谷 好通コラム

2004年01月17日(土曜日)

873話 GUAMへ来ちゃった

昨日、土日を「すっぱりと遊ぼう」と決心をしたと書いた
それで、朝
会社に出てくるなり、トラベル会社に電話をして
グァム行きの飛行機、それも格安の航空券は取れないかと訊ねた

 

どう遊ぼうか
どこへ行こうかと考えたが
MINEは天気が悪そうで、気分良く走れそうにない
北海道は大吹雪の後で、どうなっているか分からない
ちょっと不安だ
沖縄は、飛行機が午後4時くらいまでの便しかなく
16日の午後からは大切な仕事があったので
これもダメ

 

で結局、グァムはどうだろうか、ということになったのだ
・・
たしか午後8時過ぎ出発の便があったはず
席は空いているに決まっている
今ぐらいの時期はどの便も空いている
アメリカはノービザなので、飛行機の席とホテルの予約さえ取れれば
今日行こうと思って、今日予約を入れても
なんら問題は無い
格安航空券だって、空気を運ぶより良いに決まっているのだから
出さないわけがない

 

トラベル会社からの回答は昼過ぎにあった
OKである

 

で、今
飛行機に乗っている
グァム行きの飛行機だ
安いコンチネンタル航空

 

空いているはずと思ったが
意外にも八分どおり席が埋まっている
正月休みを取れなかった人たちが、今休みを取っているのかもしれない

 

もう何十回となく海外への行き来をしてきて
バスポートも、スタンプを押すページのスペースがだんだん少なくなってきている
今では「海外に行くのだ!」という緊張感が
まったく無くなってきている

 

それでも
今日行こうと思って
その日の内に海外に出かけてしまうなんてことは初めてだ

 

考えて見れば
海外旅行でも、国内旅行でも
今では、何も変わるところの無い旅行になってきている
アメリカは、ずいぶん前からノービザであるし
とうとう中国までノービザで行けるようになってしまった
行く国が、ノービザであれば
パスポートを持っていくこと以外
国内旅行と何も変わらないのだ
飛行機の予約を取って、ホテルの予約をすれば
あとはパスポートを持って出かけるだけ
持っていく荷物だって
着替えさえ持っていけば良く、国内旅行と何も違わない

 

 

中国の上海から出張で帰ってきたのは2日前
帰ってきても「日本に帰ってきた!」という感覚がない
たくさん歩いたので足が疲れたのと
街自体にストレスを感じたぐらいで
出張自体は、いつもの国内での出張と別に変わらない
今回の上海行きで、いよいよそんな感覚を持ったようだ

 

今回は
当たり前のように、観光を全くしなかった
いつもの国内での出張のように
スケジュールをギッシリ詰め込んで仕事をした

 

荻野部長と李さんと私、3人で昼ごはんを食べた時
「チャーハン」「焼きそば」「豚肉の細切りいため」「白飯」
と、普通に昼ご飯を食べた
立派なレストランであったが
全部で“27元”、日本円で約370円である

 

今までは、誰か上海現地の人が一緒にいて
毎度毎度、宴会のように料理の山が並ぶのだが
やっと今回は、我々だけでお昼ご飯
普通の昼食が
やけに嬉しかった
やっと、上海において“自分たちで”仕事をしていると感じたのだ

 

今回の上海出張から
李さんは、通訳さんとしてではなく
アイ・タック技研の社員として同行している

 

そういう意味でも、今までとは違う上海出張だった

 

海外事業部・李さんと、その上司・荻野部長

 

 

上海で、李さんの大きな力になってくれる“頼さん”

 

 

頼さんは婚約をしていて
その相手とはなんと、
私がはじめて上海に行ったとき
頼さんの会社の関係者の人たち大勢と昼ご飯を食べた折に
「へえ~、きれいな、すごく頭のいい人がいるんだなぁ」と
感心した女性が一人いたのだが
その人であるという!
頼さん、やるじゃない
ちょっとジェラシー

 

上海は上を見上げれば高層ビルが立ち並び
近代都市に見えるが
その下には、海のように旧市街が広がる
さぁ、この街でどうやってビジネスを伸ばしていけるのか

 

 

上海から日本に帰ってきて
今日から
李さんは、快洗隊安城店で研修に入った

 

洗車、キーパーなど、洗車技術を身に付けるためだ
他の男性スタッフと同じように
快洗隊の洗車技術を全部身に付けるのだという
男性でも音を上げる快洗隊の訓練である
しかも、昼間でも4度ぐらいにしか温度が上がらない厳しい真冬
大丈夫かな?と、ハラハラする

 

安城店の藤村マネージャーに電話をした
研修中は本人には掛けられない
他の用事で安城店に電話をしたのだが
「李さんの様子は、どう?」と聞いたら
藤村
「いや~、今日は室内清掃の研修だったんですが、
もう、合格ですよ。
覚えがものすごく早いし、一生懸命ですごいですよ。
お客様の車を、もう、2台やりました。
いいですよ。」

 

相当、頑張っているらしい
もう、心配するのはやめよう
荻野部長に預けたのだから、もう心配するのはやめる

 

李さんを含めて、みんなが冷たい空気の中
冷たい水を使って
一生懸命お客様の車を洗ったり、磨いたり、掃除している

 

ありがたいと思う

 

そんな中、常夏のグァムへ休暇を取りに行くのは
後ろめたさが付きまとうのだが
それをいつまでも言っていたのではキリがない
ストレスを溜め込んで、私自身いい仕事が出来なければ
せっかく一生懸命頑張ってくれている人たちの仕事を、活かす事が出来なくなる
ここは
ふっきって
“スッパリと遊ぶ”

 

しこたま溜め込んだストレスを投げ捨てて
“元気”をいっぱい溜め込んでくるのだ

 

・・・
深夜2時ぐらいにやっとグァムのホテルに着いた
その朝、ちょっと曇っていた

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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