谷 好通コラム

2003年12月18日(木曜日)

854話 素早い追い越し

高速道路などで、前方をゆっくり走っている車を
追い越し車線に入って、追い越す
そんな時は
“すみやか”に追い越すべきである
すーーっと、抜けばいいのである

 

たまに
追い越す車と
追い越される車との速度差が、ほとんど無く
じっわわわわわわ~~~っわわわわ~~と
3分ぐらいかけて
ゆっくりと追い越す車がいる
追い越す途中で、速度が一緒になってしまい
しばらく並走を始めてしまう場合すらある

 

すーーっと、追い越そうとしている者にとっては
まったく、迷惑な話で
こっちは、じっわわわわわわ~~~っわわわわ~~の車の後ろで
じっと待つしかない

 

追い越すときの2台の速度差は
20km/hぐらいがベスト
3~4秒ぐらいで、すーーーっと抜ける

 

その差が40km/hぐらいになると
2秒ぐらいで、すーっと抜くことになる
ちょっと緊張がいる
抜かれる車が、抜こうとしている車に気がついていない場合があるので
やおら、追い越し車線に出てきて
肝を冷やすこともあるかもしれない

 

その差が60km/hとか、80km/mを超えてくると
ビュンで終わりである
瞬間的に抜くことになって
かなり、危険が伴う

 

抜こうとする車が、突然出て来ても
それに一瞬のうちに対応できる体勢がないと、やるべきではない
しかし、それなりにスリルはある・・ムッフフ

 

・・・・・・
・・
つい調子に乗って、あらぬ事を書き始めてしまったが
別に“スピード違反の勧め”を書いているのではない
たとえば、の話である

 

私は、婿さんが刑事をやっている娘の父親である
スピート違反なんて言語道断
たとえばの話をしただけなのだ (^_^;)

 

今、私の会社は
若者が次から次へと入ってきている
生物学的な年齢では若い者ではないが、精神的には青春真っ只中のような
そんな人も交えて、新しい人が続々と集まってきている

 

その中で
成長のスピードが恐ろしく速い者がいる
私が見た所では
特に才能があるわけではないが
ただ、学習能力が高い、とは言える
何でもかんでも、どんどん吸収して、全部自分の貯えにしてしまう
そんな人がいる
アクセル全開である

 

それに反して
人間ある程度、経験を重ねてくると
「解かってしまって」学習することをやめてしまうことが多い
今までの経験に無い新しい事が目の前に来ても
それまでの経験で計ってしまうことによって
それが新しいことである事であることにすら気が付かない
そんなことすらある
言ってみれば、ブレーキ踏みっぱなしである

 

“アクセル全開と、ブレーキ踏みっぱなし”

 

その差は、はたして何km/hに匹敵するのであろう

 

先日、ダイモスに聞いた
「お前、何で俺も知らないことを知ってるの?
ポリシラザンなんて、俺、知らんかったよ
お前がBBSに書いたのを見て、初めて一生懸命調べた。
勉強して、はじめて俺も分かったよ。
なんで、あんなこと、お前知ってたの?」

 

と、ダイモスは言った
「僕も、知らなかったんですけど
BBSにあの投稿が出て、これが分からなくっちゃ恥かしいと思って
高校の時の化学の先生の所に行って
教えてもらったんです。
先生も喜んで教えてくれて、勉強になりました。」

 

まるで青春ドラマのような話である

 

参った!

 

私も、好奇心満々で生きてきて
何でも、腹いっぱい吸収するキャパシティを持っていたつもりであったが
この、まるで青春ドラマのような学習意欲には、まったく参った
完敗である

 

80km/hで、ぶち抜かれた様な気がした
こんな事ってあるもんだ

 

私が知らないことを書いた投稿があって、
社内にそれに答えたものがいた
それで、私も、インターネットで一生懸命学習したが
いまいち、その意味が理解しきれない

 

翌日、たまたま名古屋に来たDr.サンコンをつかまえて
必死に教えてもらった
あまりのしつこさに、サンコン氏も辟易としながら
それでも一生懸命、教えてくれた
良かった
自分の知識の大きな穴を埋めることが出来た

 

しみじみ思うこと
解かってしまっている精神的老人たちが
仕事も、世の中も表面だけを解かってしまったばかりに
学習することをやめてしまっている
その間に
精神的に若い者が
好奇心満々、“聞く”“見る”“調べる”ことによって
解かってしまった人たちを、100km/h以上のスピード差で
ぶち抜いていくことに
私達は気づかなくてはならない

 

車はスピードを上げれば上げるほど危険になるし
追い越しをする時のスピード差は
それが大きければ大きいほど、危険なものになってくる
しかし
人の成長という場面においては
学習の能力あるいは姿勢が、有るか無いかで
そのスピード差は
否が応でも、決定的なほど開いてしまうもののようだ
それは、100km/h以上のスピード差
ビュンッ、なのだ

 

諸君!
解かってしまっているヒマなど無い
それが自分のスピードを決定的に遅らせているものだ
学習能力、それが人間が持っている最も大きな能力であることは間違いなさそうだ

 

今日は東京
名古屋から東京のお天気は快晴
ならば当然のごとく
富士山も、大晴天であったのだ
しかも、きれいに五合目ぐらいまで雪をかぶった富士山であった

 

しかし
なんで、富士山の姿がクッキリと見えれば見えるほど
私は、いい事がたくさんあるのだろう
不思議である

 

今日は、3つ、いい事があった
Tさんの入社のこと
S.Nさんの人たちと素晴らしい時間を送ることが出来たこと
SのYさんにラブコールを送ったら
手応えがあったこと

 

私の富士山ジンクスは、ちょっと半端でなくなってきた

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

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