谷 好通コラム

2004年11月09日(火曜日)

1056.またやっちゃった

ただ今、上海から大連への国内便のロビーである。

 

午後17時25分発の「中国南方航空」
きのうの東方航空に負けず劣らず危ない航空会社である。
そう決め付けては、いけないとは思うのだが、
機体の古さと、何となくいい加減な塗装と、絶対笑わないスチュワーデスが、
どうしてもそう思わせてくれるのだ。
19時ごろに大連に到着の予定。
名古屋に帰るより少し遠い。

 

それはともかく、

 

また、やってしまった。

 

きのうのコラムで、各務原石油の“酒井”社長の名前を、“正木”さんと書いてしまった。
また、“満油(みつゆ)商事さん”を、”満油石油さん”と、間違って書いてしまったのだ。
今朝、このコラムを読んだ第一営業部の鈴置部長が、
この間違いに気がついて、
IT担当を通じてメールしてきてくれた。
お二人の会社の担当である彼にしてみれば、
「社長!俺の大事なお客様の名前を間違えんで下さいよ~~。」だったのだろう。
慌てる鈴置君の顔が眼に浮かぶ。

 

ここで改めて、お詫びと共に訂正させていただきます。
各務原石油の社長は、「正木さん」ではなく、「酒井さん」です。
橋本社長の会社名は「満油石油」ではなく、「満油商事さん」です。

 

おとといの東京からの帰り、
どうも名前を間違えそうだったので、
電車の中で、お二人からあらためて名刺をいただいた。
そこまでして、ご丁寧にも、お二人ともの名前を間違えるとは、
自分ながら大したものだ。
まったくバカである。

 

きのう上海に向かう時、少しでも荷物を減らそうと、
名刺入れの中の、いただいた名刺をそっくり抜いて置いて来てしまったのだ。

 

私はとにかく、名前を覚えることが苦手である。

 

ほとんど毎日、何人かの新しい人とお会いする。
そして名刺を交換し、お話をさせていただく。

 

こんなことを十年以上に渡って続けてきたら、
いつの間にか、
名前を記憶して入れて置く”引き出し”が、満杯になってしまったようなのだ。
何年か前から、突然、人の名前を覚えられなくなってしまった。
覚えられないだけでなく、
間違って記憶してしまう妙な癖まで着いた。

 

快洗隊・相模原店の“柴田”マネージャーは、
なんかの拍子に、私に“水野”と間違って覚えられてしまい、
何ヶ月かの間、「やぁ水野君、ご苦労様っ」と、私に呼ばれていた。

 

快洗隊の2年生、「鈴木君」と「杉浦君」は、私に反対に覚えられてしまい、
1年ぐらいに渡って、鈴木君は杉浦君と呼ばれ、杉浦君は鈴木君と呼ばれ続けた。

 

先月、快洗隊に入社した「村藤君」は、「村重君」と一度覚えてしまったので、
多分、年単位で「村重君」と呼ばれ続けるかもしれない。

 

分っていても、スッと出てこないのだ。

 

本社の女性事務員さんの名前も、
頭の中で一度ゴチャゴチャになってしまったことがあって、
あれ以来、
名前を呼ぶ前に頭の中で、「え~~~っ」と、何秒か考えてから、
「○×△さ~~ん」と呼ぶのである。
事務員さんだけでなく、比較的新しく入社人たちの名前は、
だいたいの人の名前がスッと出てこない。
なんと、隣の席の池本部長の名前まで、
実は2秒ほど、エ~~ととやって呼んでいるのだ。

 

女房の名前は、絶対に要注意である。
まかり間違って違う名前でも呼んでしまったら、
これは、取り返しがつかない。
呼ぼうとする前に、口の中で一度、予行練習をするぐらい慎重に、
呼ぶべしなのだ。(*^_^*)

 

コラムに名前を間違って書いてしまったことの言い訳のような話を
長々と書いているようだが、
これは本当の話であり、
マジに頭を悩ませていることなのである。

 

 

・・・・・
と、ここから飛行機の中である。
私たちの飛行機は間違いなく「中国“南方”航空」の便であるはずなのだが、
乗り込んだのは「中国“北方”航空」の飛行機。

 

