谷 好通コラム

2004年08月29日(日曜日)

1006.上海オープニング

もう日付が回ってしまったので、昨日のことになるが、
上海での単独店としての快洗隊第1号店がオープンした。

 

この店は、上海のKeePre代理店「車聖自動車クラブ」が単独で作ったもの。
「八万人体育館」という巨大なグランドの駐車場の中にある。
通行車両からの認知はまったくないが、
宣伝と口コミだけで集客しようという
日本ではちょっと考えにくい立地であるが、
車聖の持つ宣伝力と政治力で、
特別な場所にある、特別な洗車をする、特別な存在としての店舗になりそうだ。

 

車聖はこの快洗隊をモデル店として、
加盟店の募集と、
上海のKeePre施工店への製品販売の拠点としていく考えだ。

 

本来はこのオープニングを8月8日に開催する予定だったのだが、
ちょうどその日は、私が十勝24時間レースにぶつかってしまい、
それに、工事も上海の猛暑によって遅れ気味であったので、
順延されこの日8月28日になったものだ。
中国では、「8」が縁起のいい数字であるとされている。
ならば8月18日でも良さそうなものだが、
18日は他の意味で日柄が良くなかったのだそうだ。
中国でも日本以上に日柄を気にして、縁起を担ぐようだ。

 

中国でのオープニングセレモニーは、独特のものがあって、
一言で言えば、めちゃくちゃ「派手」である。

 

 

9時半から始まったセレモニーは、
まず、車聖の代表「任さん」からのご挨拶。
中国語の挨拶は言葉が難しいと、通訳の李さんもなかなか付いていけない。
しかし、それにしても任さんのスピーチは相変わらず堂々としている。

 

 

続いて、総経理、
そして、車聖が所属する東申企業の総裁である朱建平氏からのスピーチを受ける。
総裁は大変忙しく、わざわざこの日のセレモニーに出席されたことを、
任さんは大変名誉なことであると、喜んでいた。

 

 

そして、最後の私がスピーチをする。
スピーチは元々苦手なほうだが、
通訳を通じてのスピーチは話が途切れ途切れになるので、もっとやりにくい。
しかもこれは、私を立ててくれてのトリのスピーチなので、
さすがに緊張した。
(何喋ったのか、さっぱり憶えていない。(#^.^#))

 

続いて、スタッフへの技術認定証の授与。
中国人スタッフ一人一人に快洗隊の技術認定証を渡す。
これは形だけのものではない。
日本から、荻野海外部長、酒部快洗隊本部長、中根安城店マネージャー(現)が、
上海に泊まりこんで、直接指導、訓練し、
まったく妥協をしないレベルで
全員が、すべて本当にテストに合格した本物である。

 

特に、中根君は延べ一ヶ月以上上海に泊まりこんで、
全員と、文字通り同じ釜の飯を食って、訓練に携わった。
中根君が日本に帰国するときには、全員が涙を流して別れを惜しんだという。

 

 

すべてのスピーチが終わって、
テープカット。
そして、中国恒例の「爆竹!」である。
この爆竹は、画面から想像できるより遥かにデカイ音で、
しかも、かなり長い時間「バッバババッバババッバババババッバッババハッバッ・・・」と
鳴り続ける。
さすが本場、大迫力なのだ。

 

 

外でのセレモニーが終わったら、今度は模範演技のご披露である。

 

並んだ車は、
VWパサート、BMW530、そしてベントレーである。

 

まず最初にVWパサートの撥水洗車。
演技者はスタッフ唯一の女性「ユイさん」
彼女は女性だから最初の演技者にされたのではなく、
前日のスタッフ全員によるタイムトライアルで、トップタイムをたたき出し、
実力で第一演技者の栄誉を勝ち取ったものだ。
堂々たるものである。

 

 

そして、ユイさんの洗車がある程度進んだ所で、
BMWのアクアKeePreが実演され、
最後に始まったのが、いよいよ「ベントレー」にKeePreである。
演技者は、店長の鮑(ポウ)さんと、
この店の技術の日本からの伝達者「中根」

 

 

ベントレーは、日本で買っても2500万円はする世界の最高級車である。
輸入車の関税が恐ろしく高い中国では、
多分5000万円以上するであろう。
これは、物価の安い中国での、平均的な労働者の生涯賃金の何倍かである。
そんなことを知ってか、知らずか、
鮑君と中根君は、大胆にもごく普通に洗い、
ごく当たり前のようにKeePreをかけ、
ほんの数センチの距離までエアーガンを近づけて、
しかも、目にも止まらぬスピードでエアーガンを振り回す。
見ている方が、肝っ玉が縮む思いである。
自分たちの技術によっぽど自信を持っている証拠なのか、
ベントレーの中国での値段を知らないか、どちらかである。
(もちろん前者であろうが)

 

すべてのセレモニーが終わって、最後に任さんとの記念写真。

 

 

車聖さんにとっても、私たちにとっても、中国の洗車シーンにとっても、
この日は記念すべき日となった。

 

セレモニーが終わって、午後からも
事務所でいろいろな人とお会いし、たくさんのことがあって、
晩御飯は上海の友達といっぱい食べて、しこたま飲んで、思いっきり笑って、
今回の出張のハッピーエンドとした。

 

 

上海の快洗隊、成功を心から祈っています。
(手前の赤いゴミのようなものは、すべて爆竹!の燃え殻。)

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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