谷 好通コラム

2003年06月28日(土曜日)

741話 英語のレッスン

明日29日に、スーパー耐久のMINE戦がある
今、新幹線に乗ったところ
19時03分の“ひかり”に乗って、広島で“こだま”に乗換え
目的地の「小郡」に到着は22時50分、ほぼ夜11時だ
長い時間の新幹線は退屈で、本当に疲れる

 

前戦の富士からわずか2週間
特に富士では、金曜日のフリー走行でエンジンを1基全損にしているので
新品のエンジンからチューニングエンジンを、1基作り上げなければならない
メカニックの人たちはさぞかし大変であっただろう

 

富士でエンジンが壊れた日
川崎レーシング(レーシングガレージ)の御大川崎さんは
晩御飯を食べられないほどガックリしていたという

 

エンジンが壊れて
新品エンジンをオーダーして、エンジンが到着してから製作にかかる
そして、先々日の木曜日に慣らし運転をやったと言う
だから、実際の製作時間は1週間もなかったはずだ
何日か徹夜もしたのであろう
本当にご苦労様でした

 

レースのことについては、また「S耐参戦記」にたっぷり書くとして
今日は英語のレッスンの話

 

1年ほど前にNOVAからの派遣講師を会社に呼んで
英語のレッスンを始めたことがある
最初の講師「アイラ」のころは、「ネバーギブアップ」の精神で
「絶対に英語を喋られるようになるぞ」
と、張り切っていたが
アイラ以後、ほぼ毎回のように講師が変わり
最後には、講師が見つからないと言って、何度も休講になったりして
とうとうNOVAともめて、英語のレッスンは頓挫してしまった

 

ところが先日、有意義な話を聞いた

 

話の主は、スーパー耐久の田中篤選手
彼は、英語がペラペラであるという
特に日常会話は、何の不自由もしないほどのものという
カナダかアメリカ(どっちか忘れてしまった)に
何ヶ月か行った事があるそうなのだが、会話にはまったく不自由しなかったそうだ

 

彼の英会話の習得術が面白い
決して英会話教室などに通ったわけではなく
なんと
「フィリピンバー」に通ったのだそうだ

 

フィリピンの国語は英語
それも彼らの英語は、米国人とかカナダ人とか西欧人の英語と違って
発音がはっきりとした英語で
日本人にも非常に解かりやすい英語だという

 

田中さんは、お客さんに連れられて、初めてフィリピンバーに行った時
「これはいい!」と思った
ちょうど英会話を憶えたいと思っていたのだ

 

英会話は単語として憶えていくのではなく
常套句をフレーズとして憶えていった方が、実際に通用するし
覚え易いという

 

だいいち、そこはバーである
教室のような固ッ苦しい雰囲気でもなく
他愛もないことを楽しく喋り続けるのは、教室のようには疲れない
きっと楽しいのだ
バーのホステスさんたちは少しなら日本語も喋れるし
(NOVAの講師たちはまったく喋れない)
教えてもらうには、かえってこの人たちの方が早い

 

しかも、安い!
たいてい1時間で5千円ぐらいのものか
個別レッスンと考えれば、NOVAよりかえって安いぐらい

 

それになんといっても、レッスン日の予約も要らなければ
時間も自由
時間がなければ、とっとと切り上げればいいし
楽しく、調子が乗れば長く居てもいい

 

NOVAのレッスンでは随分一生懸命やって
仕事の時よりも、むしろ疲れた覚えがある
経営者は、何でも屋であり
しかも自分に対するコントロールを厳しくしていないとやっていけない
大変なストレスがかかる仕事なのだ(本当に)
それにプラスしてのレッスンは、かなり大きな負担であった

 

それに比べて、そこがバーであれば
自由な時間に
逆にストレスを発散しながら、楽しくレッスンが出来るのかもしれない
これは、本当にいいかもしれない

 

この方が、はるかにレッスンが進むかもしれない
田中さんは1年そこそこで英会話に不自由しなくなってしまった、という

 

子供がお父さんの海外赴任に着いて行って
行った先の国の子供たちと、自然に話しているうちに
あっという間に
その国の会話が出来るようになってしまうことと、似ているのではないか

 

これは名案だ!と、感心してしまった

 

しかし、そうは思っても
じゃあ、すぐにフィリピンバーに行こうという訳にはいかない
私の町に、そんなフィリピンバーがどこに行けばあるのか
さっぱり分からない

 

ところが、今日会社から名古屋駅に向かうとき
一つの看板が目に入った
「何とかかんとかラウンジ・なんやらオープン」(名前は忘れてしまった)
そして、フィリピンバーが、どうしたとか、こうしたとか
書いてあった
一瞬のことであったので、よく憶えていないが
その店の場所の地図を見てびっくり
会社の事務所のすぐ近所ではないか
それも歩いて5分ぐらいのところ

 

私の会社は、べつに繁華街にあるわけではない
普通の住宅と、どちらかというと田畑が多い場所で
そんなところに突如として「フィリピンバー」が出来るというのだ
「そんなもん、あったかな~~」
まだ半信半疑ではあるが
もし、そうだとすれば、これは天の声かもしれない

 

私はホステスさんが居るような店には、滅多に行かない
昔は何度か行ったことがあるが
もう何年も行ったことがない

 

私はそういうところが本当に苦手なのだ
何を喋ったら良いのか分からないし
かえって疲れてしまう

 

しかし、英会話のレッスンと割り切れば、かえって楽しいかもしれない

 

誰か誘って行ってみようかどうか、迷っている
いっそのこと、女房と一緒に行ってみようか
追い返されるだろうか
そりゃきっと追い返されるに決まっている

 

どうしようか・・・

 

明日MINEサーキットで田中さんと会うので、聞いてみよう
でも、決勝レース前にそんなこと聞いたら
おこられるかなぁ~

 

田中さん、どうしましょう

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

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