谷 好通コラム

2003年09月02日(火曜日)

88話 約1,001万円

?快洗隊の8月の3店合計粗利益が大台に乗った

 

ギリギリであるが、一千万円の大台に乗った
わずか1万円ではあるがオーバーした
まったく大したものである

 

188坪、社員4人、開店5年目の刈谷店が492万円
112坪、社員2人、開店6ヶ月の知立店が262万円
160坪、社員2人、開店1ヶ月の安城店が247万円

 

3店合計460坪、社員8人で、1001万円の粗利は立派なものであると思う
損益分岐の粗利が700万円弱なので
?快洗隊は順調な経営に乗ったと考えていいだろう

 

ただし、これは1001万円の粗利益のうち
洗車売上925万円を100%の粗利として考えた場合の数字であって
洗剤、キーパーケミカルなどの材料を
自家消費の経費として経常した計算の仕方である
それを経費ではなく
仕入れ原価として考えれば、洗車売上×93%=粗利となるので
その計算では、1000万円には約65万円足らないが
大した問題ではない

 

一つの区切りの目標に対して
それに達したのは、一つの節目として、みんなが努力した結果なのだから
この1001万円
「よくやった!」で、かまわないと思う

 

一つの目標を持つことは大切なことだと思う

 

レースであれば
そのタイムがどうであれ、勝つこと
それが何よりの目標となる
そのためにみんなが一丸となるところがレースのいいところであり
面白いところである
レースは勝って何ぼの世界

 

しかし
先月の草レース“MINEジュニア耐久レース”のように
全90周のうち86周まで2位だったのに、土壇場でリタイアした
こんなレースでも、本人的には大変面白かったし
それなりに意義があったと思う
勝つ事が大変なレベルのレースでここまでやれたことに意義があった
そう思う

 

考えてみれば
私には、98%、あと一歩で目標に届かなかった事の方が
100%達成したことよりも
うんとたくさんあったような気がする

 

そして、98%まで行って、あと2%が届かなかったそんな時
口惜しいとは思ったが
しかし
“挫折感”はまったく無かった
そんな風にも記憶している

 

100%は越せなかったが
98%まで行けたという
それなりの達成感を持っていたような気がする

 

たとえば100という目標持ってがんばり
しかし、98%の98で終わったとしても
目標を100と持ったから、98まで行けたのであって
目標を80に置いていれば、83までしか行けなかったかもしれない
あるいは
目標を120においていれば、ひょっとしたら115まで行けたかもしれない
結果としてどうであったかは
やってみないと分からないわけだが

 

いずれにしても
到達すべき視点をどこに置くかによって
どこまで行けるのかが、決まってしまうような気がするのだ

 

私は、100を目標にして、98までしか行けなかった事の方が
安全策で、80を目標にしておいて83まで行き
103.4%の達成率を取るより
目標を高く置いた98%の未達成の方が、うんと価値があるようにも思える

 

目標は、ギリギリ達成できそうか出来そうでないような高いところにある事が
目標としての意味があるように思っている

 

がんばって、真剣に達成したい気持ちで一生懸命工夫して
みんな自分達が思っている以上の力が発揮できて
出来そうにないような思えた目標が
ひょっとして達成できた時の
そんな達成感の方が、価値があるし
達成したときには
それまでの力より大きな力が、確実についているものだと思う

 

 

 

目標は達成するためにあるものであるし
達成に向かって
みんなで一丸とならなくてはならない

 

しかし
達成する事だけが目的であるならば
確実に達成できる目標を掲げて置けばいい
しかし、達成が容易な80の目標をいつまでも掲げていては
いつまで経っても100どころか、98までも行き着けない

 

考えられる限りの高い目標100を持ってこそ
98%があり
次には、100まで、あるいは105まで行く事が出来るかも知れない
私達は、常に進歩・上昇していきたいのだから

 

 

?快洗隊の8月の目標達成も決して楽なものではなかったはずだ

 

刈谷店は開店5年目にして
あの狭い店舗で、しかも、何人もの研修生を教育しながら
いまだに実績を上げ続けていることは
並大抵の努力と工夫では出来ない

 

知立店はオープン当時、決して順調なスタートではなかった
苦しみながらも
一人一人のリピート客を積み重ねて
着実に実績を伸ばして
ようやく洗車で2百万以上を達成
鈑金では、鈑金チェーンナンバー1の実績で洗車外収益を上乗せして
安城店の驚異的なスタートから
必死に逃げ切った
まさに半年間の確実な努力の結果と言っていいだろう
半田マネージャー、鈴木サブ、かわいいバイト達
みんなの渾身の勝利である
この店は、まだまだ伸びる
これから半年あとには、どこまで伸びているか
俄然楽しみになってきた

 

安城店は
ここまでのいろいろな経験が集約された形でのスタート
最初からの好スタートで
遠くない将来、容易に刈谷店の実績に届くことを期待される
しかし、そんな順調なスタートも
初めてマネージャーを任された22歳の藤村弘樹
肉体的にも、精神的にも、かなりきつかったのであろう
この1ヶ月あまりで6kgも体重が落ちたという
サブの成住もなんとなくほっそりとしている
バイトの諸君もがんばった

 

?快洗隊の一つの目標、合計粗利1000万円を
ギリギリ達成できたことを
みんな一人一人の努力の結果であることとして評価するだけでなく

 

みんなに
新たに“より大きな力”が着いた一つの証し、という意味を持って
心から祝福したいと思う。

 

昨日は、みんなで快洗隊・北神戸店に行った
8月半ばでオープン
半月と少々で、約80万円の粗利益
これを良しとするか、まだまだとするか
もちろん“まだまだ”であって、この店のポテンシャルはこんなものではない

 

実績をみんなで分析をした
同じようなパターンで3月半ばオープンした知立店の実績とも比較する
色々なことが浮き上がってくる

 

すぐ解決せねばならないこと
出来ること
より具体的に、実行の期限を決めて
誰がやるのかまで、ドンドン決めていく

 

北神戸店には、優れた視認性という強力な武器があるので
解決すべき問題点が、早々に解決していけば
絶対、大繁盛店になることを確信している

 

その問題点と、解決の方法と、結果を
少し時間を置いて
この場で必ず報告します。
きっと有意義なものになると思います。

 

阪田代表こだわりの“待合室”も、みんなの遠慮のない検討対象
ワイワイと議論している

 

 

以前、「豚もおだてりゃ木に登る」という話をしたことがある
それが、“おだてられた”結果であるにしろ
「その気になったら、豚が、木に登ることが出来てしまった」
としたら
その豚はなんと幸せであろうか
豚の可能性の中に
「木に登る」という
本人も思ってもいなかったような可能性があって
それが出来てしまったとするならば
それは
素晴らしいことである

 

「豚も、その気になれば、木に登れる」
まさに、私達にぴったりの言葉である

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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