谷 好通コラム

2003年08月11日(月曜日)

773話 去る者・新しき物

土曜日には全体会議があった
全国の拠点から営業関係のものが全員集まる
台風の影響で、集まることが出来ない者が出るのではと思っていたが
土曜日の朝には、ピッタシ1人残らず全員が集合した
さすが旅慣れた連中である

 

7月は、長い梅雨の影響があったにもかかわらず
全体としてはいい結果が出ており
予算の達成部署が4箇所
アイ・タック技研?第12期の滑り出しは、まずまず好調であった
営業結果というものは
それぞれの行動が、具体的に数字に反映されるものであり
良い成績だったから誉められ、悪い成績だったから叱られるという
そんな単純なものではない
「がんばる」ことは前提であって
どうがんばるのか、どう具体的に行動して目的を実現していくのか
自分自身の行動に対する“自省の姿勢”が、常に必要だ

 

ITの発達により
営業には、かなり精密な分析が可能なデータが常に提供されている
正確な数字が
その行動の結果として出来上がってくるので
ごまかしはきかない

 

「結果というものは、すべて自分の行動の中にその根拠、原因がある」という
根本的な姿勢を、自身の中に強く持たないと
どんな問題も決して解決しない
逆にそこに遡っていくことが出来れば
どんなことも解決できる

 

因果の元はすべて自らの中にある
そう断定したところから
無限の可能性が生まれ出てくるのだ
これは動かしがたい事実である

 

逆に、因果の元はすべて他にある
自分は他人の行動を要因として決定されている
「私はちゃんとやっていたのに、○○○だったから、出来なかった。」
「△△△から、こう言われたので、自分はこうした。だからこうなってしまった。」
「■■から、▲▼されたので、こうなってしまった。

 

「結果は、自分ではなくて、何とかの“せい”が原因である。」

 

こんなことを言っている者がいるとするならば
その人には、あらゆる可能性がまったくない

 

自らの行動の中にすべての原因を見つけるべきである
つまり、常に自省の姿勢を持つべきである
それさえ出来れば、その人に、あらゆる可能性が生まれてくる

 

会議が終わってから、悲しいことを2つしなくてはならなかった
1つは、つらい別れ
自分が引き起こした愚かな結果に対して
何度も与えられた機会を、自らすべて潰し
取り返しのつかないことを繰り返した者に対する、つらい決別の宣言
善人であり、働き者であるだけに断腸の思い
これからはもう叱ることはない
遠い友人としての新しい関係が始まる
いずれにしても一生の付き合いになることに変わりはないのであろう

 

もう一つは
素晴らしい販売能力を持ちながら
しかも、身を惜しまぬ勤労姿勢を持ちながら
とうとう経営者としての発想を持てず
経営者として当然すべきことをせず
結局は時代に取り残され
行き詰ってしまった若き経営者に対する最後通告
順調な経営に見えていただけに
つらく、残念であった

 

いずれも
自省の姿勢を持てなかった結果であった
「自分を決定しているものは、自分以外のものである」という発想から
「自分の運命を決定するのは、他ならぬ自分自身である」の発想に
どうしても転換することが出来なかった

 

ホンのちょっとした発想の切り替えだけなのに・・・

 

話は深夜まで続いたが
最後まで「・・・・のせいで・・」の言葉から抜け出すことが出来なかった

 

いずれも素晴らしい人材であるだけに
そして、愛すべき人物であっただけに
くやしくて
その夜、布団の中で涙が止まらなかった

 

 

去る者があれば
新しき物も、どんどん生まれてくる

 

去るもののかたわらでは、新しい旅立ちの準備が行われていた

 

大阪営業所を今年3月にたたみ
谷部長の自宅を仮の大阪営業所としていたが
やっと神戸市に快洗隊“北神戸店”が出来上がったので
その店舗の2階部分を
新生「アイ・タック技研?神戸営業所」とする

 

本社の倉庫に預けてあった元大阪営業所の荷物を
2tレンタカーに積み込み
神戸営業所に引越し
意気揚々の鴨井君
やっと関西の活動の拠点が復活する

 

 

台風一過の10日・日曜日
刈谷店・知立店・安城店
いずれも、「愛車をきれいにしたい」人たちで溢れていた

 

特にオープンしたばかりの安城店では
常に10台ぐらいの車が店内にあって
大繁盛振りを
道路の通行車両に見せ付けていた

 

 

やはり、この立地は快洗隊にぴったりであった
快洗隊の立地条件
1.通行車両からの“視線の距離・時間”と“数”
2.周辺の住民数
ひょっとしたら、これがほとんどすべてであるのかもしれない
そんなことを思わせるような繁盛振りである

 

 

ちなみに、この日の安城店
18万円余り

 

小ラッシュであった知立店が17万円
安城店には、3万枚の販促投下があったにしても
上昇気流に乗って、調子を上げてきている知立店をもしのぐ実績を
オープン一週間目で上げた

 

「いや、まだまだ、負けませんよ」と強気の
知立店・半田マネージャー
先輩Mgの意地に賭けても、絶対負けられない

 

 

「今日はダメですね~
でも、お盆は長いですから、余裕で飛ばしますよ」
とは、刈谷店の酒部マネージャー
ダメと言いながらも
ぶっちぎりの28万円
この店は、ほんとにすごい店に成長している

 

 

唯一、刈谷店スタートのときからがんばってくれている
アルバイトさんの若き“水草ママ”
私は彼女の隠れファンです

 

 

グリットの新事務所を訪ねた
場所は、名古屋競馬場の北1kmぐらい
トラックの多い太平通り沿いにある

 

今までの事務所の4倍の面積があると聞いていたが
引っ越したら、あっという間に荷物で埋まってしまったという
まだ、グチャグチャなのか
もう、グチャグチャなのか

 

 

この新しい城に、喜色満面の吉田代表
ここに寝泊りしているという
・・・・・
まっいいか

 

いずれにしても、グリット
これから目を見張る成長をはじめるでしょう

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

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