谷 好通コラム

2004年01月04日(日曜日)

867話 北神戸店の進化

最後に北神戸店

 

北神戸店は今年の8月
お盆の最中にオープンした
今年の直営店最後のオープンだ

 

店舗面積は102坪、最も狭い店である
愛知県の直営は?快洗隊が運営しているが
北神戸店は?神戸快洗隊という会社が運営している
社長は阪田女史
ガソリンスタンド運営のベテランである

 

?快洗隊の社長である畠中君はスタンドの経験がまったく無い
商売の経験は最初から洗車屋である

 

愛知県の3店は、お互いに15分ほどの距離で
西三河という広い地域で、小さいながらドミナントを形成している
北神戸店は、北神地区という孤立した傾向のある地域に
単独で店舗がある

 

しかも、偶然にも
4kmくらい離れたところに快洗隊に似た店舗がある
北神戸店の土地の契約をした後に知ったのだが
アイ・タック技研を退社した人が、快洗隊風の店を近くに作っていたのだ
それも、露骨に快洗隊・北神戸店に対抗してくる
年末近くに打ってきたチラシは
快洗隊が作っているチラシにビックリするほどそっくりで
一時は、真剣に訴訟まで考えたほどだ

 

愛知県の3店は
近くに競うべき仲間があるが
北神戸店は、残念ながら戦うべき相手がある

 

色々な意味で北神戸店は
愛知県の3店舗とは違う条件を持っているのだ

 

オープンからの時間が一番少なく
一番狭い面積で
ガソリンスタンドの経験者ばかりで構成され(これはハンディではないが)
鈑金のネットワークも利用できない
比較的孤立した地域に単独店で存在し
逆にコンペティッターまで、存在している

 

さぁ、これでどういう結果になるか
やっぱり
思ったよりの苦戦が続いた
8月にオープン以来、赤字の経営が続く

 

それでも
坂田さんをはじめ、みんな非常に熱心であり
スタッフの質としても申し分ないものを持っている
本当に素晴らしいスタッフである
だから
洗車売上も知立店、安城店に遅れを取るが
9月、10月、11月と
着実に実績を上げてきて
確実に150万円以上の実績に上げてきた
黒字経営まで、もうホンのちょっと

 

11月には、足らなかった店舗の存在感を増すために
早くもテントと看板の増設を施した
結果、快洗隊の中でも最も迫力のある店舗になったのは見事であった

 

 

そして12月
阪田社長は目標を350万円にしてきた
350万円といえば、刈谷店が1年目の年末に上げた数字
知立店・安城店の450万円の目標値の陰に隠れがちだが
考えて見れば、
ものすごい目標である

 

そして、実際に12月20日過ぎまで
知立店、安城店にぴったりと着いてきたのだ
20日現在で
知立店 149万円
安城店 164万円
そして
北神戸店 134万円

 

立派なものである
北神戸快洗隊、ちょっと遅咲きではあったが
そのハンディ条件を考慮に入れなくても良いぐらい
立派な快洗隊に成長してきた

 

アクアキーパーの新発売セールにも同じように展開
20台、54.1万円を上げている
一番遅くにアクアキーパーの機械が設置されたことを考えると
十分な実績である

 

それでも、やはり25日を過ぎたくらいから
差が決定的に開いてきた
ラッシュが始まっても、20万円ぐらいをなかなか越すことが出来ない

 

 

店の中が車でいっぱいになって
応援部隊が入って
スタッフ数は実質的に8名を揃え
その他にも手伝ってくれる人が数名
人数的には十分で
車の取り回しも、知立店よりはるかに楽である
だから、30万円以上の実績を上げる条件が揃っている、と言ってもいい
40万円に届いても決して、おかしくはない

 

それでも、この店では20万円が壁になってしまっている
安城店で30万円が壁であったように
刈谷店で60万円が壁であったように

 

実際に行って見ると
店からあふれるほど車の移動に、すごく手間取っていて
作業が有効にはかどっていない
他にも色々な要素がネックになっている

 

いくつかの修正点を指摘して帰ってきた

 

しかし、それだけではうまく行かないだろう
私はもはや現役ではない
具体的にアドバイスをしたつもりでも
一緒に現場を回して修正しなければ、実際には何も修正できない
それは、私自身の経験としてよく知っている

 

そこで、快洗隊本部・酒部部長を
30日の土壇場に北神戸店に送った

 

その夜、北神戸店からの電話
山迫マネージャーいわく
「勉強になりました。店がすごくスムーズに動くようになったんです。
今日は、夕方には客足が止まってしまったので
27.2万円しか出せませんでしたけど
これなら30万円でもドンと来いって感じです。」

 

やっぱり現役にはかなわない
マジシャン酒部

 

 

でも良かった
北神戸店も、最後の最後で殻を破ることが出来たのだ
これは今年の北神戸店に
果てしない影響を与えるものなのだ

 

12月
結果として
3,211,080円 (目標350万円、未達成)
キーパー157台、112万円
シールド3種21台、54万円
アクアキーパー20台

 

※1台当たりの平均単価、7,232円/台
これは、快洗隊4店の中では最高の数字である

 

粗利益計、3,225,855円
総労働時間、977時間
人時生産性、3,301円/1人・時

 

まだまだではあるが
北神戸快洗隊は、確実に進化している
色々な条件の中で、上昇角度は幾分低いが
他の店舗と同じように
着実に進化していることだけは、100%間違いない
そう確信した12月であった

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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