谷 好通コラム

2004年05月02日(日曜日)

946話 西条から和泉へ

久し振りのフォッカーに乗る。
四国の西条、車楽さんの快洗隊を訪問するため
名古屋→松山の中日本エアーライン(NAL)の飛行機フォッカー50に乗っているのだ。

 

このNALが、今度、ANAに合併吸収されることになりそうだ。
以前の新聞に、そう書いてあった。

 

あれっ?と思った。
このNALは名古屋空港を本拠地とする唯一の定期便を持つ航空会社であり、
地元の名古屋鉄道、通称“名鉄”の子会社である。
堅実な経営で、コミューター便としては日本で唯一の黒字会社のはずである。。

 

燃料効率の非常に良いターボプロップ機フォッカー50で機体を揃え、
スチュワーデスさん全員が、
(普通の航空会社では客室乗務員と呼ぶが、NALはスチュワーデスと呼んでいる。)
飛行機の客室乗務だけでなく
チェックインカウンターに立ったり、
乗客をバスへ誘導する係から、機内の清掃まで
何でもこなしている。
機内の掃除は、なんとパイロットまでが参加している。
航空不況以来、アメリカなどではそんな航空会社もあるそうだが、
日本ではNALだけではないだろうか。
徹底したコストダウンを実行して、唯一黒字を出しているたくましい会社。

 

そのように3年ほど前のコラムに書いた事がある。
しかし、実態は、それでもかなり苦しかったようだ。

 

ショックだったのは、
NALの事業部門で一番の黒字を出していたのは、
名古屋空港の“売店”であり、
航空部門自体は赤字であったということ。

 

スチュワーデスさんからパイロットまでが、
なりふりかまわずコストダウンに努力しているのに、
そして、乗機率もかなり良かったのに、
機体もフルに活用していて、
非常に効率のよい経営をしていたように見えていたのに・・
さすが、名古屋の航空会社と喜んでいたのに・・
航空部門は赤字だったとは、
しかも、その赤字を埋めていたのが、みやげ物売りの“売店”であったとは、
何か、すごくがっかりした。

 

航空事業とは、今、そんなに厳しいのであろうか。
改めてそんなことを思ったのでした。

 

航空部門のように
どんなに格好のいい、かつ、規模の大きな事業でも
その内容が赤字の経営ならば、ただの損失の素であるだけで
それが空港の売店のように、
主人公がおばさん達であるような地味な部門でも、
黒字経営であるならば、会社にとっては貢献の部門である。

 

経営とは、黒字を出してなんぼ。
それが前提である厳しいものなのか。

 

 

(ここから帰ってきてから書く)

 

朝一番のNALに乗って松山に出て、
松山から伊予西条までJRで約40分。
今月半ばにオープンした“車楽”快洗隊を訪問した。

 

 

奥行き10m、間口50mの超扁平の土地に素晴らしい設計の快洗隊。
これで、建設費1500万円とは、奇跡的なコスト

 

 

待合室と3台が入る施工場は、ガルバリウム鈑金で質感たっぷりであった。

 

 

車楽社長の横井さん

 

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