谷 好通コラム

2003年12月13日(土曜日)

851話 札幌マイナス8゜

昨日から札幌に出張に行った
札幌の「アクアキーパー体験会」であったのだ
この体験会も、札幌での開催が今年の最後となる

 

先週の仙台の体験会は
仙台営業所で開催したので、実技は屋外で実施したが
風が吹いて、とても寒かった
これは参加者の人のためにも、どうにか考えなければならない
そう思った
しかし
この札幌では
アベテックさんのご好意により
新しい工場の中で体験会を開催することが出来た
会議室も広々としており
実技も、あたたかく暖房された場所を提供していただいたので
天国のようである
外の気温は2゜C
石狩の工場街は、真っ白

 

 

また、参加者の皆さんも
遠くは旭川から、また札幌からも大変熱心な方々に集まっていただいた
感謝!

 

体験会が終わって、その夜
私は所長と真剣に話をした
現状からの脱出作戦についてだ
札幌の3年後、5年後、10年後、どうなっていて欲しいのか
どうなっていると、楽しいのか、その姿を一緒に思い浮かべ
語り合った

 

夜も更けてきて
営業所を出たのは夜8時過ぎ
急激に温度が下がってきて、確実に氷点下になっている
濡れていた路面もいつの間にかテラテラと光っている
凍っているのだ
一緒に食事をと誘ったが
中期経営計画の行動計画を今日中に書き上げたいと言う
目がやさしく、でも、真剣である
一人で外へ出た
久し振りのアイスバーン
レンタカーを注意深く運転する

 

途中のコンビニで、晩飯を仕込む
ビールのロング缶1本
酒2合
知らない名前のカルテル缶1つ
握り飯3個、イクラと、たらこと、昆布
ピーナッツバターのミニサンド
菓子小袋1つ
ホテルの部屋で食べる今夜の晩飯だ

 

ホテルのレストランとか居酒屋で一人だけで食べる晩飯は嫌いだ
黙々と新聞でも読みながら
人の話し声の中で、一人で食べる晩飯は
なおさら寂しいのだ

 

この日のホテルの部屋は
温度が上がり過ぎていて、不要に暑い
そういえば、以前に泊まった時も暑すぎて
「もうこのホテルには泊まるまい」と思ったことを思い出した
懲りたことを忘れていたのだ

 

晩飯を食べたと言うか、酒を飲んだだけと言うか
たまにある情けない晩御飯をテレビを見ながら食べた
普段はテレビを見ながら飯を食べることはない
こんなときは必ずパソコンをやりながら飯を食べるのだが
この日は、テレビ

 

どうしてもネットに接続できなかったのだ
このホテルの部屋は電波がうまく届かず
いつものエアーエッジが使えない
こんなときは、ホテルの電話を使ってアナログ接続するのだが
コードに変な細工がしてあって
両端が♂のジャックになっているコードを持っていないと
繋げないようになっているのだ

 

 

頭にきてフロントに言うが、そのコードの貸し出しもないという
万事休す
外は氷点下、それもかなり低い温度だ
わざわざ服を着直して、電話のあるところに出て行く気にもならない
(部屋が暑かったので、もう下着だけの格好になっていた)
しょうがないので、
ブツブツ言いながら、書かねばならなかった原稿の一つを書く

 

ネットに接続できないと
手も足も出ない
牢獄状態のような気がする
おまけに、いやに暑い牢獄と来れば
もう寝てしまうしかない

 

朝、目が覚めたのは6時半
やってしまった・・・・
今日は、朝8時の飛行機に乗る予定だったのだ
新千歳空港までは最低1時間はかかる
トイレに行って、歯を磨いて、髭を剃って、顔を洗って、着替えて
チェックアウトして、離れたところに駐車してある車まで行って
そこで7時10分
NAVIを空港に合わせたところで、あきらめた。
空港近くまで走って行って、燃料を満タンにして、レンタカーを返していたら
何がどうあっても
8時の飛行機に間に合うわけがない

 

あきらめて
8時のをキャンセルして、次の便の飛行機の予約を取る
取れたのは9時40分発の飛行機
これなら十分に時間がある
のんびりと出発することにした

 

外は晴れ上がっている
ということは
放射冷却で、一段と気温が下がっているはずだ
高速道路に乗ってから、温度計が掲示してあった

 

ただいまの温度-8゜C
マイナス8度!!!

 

高速道路の路面は、夜の間に整備されていて
凍っていることはなく
すっかり乾燥していたので、不安はまったくないが
それにしても、マイナス8度とは
おまけに、北海道の澄み切った空気を刺して強烈な朝日が正面にある

 

 

なんか
朝からグッタリとくたびれてしまった

 

名古屋空港の近くの会社で朝10時の約束をしていたSさんに
間に合わないこと、そしてアポイントを夕方にしていただきたいことを
電話で詫びる
「あ~ぜんぜん、いいですよ」と言ってもらい
少しホッとした

 

空はあくまでも晴れている
これは、いい風景が飛行機から見られるかもしれない
空港のカウンターで
Aの席、つまり飛行機に乗って左側の席から
Fの席、右側の席に変えてもらった
(乗った飛行機A321は、Fの席が右側の窓側なのです)

 

飛行機が定刻どおりに空港を飛び立って
3分もしないうちに
素晴らしい風景が見えてきた

 

まず、支笏湖と樽前山、遠くには蝦夷富士「羊蹄山」がパノラマで見える

 

 

羊蹄山

 

 

次に登場するのが、洞爺湖

 

 

しばらく行くと、今度は駒ヶ岳、大沼

 

 

北海道上空、最後の風景は函館の町

 

 

そして前日、名古屋から千歳に向かう時
「ブロッケンの輪」がきれいに見えた
(写真に写りにくいので、明るさをかなり落として写してある)
真ん中にま~るい虹があるのが見えますか?

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

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