谷 好通コラム

2003年11月15日(土曜日)

836話 気分・晴れのち雨

今日は、参戦記は一休み
こちらのコラムを書くことにした
“もてぎ”の参戦記もやっとのことでゴールしたので
私もちょっと一息つくことにしたのだ

 

今日の朝は、札幌の新しい営業所を訪問した
間口わずか2間のささやかな営業所である
それでも、きちんとした事務所で、仕事場の空気がキチンと流れている

 

大変気持ちのいい午前であった
午前中は晴れ

 

昼から時間があったので
ちょっとだけ観光
毎度の千歳川の水族館
千歳川の川底をそのまま覗く自然の水族館
鮭の遡上がまだ少しだけあって、何匹かの鮭を見ることが出来た
何十回も通っている千歳川の水族館
今日は初めて“アメマス”を見ることも出来た
3時過ぎからほんの少しだけの仕事を無事済ませて
午後も晴れ

 

いい日であったと思ったのに
夕方からにわかにおかしくなってきた
レンタカーを返すときにひと悶着、人の質問にまともに答えない
マニュアル通りのセリフを繰り返すだけ
毎度のこととはいえ
ここら辺から、いっぺんに気分が曇ってきた

 

土砂降りになったのは
空港についてから、あるレストランで軽い食事をした時
シーズンオフであって店はヒマであった
若いウェイトレスの女の子が
見るからにダラダラとした動き

 

コテコテの厚化粧で、面倒くさそ~な喋り方
目線を決してこちらと合わそうとしない、もちろん笑顔など無い
そのくせ
一通りの注文を取った後は
同僚の女の子とキャッキャとはしゃいで笑っている
暇になってくると
今度は携帯でメールをコソコソ打っている
厨房の中の調理の男の子も、同じように携帯でメール
ウェイトレスの女の子にもヘラヘラ喋りかけている

 

料理は当然まずかった

 

お勘定のときに
「仕事のときの私語とか携帯は禁止されてるんじゃない?」
返事は無かった
おつりを返すときに、ボソボソっと“礼”の言葉をセリフのように小声で言って
すぐ、厨房の男のこのところに行って
いやな顔でこっちを見て、何か喋った

 

気分は土砂降り

 

仕事は仕事
仕事のときは仕事を一生懸命する事が当たり前だ

 

仕事は楽しむものである
それは間違いない
しかしそれは、仕事そのものを楽しむことであって
仕事にテメエの遊びを持ち込むということではない

 

仕事の楽しさは、仕事そのものの中にあるということで
仕事の環境の中に
あるいは仕事の中に
自分の個人的な楽しみを持ち込むことではない

 

仕事を楽しむと言うことと
自分の個人的な楽しみを仕事に中に、あるいは環境の中に持ち込んで
そのくせ仕事自体はルーズにするということとは正反対のことだ

空港のレストランの厚化粧の、たぶん高校生の女の子
仕事と楽しみと区別が出来ない者と
その根本的な価値観が同類項と言えるのではないか

 

今日の北海道
気分は晴れのち雨
最後に土砂降りであった
とってもいい北海道出張だったのに
つまらない事が
最後の最後に、私の気持ちの中に引っかかっていたものと妙にダブって
頭の中が土砂降りになって
飛行機に乗ることになった

 

でも、飛行機の中で今回撮った写真を整理していたら
やっと気分が落ち着いてきた

 

北海道は今
冬直前の秋
紅葉の秋でもない、雪のある北海道でもない
冬直前、秋終わる寸前のきわどい秋であった

 

 

札幌の街にはわずかに薄くなった紅葉が少しだけ残る

 

 

山は、葉が無くなった真っ白の白樺と、緑の熊笹が主役

 

 

空はあくまでも青!

 

 

夕暮れの海は“黒”

 

 

それでも、冬直前の秋の主役は白と緑の山

 

 

おまけ!
前回の富士の写真
どちらの写真を載せようか迷った写真がもう一枚あった
そちらの写真も捨てがたく
この際、脈絡無く載せることにしました。

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

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