谷 好通コラム

2004年11月03日(水曜日)

1052.風邪を引いたか?

今は、札幌に向かう飛行機の中。
昨日福岡に行った時、
ちょっと喉に声が引っかかってかすれてしまった。
昨日は大して喋らなかったし、タバコもいつもより少ないぐらい。
どうして声がかすれてしまったのか分らなかったが、
どこかが痛いわけでもないので、気にしなかった。

 

しかし、今日の朝起きたら、すこし喉が痛い。
声は昨日よりもっとしゃがれている。
タバコを吸ってもまずい。
飛行場に向かう車の中で、「なんか体がだるいなぁ~」と思った。

 

ひょっとしたらこれは「風邪」かもしれない。
こんな感じの時に、かなりの温度差があるであろう札幌に行くのは、
いかにもタイミングが悪い。

 

もう10年近く前のこと
初めて全国を歩き始めたとき、
福岡から札幌、あるいは札幌から福岡への直行便に何度か乗った。
「日本の南から北へいっぺんに飛ぶなんてカッコいいじゃん」ぐらいの軽い気持ちで、
何度か乗ったのだが、
なぜか福岡⇔札幌便はきついのである。
大したことないはずの温度差が、ものすごく体にこたえるのである。
それで一度体調を崩したことがある。

 

それが、遊びでグァムなどに行く場合だと、
名古屋とグァムとの温度差は、福岡と札幌の温度差などとは比ではなく
季節によっては何十度もあるわけだが、
あれは何ともない。
真冬の日本から常夏のグァムに到着して、飛行機から降りたとたん
むあっと熱気に襲われるが、
「よっしゃ~、グァムに来た~~~、遊ぶぞ~」と、思うだけ。
温度差で体調がおかしくなるなんてことは絶対にない。
元気満々である。

 

ひょっとしたら、私の意識は仕事大好きなのだが、
“体”は、仕事大嫌い、遊び大好きなのかもしれない。

 

私は滅多に風邪を引かず、
もう7.8年は風邪を引いたことがない。
最後に風邪を引いたのが、その福岡から札幌への直行便名乗ったときであった。
あれからは、直行便には乗らず、
今回のように、
福岡から一度名古屋に帰って、
家でゆっくりと寝て、
次の日の朝、札幌に飛ぶというパターンにしている。

 

出張中に体調を崩すと本当につらい。
出張先でのスケジュールはずいぶん前から組んであって、
しかも、大勢の方が集まってくれるような予定が組んであると、
いくら風邪を引いて熱が出たとしても、絶対にすっぽかすことは出来ない。

 

頭が熱でボーっとしてきて、
大切な人と話をしていても集中力が飛んでしまい、散漫な話になってしまう。
体の節々の痛みは、傷が出来たときの痛みよりイライラするし、
体のだるさが気力を奪っていく。

 

今回は、まだ全然そこまでにはなっていない。
ただ単に、頭が少しボーっとしていて、喉が少し痛いだけ。
朝、出てくるときに風邪薬も飲んだし、
札幌に到着しても、札幌のスタッフの誰かが迎えに来てくれているはずで、
寒い風に当たるのは最小限で済むはずだ。

 

名古屋の朝のお天気は晴れ。
空に上がると意外に霞が掛かっていて見通しが悪かったが、
上空に上がってしまうと
霞の頂上が雲になっており、
その上はいつも通り真っ青であった。

 

名古屋⇒札幌便(仙台便も)は、
上空に上がってから「富士山」が見える確立が高い。

 

新幹線などの下界からは、
富士山を見ることが出来る確立は多分30%以下だと思うが、
上空からは、かなり高い確率で富士山を見ることが出来る。

 

いつものことながら「富士山」
今日はいい事がありそうである。

 

※写真では分らないが、てっぺんにはしっかりと雪を被っている。

 

 

もう少し経ったら、北アルプスが雲間からかすかに見えた。少しだけ雪がある。

 

 

と、ここまでが名古屋⇒札幌の飛行機の中、

 

ここからは、札幌⇒名古屋の飛行機の中で書く。

 

