谷 好通コラム

2003年12月27日(土曜日)

860話 半田VS.藤村

快洗隊・知立店の半田修平マネージャーと
快洗隊・安城店の藤村弘樹マネージャー

 

彼らは約3年前の同期の入社である

 

二人とも快洗隊・刈谷店に配属され
1年間、快洗隊パイロットショップのスタッフとして活躍して
半田は、刈谷店のサブチーフ、そしてチーフとなった
そして藤村は、第一営業部に転属となって主に北陸地方の担当となった

 

そして先にチャンスが来たのが半田
今年3月オープンの知立店のマネージャーに抜擢された

 

5年前にオープンした刈谷店以来、新しい直営店は出来ていない
だから、久し振りの直営店オープンには注目が集まり
半田は大きなプレッシャーを感じ、張り切った
相棒は鈴木君
半田の指名である

 

しかし、快洗隊はリピーターの積み重ねであり
そう簡単に繁盛店が出来上がってくるものではない
最初のころは百万円台前半の数字

 

そのころ、平日の知立店はほとんどお客様が来ない
それでも土日だけは
時おりラッシュがあって快洗隊らしくなるが、刈谷店に比べて40%程度の売上

 

店の責任者として暇である事が一番つらい

 

8月に何とか200万円オーバーを記録するが
天候に恵まれない9月、10月、11月と150万円前後を低迷する
しかし、この知立店・半田
鈑金では頑張った
刈谷店を抜いて、鈑金の受注販売金額はいつもトップであった
鈑金の実績もあってオープン4ヵ月後ぐらいには、採算的には黒字に転換した

 

そのころ、8月
今度は安城店がオープン
安城店には
藤村がマネージャーとして抜擢されている

 

同期で、しかも5ヶ月先輩マネージャーとしての半田としては
絶対に負けられない
歯を食いしばって頑張ったが
安城店はオープン一ヶ月目に200万円以上を売ってしまった

 

知立店が112坪の店舗面積であるのに比べて
安城店は160坪
立地も、安城店の方が良さそうである
それにしても、オープンした早々に
安城店・藤村にぶち抜かれてしまった知立店・半田は
どんなに悔しかったであろう
それでも、彼はファイトを燃やして、頑張って
採算だけはキープした

 

話はさかのぼって、安城店

 

安城店のマネージャーを誰に任せるか
私は考えに考え抜いた
藤村君を最初に考えたのだが
先輩の鈴置君も、快洗隊マネージャーをやりたいと強く思っていることを
私は知っていた
仙台に赴任している石川君も
そして、そのころ刈谷店のチーフをしていた井内君も
その他にも、快洗隊のマネージャーをやりたいと思っている者はいる

 

考えて、考えて
結局、やはり藤村を起用することにした
なんと言っても藤村は半田の同期、ライバル心もあるだろう
競争原理が、人を最も奮い立たせる要素である
やっぱり藤村しかないと、私は“決めた”

 

しかし、藤村も第一営業部のインストラクターとして
担当地域のSSさん達には高い信用を貰っている
直属上司の荻野部長は、藤村を絶対に離したくないようだ

 

藤村を起用するのには
まず、荻野部長を説得しなくてはならない
荻野は言った
「社長は、もう決めているんですよね。
分かりました。結構です。大丈夫です。」
後日、?快洗隊畠中社長が荻野部長に深々と頭を下げていたのを憶えている

 

こうして安城店のマネージャーとして起用された藤村は
意気揚々と安城店を立ち上げたのだ

 

そして、1ヶ月目から知立店をぶち抜く成績

 

安城店は新設2軒目だから
知立店で学んだ事がたくさん活かされている
使いやすさで言えば知立店の2倍以上であろう

 

それにしても
競り合うまもなくぶち抜かれてしまった知立店半田は
どんな気持ちであったのだろうか
・・・・

 

ところが、世の中そんなに甘いもんじゃあない
2ヶ月目の安城店
来店客の波が引いてしまい
あっという間に知立店とほとんど変わらない状態になった

 

立地がどんなに良くたって
やっぱり快洗隊はリピーターの積み重ねなのだ
最初のドカンは、物珍しさだったのかもしれない
安城店も、やはり一人一人のリピーターの積み上げの段階に入ったのだ

 

洗車売上げこそ
わずかに安城店が知立店をリードするが
鈑金の売上げで、知立にまったく追い付かない
収支的には知立店が安城店をリードすることもあり、またその逆も

 

知立店と安城店は
この時点から、正真正銘、ガチンコのライバルになったのだ

 

半田VS.藤村
二人の闘いはこのようにして始まったのだ

 

さて、花の年末
昨日12月25日現在の洗車売上が
知立店、235万
安城店、252万
(洗車外収益はとりあえず今月は眼中にないようだ)
安城店が17万円リードしている

 

そして本日26日、異変があった
知立店は
開店始まって以来のラッシュで
なんと35万円!

 

それに対して安城店は午前中まったくダメ
午後にはラッシュが始まったが、それも午後5時にストップしてしまう
夜7時ごろに店に行ったら
お客様の車が1台もいない!
シメテ本日、22万円
惨敗である

 

 

26日現在で
知立店、270万円
安城店、274万円
一挙に、わずか4万円のリードに縮まってしまった

 

刈谷も若干不振で
39万円、累計537万円
まだまだ、目標は射程内である

 

本日の北神戸はおかしかった
わずか6.7万円
どうもこちらの地方のペースと神戸のペースでは何かが違うようだ
累計で215万円
ここまで知立店と安城店にピッタリと着いて来たが、ちょっと水を空けられた格好
しかし、まだまだ、取り返すに十分な時間がある

 

外野としては、これはがぜん面白くなってきた
特に知立店と安城店の闘いが面白い

 

漂々とした半田、明るさが表に出る藤村
違うキャラクターの二人が
「安城店だけには、ぜったく負けたくないス」と半田
「イヤ~ッ、知立店には負けたくないですね」と藤村

 

賭けます?(冗談、冗談(^・^))

 

知立店には
安城店が暇だったので
応援部隊が、安城店から知立店に集結していた

 

半田君のよき相棒鈴木君と、昼から駆り出された専務

 

 

池本部長は車の移動で大車輪

 

 

畠中社長は、一番忙しい店を渡り歩いている
来年、四国で快洗隊を開く“車楽”の横井さんが来てくれた

 

 

この店の主役半田と、カッちゃん

 

 

遅くまで賑わう知立店
実は、まだ裏の駐車場にまだ作業待ちの車が6台あったのだ
今日は何時に終わるのだろう

 

 

知立店には、この他にもアルバイトさん2名と営業の熊沢君が頑張っていてくれた
写真がヒンボケで、今回は掲載パスです。ごめんなさい。

 

安城店に行った
1台もいない広い店舗は暗く見えた
その店で、無理してはしゃいで見せる藤村マネージャー

 

 

よっぽど、今日は悔しかったのだろう
カメラを向けても
今日はどうしても写りたくない、と言う
「なんに言ってんだい。そんな弱いことでどうする」と、かまわず写す。

 

 

安城店には、他に成住君と2名のアルバイトさんが
スポンジを洗って明日の準備をしていた
どうもカメラの調子が悪い、やっぱりピンボケになってしまった。

 

安城店・藤村
そして、その頼もしいチームのメンバーたちよ
明日があるさ。
まだまだ、5日間もあるさ。

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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