「熱」がある状態であり、微熱ではない。
本当にしんどいのだ。

 

声が潰れて、1オクターブ低い声になっている。
しかし、喉は痛いわけではない。
むずむずと痒い感じで、咳をしたくなるだけだ。
咳をすると、痰が出る。そして、頭がちょっと響く感じがする。
頭は痛いわけではない。
体は何となくだるい。

 

風邪って、もっともっとしんどいものであったような記憶があるのだが、
もう何年前位から風邪を引いていないだろう。
多分、十年以上になるか。

 

今回久しぶりに風邪を引いたのには、心当たりがある。
10日ほど前、東京のタクシーの中に手帳を忘れ、スケジュールを紛失してしまった。
あれ以来、しばらくの間、
新しいスケジュールを極力入れずにいた。
ひょっとして忘れた予定が出てきた場合、
新しい予定を入れてなければ、何とか対処できるかもしれないと思ったから。
だから、
この10日間ほど
非常に緩いスケジュールが続き、
つまり、ゆっくりとした10日間であった。
気が抜けたというか、のんびりしてしまったというか。
だから、
風邪を引いたのだろうと思っている。

 

“病は気から”というが、本当にそうだ。

 

“肉体と精神”という関係からすれば、
私は精神が先行し、精神によって肉体が支配されているものだと思っている。

 

たとえば、
どんな肉体的な痛みでも、それが度を過ぎたものでなければ、
他の事に強い興味を持った時、痛みの方はすっかり忘れてしまうものだ。
こんなことはよく経験することだ。

 

あるいは、
尿意をもよおした時、
少々の時間ならば、かなり我慢できるくせに、
トイレに入って便器の前に立ち、
○○○を引っ張り出そうとするのに、引っかかって中々出てこない時、
「お~っとととと、出るっ出るっ」と、もう一秒も待てないくらい切羽詰る。
これは大も小も同じである。

 

あるいは、
人の嫌な自慢話を聞かなければならない時、
何を食べてもおいしいとは感じないし、何を飲んでも酔わない。

 

でも、素敵な人と食事をすれば、
当たり前のものまで特別な味がするような気がして、
何を食べても、飲んでも、とってもおいしい。そして楽しい。

 

そういえば、
小学校の時にみんなで歌わされた何かの歌の中に、
「健やかな精神は、健やかな肉体に宿る」
という一節があったが、
健康というものが、
人にとって、
大きな価値を持ち大切なものであるという意味では正しいが、

 

「健やかな肉体でなければ、健やかな精神はない。」
という意味になると、
それは間違っている。

 

肉体に欠陥を持っていても、病んでいても、
素晴らしい精神を持っている人もいれば、
心が貧しく、損得だけにしか興味のない貧相な精神の持ち主でも、
体だけは憎たらしいほど丈夫な奴もいる。
「憎まれっ子、世にはばかる。」という言葉があるぐらいだ。

 

精神が肉体を支配しているというのは、
「気力」あるいは「集中力」の類が、
肉体の大きな部分を支配しているという意味だろう。

 

 

また、妙な話になってきたのでそろそろやめよう。

 

おとなしく体を横にしている。
多分、私の場合、
どこかに遊びに行って、
あるいは仕事に行って、
夢中になれるような事を、激しくやっていた方が、
風邪なんて一発で治ってしまうような気がするのだが、
・・・・
今日はおとなしくしていよう。
なんか今日はそのほうがいいような気がする。

 

 

体温計を写真に撮り
熱が出ていることを証明しようと思って、
さっきから何度か体温計で測っているのだが、どうしても数字が上がっていかない。
本当に、朝、測ったときは、「36.9度!」あったのだが、
体温計を脇の下に何分挟んでいても、「36.6度」までしか上がらない。
何かおかしい。
朝は本当に36.9度あったのだ。

 

 

明日の月曜日は札幌である。
それも朝7時半出発の飛行機である。
今回はこの機械。「快洗Jr.200」
ベストセラー快洗Jr.?の、200ボルト版である。
もうすぐデビュー。

 

おもしろい盤面でしょ。
上からイタリア語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、中国語、英語、日本語です。

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

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