谷 好通コラム

2004年07月22日(木曜日)

4日間のご報告その1

しばらくご無沙汰しておりました。
只今十勝24時間耐久の練習ため、帯広に来ております。
色々あって、いささかグッタリとなっており、
このコラムも3日間お休みしてしまいました。

 

ざっと、この4日間のことを大急ぎで報告します。

 

一昨々日、19日に北海道に飛んでやってきました。

 

 

千歳空港で札幌の高さんの出迎えを受け、
メカニックの岩永さんと野口さん、そして林マネージャーと落ち合った。

 

そして、みんなで苫小牧のフェリー埠頭に行き、
九州からフェリーで送られていた4トン車を引き取る。
この4トン車の中に、24時間耐久用のKeePreインテグラが入っているのだ。

 

苫小牧から一路帯広方面へ走る。
十勝サーキットまで180kmぐらい、
一般路を走るのでナビでは8時間かかると表示している。

 

北海道らしい素晴らしい景色の中を、たんたんと4トン車は走る。

 

 

苫小牧を出たのが1時過ぎ、
十勝のサーキットには5時過ぎに到着した。
北海道の道はさすがに走りやすく一般道でも高速並みの巡航速度。
ナビの半分程度の時間で到着したのだ。

 

サーキットに着いたら早速KeePreインテグラを下ろす。
この4トン車にはリフトが着いている訳ではないので、摩訶不思議な下ろし方をする。
段差のあるところがサーキットの隅に作ってあって
その低い所にトラックを止め、高い段がちょうど荷台の高さに一致する所を探し、
荷台と段差を一致させて、荷台から車を出すのです。
こう書いてもよく分からないでしょうから、
写真を1枚

 

 

段差はちょうどいい高さの所があったのですが、
ここで問題発生。
荷台の中でインテグラが斜めを向いてしまっていたのです。
長い道程で動いてしまったようです。
それをジワッジワッと30cmぐらい前後に動かしながら向きを修正して
何とか荷台から引っ張り出し、
サーキットからピットを貸してもらって、インテグラを運び込んだのは
もう午後5時を回っていた。

 

本当はここから、九州でやり残した作業を2.3時間やって
明日朝一番から走れるようにするはずであった。
しかし、サーキットの方が遅くまで作業するのはカンベンしてくれということで、
仕方なく、この日は荷物をトラックから降ろし、
ピットに中に並べるまでで終わることになってしまった。

 

ピットは16-B
かなり広いピットである。
MINEのピットの2.5~3倍はある。
豪華版で、24時間耐久もこれならバッチリである。

 

 

とりあえず帯広市内のホテルに行くことにする。
帯広で待っていただいていたのが、
帯広市内で最もシェアの高い自動車用品屋さんで「帝北自動車」の河原社長。
河原社長は2年ほど前まで、
自分でチームを組んで十勝24時間耐久に参加していた。
レースに非常に理解の深い方である。

 

私と2人のメカニックとマネージャーの林、4人で河原社長からご馳走していただく。
マネージャー・林と河原社長の2ショット

 

 

帯広のご馳走は大変美味しく、酒も美味しく
たっぷりと食べ、飲んでしまった。
柄杓すくって飲む生のお酒が一段とうまく、河原社長との話が楽しく
すっかり泥酔状態になってしまった。
※第一日目のこらむが書けなかった理由。

 

これで帯広第1日目は終わり。

 

 

二日目の朝、早く起きた。

 

今日からいよいよ、24時間用のインテグラを使っての練習だ。
不思議なことに頭に酒は残っていない。

 

しかし、
しかし、ホテルの外は“雨”であった。
しかも、キチンと降っている雨。
路面には水たまりがしっかりと出来ている。

 

ガックリしながらも、今日の午前中は車の整備が残っていて
どうせ乗れないのだから、昼以降にかける。
天気予報では、午後からは何とか雨も上がりそうだと言っている。

 

雨!

 

 

サーキットについても、雨はしっかりと降っている。
それでも、岩永・野口の両メカニックは、すぐに整備にかかる。
午前10時
午前11時、
長い長い時間が過ぎる。
正午
その内に前日、九州で結婚式があってこの日の朝一番でやってきた畠中が到着。
一緒に“待つ”

 

昼直前には雨が上がり、路面もジワッと乾いてくる。
整備も出来上がり直前だ。

 

1時半の走行時間帯に何とか作業も間に合い、
路面も80%乾いている。

 

十勝での1本目を私が行く。
緊張で、体が硬くなっているのが分かる。
しかし、最初の一本はエンジンの最終ナラシが残っているので、
最高回転を6,500回転に押さえて走らなくてはならない。
それはそれで、初めてのコースインなので、コースの様子を覚えるのにちょうどいい。
コースインして、慎重に走る。
6,500回転では、まったくパワーバンドを使っていないので、
ただグルグルと回るだけ。
それでも、コースがどういう風になっているかある程度分かったので、
これはこれで収穫である。

 

2本目は2時半から畠中がコースに入る。
今度7,000回転までの指示が出ている。
慎重に慎重に走っているのがよく分かる。
だけど、中途半端な回転で走るのは、かえってリズムが取れなくって、
ギクシャクしたドライブになってしまう。

 

3本目はもうラストの時間、
もう一度私だ。
今度は8,000回転まで回していいことになっている。
24時間耐久では、巡航を7,800回転に抑えることになっているので、
8,000回転はレース中と同様の全開と考えてもいい。

 

ここまで回すとリズムが取れてくる。
快適だ。
素晴らしく快適だ。
うれしかった。
インテグラで初めて全開モードで走ることが出来た。
なんてことはない。あれだけ運転しにくい車と思っていた車が、
全開で走ると、意外にリズミカルに快適に乗ることが出来た。

 

 

まぁまぁの感じで乗ることが出来たので、それなりのタイムも出たのではないか
正式にストップウォッチで計ってはいなかったが、
高さんの腕時計レベルで、1分44秒。
エ~~~~!44秒?

 

このコースの、
昨年の24時間耐久に出ていたNプラスのフリー走行のベストが1分30秒台。
いくら、初めてのコースであるとはいえ、
いくら、エンジンが耐久性重視のノーマルエンジンであるとはいえ、
いくら、セットアップもしていない状態であるとはいえ、
いくら、タイヤが終わっている状態であるとはいえ、
いくら、私がドンくさいとはいえ、
44秒とは、これは情けない。
大笑いである。・・・・がっくり。

 

 

それから、また明日の為に最後の整備があって、

 

 

ホテルに帰ったのは6時過ぎ
このサーキットは、スポーツ走行の時間の終了時間が午後4時とえらく早いので、
ご帰宅も早くなってしまうのだ。

 

帰り道、雨はすっかり上がっていた。
あしたこそ・・・

 

 

メカニックの岩崎さんと野口さん、畠中と林さん
みんなで食事に出る。
といっても早い話が“飲む”ということ。

 

また、飲みすぎてしまった。
昨日とほぼ同じぐらい飲む。
足元がふらつくぐらい飲む。
※二日目のコラムが書けなかった理由

 

この日の44秒は、それぐらい私にとってはショックだったのだ。

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

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