谷 好通コラム

2004年04月08日(木曜日)

930話 台湾出張の総括

初めての所へ行くと、珍しいこと、興味深い事が多くて、
ついつい話が長くなってしまう。

 

とは言っても、正確には台湾へ行ったのは初めてではない。
二十数年前に、最初に就職した会社の社員旅行で2回。
3年ほど前にアイ・タックの社員旅行で1回、台湾には観光で行っている。

 

しかし、観光で行くのと、出張で行くのでは
何から何まで違っていて、
だから、今回の台湾出張は、初めての台湾行きと同じなのです。

 

台湾での洗車事情については、まったく想像していなかったもので、
「その場、きれいになれば、車の塗装が悪くなっても構わない」という考え方は、
CSの姿勢とは正反対で、正直びっくりした。

 

しかし、
かつて日本でも
「苛性ソーダを洗車機から出して水垢取りをする」破廉恥な商品もあったことだし、
あながち、洗車後進国と非難することはできない。

 

そのような状態である台湾の洗車事情の中で、
KeePreの持っているカーケアにおける「塗装面改善の方向性」などという考え方は、
ただのきれい事になってしまうのか、
あるいは、その考え方にはCSの観点において正当性があるのだから、
今の台湾においてこそ、
明確な差別化を打ち出せるのか。

 

そのどちらであるかは、やって見なくては分からない。

 

いずれにしても、KeePreの商品が
台湾の洗車事情の中に、何の変哲もなく埋もれてしまう物ではないことは確かだ。

 

しかし、
日本でやらなくてはならない事が山積し、
上海においても待ったなしの状態に来ていることを考えると、
うっかり台湾にまで労力を割くだけの
力量を私たちが持ち合わせていないことも確かであるし、
今後どんなスタンスで台湾に関わっていくのか、よく考えなければならない。

 

今回、台湾において、
短時間の内にたくさんの経験をすることが出来たのは、
台南市の“イリ”さんのおかげが大きい。

 

2年前のオートアフターマーケットショーの時に得たイリさんとの縁を、
荻野部長が大切に育ててくれたおかげでもある。

 

イリさんは、大変に真面目な方で、
非常にしっかりとした価値観を持っている。
だから、その交友関係、人脈もしっかりしているのだろう。
台南での仙人も感動した。
そして、台北に来てから最終日にお会いした、
前もってイリさんから紹介してもらっていた商社さんの“周さん”は、
背筋の通った凛とした人であった。
きちんとしたビジネスの相手として、最適な人である。
通訳を務めてくれた“趙さん”も、きさくで、しかもウソの嫌いな人と見えた。

 

その人柄は、お二人とも、どこへ出しても通用する正当なビジネスマンである。
台湾での代理店さんとして、ノドから手が出るほどの存在であった。

 

日本からの人達も、こういうきちんとした人達と出会うまでに、
いろいろ苦労するのだろうな。とも思った。
私たちは、そういう意味で、ものすごくラッキーである。

 

(※左から趙さん、周さん、私、頼さん、荻野部長)

 

 

台北では、頼さんの幼友達という人ともお会いすることが出来た。
台湾出身の頼さんの中学校からの親友であるそうだ。
彼はアメリカ系のコンピューター製造会社に勤め、
実力主義のその会社で、たった2年で部長にまで出世したそうだ。
大したものである。
彼には、とんでもなく高級な鉄板焼き屋さんで、大変ご馳走になってしまった。

 

 

周さんには、お昼のランチをご馳走になり
空港までのバスの見送りにまで来てもらった。

 

空港まで自分の車で送ってもらうより、
この方が、これから長いお付き合いで出来るようで、もっとうれしいものだ。

 

 

台湾において、
ビジネスチャンスははっきり見えたような気がする。
しかし、焦ることはない。
「ジックリとマイペースで、無理することなく付き合って行きたい」と思った。
そして、これは周さんの言葉でもある。

 

しかし、あの屋台めぐりは、またぜひやりたい。
出来れば、近い内にまた来て、もっと違う屋台も行ってみたい。

 

とても内容のある充実した台湾の初出張でした。

 

今日は東京へ出張で来ている。
名古屋からの新幹線から富士山がほんの少しモヤっていたが、
十分に綺麗に見えた。
そうしたら、やっぱり東京でとってもいい事があった。

 

 

そして、当然の祝杯。
東京営業所のスタッフと、鶴見部長の奥さん(元アイ・タック主任)も誘って、
築地に晩ご飯を食べに行く。

 

 

そして、今は東京のホテルの中
一番過ごしやすいいい気候なのに、全館エアコンであるとして、
“暖房”が入っており
暑くて、暑くて、たまったものではない。
フロントに言っても、「どうにもならない」と言う。
バカなホテルである。

 

この話を、私は、正真正銘パンツ一丁で書いているのだ。
ここは二度と泊まらないであろう。

 

ただ、東京湾に面した夜景は綺麗である。
この写真からは、クソ暑い部屋の様子は分からない。

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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