谷 好通コラム

2003年10月26日(日曜日)

826話 年取ったかな?

今日は、親戚の法事が母方と父方と2つ重なった
片方はお袋と弟に行ってもらって、もう片方は家内に行ってもらった
私は家でダラダラと休日を過ごしている

 

何もしない休日は今年に入って2回目
やろうと思えばやることはいくらでもあるが
あえてしない

 

先日、ある食事会で正座を20分ほどした
私は左足に不都合があって、正座がほとんど出来ないのだが
そのときは不思議に20分ほど出来てしまった
そして、その次の日
悪くない方の右足に違和感を覚えた
そして、またその次の日
つまり先週の日曜日
右足の膝下からの足にまったく力が入らず
手を使わずに立ち上がることも座ることも出来ない
階段を登ることができない
降りることも出来ない
ただ、ゆっくり歩くことは出来た

 

その日曜日は、親父のお骨を、うちのお墓のあるお寺の総本山に
収めに行くことになっていたのだが
それも中止してしまった

 

ひょっとしたら、親父が総本山に行きたがっていずに
家にいたいと、私に訴えているのかな
なんて事も考えたり
いずれにしても、不思議な経験であった

 

足が痺れていたわけでもなく
もちろん痛くもなんとも無い、ただ単に力が抜けただけ、
それで、日曜日はじっとしていて
月曜日にコブの切開手術をしてもらった外科に
ガーゼの取替えのついでに見てもらった
しかし、月曜日にはその症状もほとんどなくなっており
調べてもらっても
何も分からなかった

 

不思議だなぁ
ということで済んでしまったのだが
昨日、おとといの中期計画のミーティングのあとの一日
つまり昨日、部屋の予約の都合で“和室”での会議になったのだが
一日じゅう“あぐら”をかいて座っていたら
先週の足の力が抜ける感覚が、なんとなく出て
気持ち悪くなった
急遽、法事を弟に出てもらうことにした
田舎の法事は最初から最後まで畳の上に座ることになる
いくら足が悪いといっても、いっときは正座もしなければならない

 

というわけで、今日は何もしない休日になってしまったのだ
先週に続いて、今年2回目のダラダラの一日

 

50歳を過ぎると
体の調子が色々と変わってくる
先々週の首筋のコブ、あれは不気味であった

 

一番変化を感じることは
体の疲れ方が変わってきたこと
以前は激しく動いた時、翌日にはっきり疲れが残っていて
朝起きるのがしんどかったりする
それをがんばって、また動いているうちに調子が出てきて
何も無かったように元気に戻る
そんなパターンであったのが

 

最近は、どんなに激しく動いても
次の日にその疲れが残っている感じがあまりしないのだ
少し体が重い感じはするが、普通に起きて、普通に仕事を始めることが出来る
しかし、それがしばらく続くのだ
3日とか、5日とか
そして、その間にまた激しく動くことなどがあると
また少しの疲れが積もって
それが、溜まっていくように感じるのだ

 

一言で言うと
体にメリハリがなくなってきた
そんな感じ

 

くたびれるのなら、しっかりと疲れて
しんどさもキチンと有って
その上で、体を動かしているうちにすっかり元の元気に戻る
そんなリズムが無くなって
疲れると、2.3日体がドヨ~ンとしている

 

明らかに体のリズムが変わった様な気がする

 

人類がホモサピエンスとして地球上に出現してから約100万年といわれる
生まれてすぐ死んでしまうもの突発的な事故・病気を除いた人の平均寿命は
つまり、人の動物としての生理的な寿命は
その間それほど大きくは変わっていず
それが50~60歳と何かに書いてあった

 

戦国時代、「人生50年、けてんのうちにくらぶれば~~~」と
(この意味など私はさっぱり分からないが)
織田信長が何かにつけて歌ったように
人間にとって50歳は
何かが大きく変わる年代のようだ

 

心筋梗塞、脳血栓で突然倒れる50代が急激に増えている、と
テレビで言っていた
真剣に「怖いなぁ~」と思った

 

べつに自分がもうすぐ死ぬとは思っていない
そう簡単に死んでしまうものではないだろう
ましてや
「憎まれっ子世にはばかる」とも言う
その点では私はかなり長生きするであろう
90歳まで生きるかもしれない
80歳まで生きるかもしれない
しかし、今の瞬間、何かが突然あって逝ってしまうかもしれない
それが明日かもしれない
それは分からない

 

しかし、それが明日かもしれないのだから
ひょっとしてそうであっても、あとが大丈夫なようにしておくことは
会社の経営者として、あるいは一人の人間としての
当然の責任であるのだろう

 

 

そこで
2つの事を考えた

 

その一つ
昨日も書いたように、後継をキチンと考えに入れた体制作りを
これを早速実行に移さなくてはならない
しかも、事業を前向きに進めていく形での体制作りを

 

そのために今の事業規模を3年で4倍にするという無茶な中期経営計画を作っている
もっとも実際に計画が形になった時
どれぐらいの規模になるかまだ分からないが
かなりアグレッシブなものにはなっているだろう

 

事業の拡大を目指した体制作りとは
関わる人間の能力を上げていくことであり
実現力のある仕組みづくりであり
広く消費者に受け入れられる商品作りであり
明確な戦略作りである
それが、より強力な後継体制作りにもなる

 

これは実行していこう
どうしても必要なことだ

 

二つ目
自分の弱体化を押しとどめ、再度強化すること
すなわち、自分の生活パターンの大変更すること

 

来年、スーパー耐久の一番下位クラス「クラス4」に挑戦するとした
そのためには筋力強化・持久力強化のためのトレーニングが必須である

 

ダイエットなどというレベルのものでは
とても本格的なレースには耐えられない
ジムに通って本格的なトレーニングが必要だ
食事などのコントロールも必要になるだろう
当然、かなりの練習も必要となってくる

 

運動量は今より飛躍的に増える
これは必ず、私の体力と健康に貢献してくれるはずだ

 

スーパー耐久レースに挑戦すること
そのこと自体には、たぶん何の経済効果も出ないだろう
しかし、具体的な目標を持つという意味では、大きな意義がある

 

こんなことを実行するとしたら
今の仕事のパターンでは、絶対に不可能だ
権限委譲によって仕事のパターンを大幅に変えなければならない

 

今、私と会社にとって必要なことは
会社の一人一人の能力を上げること
その上で、大胆な権限委譲を果たし、事業拡大を実現する
私自身が老け込まないこと
体力と健康を取り戻すこと
それを実現する明確な戦略を築き上げること

 

私の2004年の戦略
こんな風に考え、実行に移しつつある

 

今、一番の問題は
そう言いつつも、確実に埋まっていく私の予定表
このままでは、限りなく入って行く予定の中にすべてが埋没していく
どの仕事を誰に渡していくのか
そのために、みんなをどうスキルアップしていくか、人事をどう考えていくか
そこから着手していかねばならない

 

 

最初は気楽に書き始めたのに
書いているうちにだんだん力が入ってきてしまった
まったく、いつもこうだ

 

51歳の私

 

 

49歳、娘の結婚式で怒った顔をしてみせる

 

 

45歳くらい、まだ体重80kg

 

 

一挙に30代、たぶん32歳、独立した頃

 

 

突然20代・・・・・ ウソ! これは息子です。

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

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