札幌は寒かった。
気温は見なかったが、確実に10℃より低かっただろうと思う。
さむい!
千歳空港に迎えに来てくれた札幌営業所の新責任者・坂本君は、
出迎えの車のヒーターを目いっぱい上げていた。

 

北海道の人は寒がりである。
地元出身の坂本君いわく
「家の室内と車の車内は”暑く”するんです。暖かくではなくて、”暑く”するんです。
それが北海道流なんです。」
う~~~ん、納得。

 

 

札幌営業所で拠点ミーティング。
今回の拠点ミーティングは、福岡、札幌、本社で中部と事務所、神戸、東京と
5箇所で行うことにした。
じっくりとみんなと話がしたかった。

 

今年は三カ年計画の二年目
計画は三年連続30%UPという無謀なものであったが、
何とか1年目はほぼ達成。
しかしここに至って、少し息が切れてきたのか、
悪天候の連続にたたられたのが原因か、
なかなか昨年対比30%UPが実現出来なくなって来ている。

 

もちろん、何が何でも数字さえ上がればいいとは思っていない。
きちんと内容が伴った上がり方、つまり、
スタッフの能力が上がり、数も増え、商品もレベルアップして、
顧客に対する貢献が確実に果たされてのUPでなくては意味がない。
数字は作るものではなくて、
仕事の内容の結果としての数字である。

 

だから、じっくりとみんなと話がしたかった。

 

札幌営業所の坂本君と青木君、
そして?北海道キーパープロデュースを立ち上げた高さん。
三人で、いろいろな話をした。

 

北海道のことは、私なりに把握していたつもりだが、
やはり、顔を付き合わせて話をすると、いろいろなことが分る。

 

午後3時過ぎまでミーティングをしたあと、
面白い会社に連れて行ってもらった。
この時間になると外はもう暗い。
日本の中でも東の方に位置する北海道は、高い緯度とも相まって、
本州の都会よりも、日が暮れるのがかなり早いのだ。
空の雲も低く垂れ下がり、今にも雪が降ってきそうである。

 

 

訪問したのは札幌市内で、「磨き屋さん」を営業している会社。

 

代表の西岡さんは、ご自分の仕事に本当に誇りを持っていて、
仕事の話をし始めると止まらない。
その技術と仕事に対するこだわりは、日本の中でもトップクラスの方と見た。
私も短期間ではあるが、本格的に磨きをやっていたことがあるので、
彼の話には非常に納得できる。
かと言って、ゴリゴリの職人さんでもない。
ケミカルのことなども非常によくご存知で、どんな話になっても
広い見識を持った勉強家であることも分る。

 

 

札幌の自分の会社の近くで快洗隊の構築を、真剣に考えている。
自分が磨いた極上の車を安心して任せられる洗車屋を自ら作りたいと言うのだ。
面白い発想である。

 

いろいろと話をお聞きして、これは絶対にいけると思った。
また、新しい可能性が快洗隊に生まれたような気がする。

 

西岡さんのお話が面白かったので、
つい長居をしてしまった。
帰りの飛行機にぎりぎりで間に合うかどうかの時間。
と、思ったが、
そういえば、今日は祭日ではないか。
何の日であるのかは知らないが、とりあえず道が空いていて
空港にはかなりの余裕を持って到着した。

 

帰り道を急いだので、坂本君と青木君の写真を撮り忘れてしまった。

今日は
ちょっとくたびれてきたし、風邪気味だったので
ほんのちょっとだけシートが大きい「クラスJ」という席に座っている。
(今キャンペーン中で1000円プラスで乗れる。)
でもガラガラである。
こんなことなら普通の席に座っても同じであったような気もするが、
でも、まっいいか。

 

 

もうすぐ下降が始まるころだ。

 

しかし、ふと気がつくと、喉がまったく痛くない。
頭もボーっとはしていない。
声もかなり普通に戻っている。
どうやら風邪は治ってしまったらしい。

 

私はなぜ、風邪をひきそうな状態になっても、こうやっていつも直ってしまうのか。
自分でも不思議である。

 

そうか!
今日は富士山を見たので、風邪なんか吹っ飛んでしまったのだ。
そうか、富士山のおかげか!
どうりで、今日はいいことがいっぱいあったわけだ。

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

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