 

何かの間違いではないかと、同行の“沙”に聞かせたら、
間違いなく大連行きの飛行機であると言う。
機体繰りの問題で、北方航空の機体を南方航空の便に当てたのだろうが、
しかし、なんともはや・・・

 

 

中国の飛行機は、国内便であっても必ず何か食べるものが出る。
午後5時過ぎの便ならば、
もちろん夕食にあたる機内食が出るのである。
ひょっとしたら、中国の飛行機は、
国際便よりも国内便の方が、機内食が充実しているかもしれない。
この日も、ご飯に牛肉の炒め物とグリーンピースの煮付けられたものが
かけてあるおいしいお弁当、辛い漬物つきである。
それに、コッペパンと、カステラと、みかんとプチトマト、ピーナッツ。
なかなかの充実振りで、
これが、なかなかうまいのである。(中国のご飯に私が慣れたか?)
全部食べたらすっかりお腹が膨れてしまった。

 

 

そこでふと考えた。

 

中国の飛行機に乗ると、
スチュワーデスさんの愛想の悪さに戸惑う。
しかし、機内食を含め、食べるものの機内サービスは充実している。

 

日本の飛行機に乗ると、
スチュワーデスさんの愛想の良さと、気配りの良さにホッとする。
しかし、機内サービスはせいぜい飲み物だけである。

 

中国人が、日本の国内便に乗ったらどう思うか。
日本の飛行機は、スチュワーデスがニコニコしているだけで、
晩飯時に飛行機に乗ったのに、機内食どころか、菓子も出ない。
スチュワーデスに愛想良くされたって、腹は膨れやしない、
飛行機は中国の方が、よっぽどサービスがいい。

 

そう思うに違いない。

 

なるほど、これが日本と中国の差か。

 

日本人は、他人との関係を大切にする。
狭い島国なので、他人とうまくやっていくことが大切なのだ。
だから、接客の基本は笑顔であり、細やかな気遣いなのだろう。

 

対して中国人は、
大陸の中で、自分を助けるものは自分だけと、
自分の家族とか、利益とかを第一に考え、大切にしているのだろう。
だから、接客とは、何をくれるかであり、
笑顔なんてものは大した問題ではないのであろう。
ニコニコなんてしなくていいから、飯を出してくれた方がいい。

 

中国の国内便は、いつもほとんど満席に近い。
物凄く時間がかかる汽車による国内旅行に代わって、
当たり前になってきた飛行機での国内旅行。
その需要の急上昇に対して、供給が追いついていないのだろう。

 

 

中国の飛行機のスチュワーデスさんは愛想が良くないと書いたが、
今日乗った「中国北方航空」のスチュワーデスさんは、
目茶苦茶スタイルがいいし、
美人ぞろい。
ニコニコはしていないが、時折ニコッとぐらいはしてくれた。
私は、中国北方航空のファンになりそうである。

 

※ちょっと写真が悪いが、実物はほんとに美人であったのだ。

 

 

ここからは、大連のホテルで書く。

 

大連の空港には、付さんが出迎えに来てくれた。
スーパー耐久の田中さんの関連会社の社長さんである。

 

どっかにご飯食べに行きましょうとなって、
明日の仕事の打ち合わせもあったので、ちょっとだけレストランに行った。

 

行ったのは、
朝鮮民主主義人民共和国、通称北朝鮮が国家として運営しているレストラン。
“北朝鮮”が、外貨獲得の目的なのか
国家の経営として出している朝鮮料理のレストランが、
大連の開発区にあるのだ。

 

 

店内は、大変清潔になっていて、
やはり普通のレストランとは、何となく雰囲気が違う。
とは言っても、料理は抜群においしいのだ。
料理のメニューも大変多く、本格的な朝鮮料理の店である。

 

 

ウェートレスさんたちは、一流の大学生であったり、
政府関係の両親に持つ、エリート子女たちだという。
美人ぞろいである。
しかも気が利き、実に感じがいい。
付さんと沙君を撮ったら、
店が終わりがけで私服に着替えているウェイトレスさんが写ってしまった。

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

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