谷 好通コラム

2003年10月09日(木曜日)

813話 自分の中の甘え

午前中、福井に行ったあと
今日は午後からチョッとだけゆっくり出来るはずであった

 

ところが、思いもよらぬところで
とんでもないことが起こっていた

 

順調に行っていた筈の準備が
どこでどうなったのか
とんでもない方向に進んでいて
午後から、その顛末収拾にてんやわんやになった

 

一つのことを
誰もが承知していると思っていて
すべて順調に進んでいるはずだったのに
誰も実物を確認していないまま、土壇場まで進んでしまい
とんでもないことになっていたのだった
すべて、私たちとブレーンのコミュニケーションの欠如
そして全体を見渡す視点の無さが原因である

 

何の事だかさっぱり分からない書き方をしているが
問題は“チラシ”
オープンのためのチラシ
迷惑をおかけしたクライアントに申し分けなくて、こんな書き方までしか出来ない

 

それでも何とか切羽詰った明日のために
やれるだけの事をしようと
二人の責任者が、最終の飛行機で飛んでいった
ずっしりと重い荷物を担いで

 

飛行場で彼らを見送って、ため息が出る

 

本当は自分が真っ先に飛んで行きたいのだが
明日はドイツからの、明後日はオーストリアからの客がやって来て
その次の日からは3日間また上海出張
身動きが取れない
自分のスケジュールがこんな状態になっていることに
これではイカンなと思う

 

今回の重要な要素は“質”
厳しい今の時代、強いコスト意識を持って仕事を組み立てていくが
それがどこかで、あってはならない質の低下を呼び込んでしまうことがある
厳しくコストの追求を要求すると
思いもよらぬところで質の低下が滑り込んできて
それに気がつかないと
大切なお客様に迷惑をおかけしてしまうことになる

 

たかがチラシと思われるかもしれないが
チラシは地域に対するその店舗の正式なご挨拶になるものだ
決して疎かに考えたわけではないが
無意識のうちに、結果的に大ポカをやってしまった
こんなことでは
「他のことも不安になってくる」
クライアントの言葉の通りである

 

すべてのことに再チェックとプランの建て直しが必要だ

 

自分たちの意識の中に油断があるのか
慣れの中で、甘さが入り込んでいるのか
自分の中に甘えが出来ていることだけは間違いない

 

忙しさなど何の理由にもならない
反省あるのみである。

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

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