谷 好通コラム

2003年03月26日(水曜日)

674話 “でも”大歓迎!

洗車に関わる看板で
どうしても納得できないものがある

 

「洗車だけでも大歓迎!」というものだ
これは、絶対おかしい
私自身、多くの一般の人からも指摘されることで

 

テレビ関係とか、新聞、雑誌関係など
一般の広告に関わっている人たちからは
「あれは逆効果ですよ。
スタンドの人たち、気がついてないんじゃない?
谷さん、何とかしてあげなさいよ。」
とまで言われる

 

「洗車“だけ”“でも”大歓迎」
問題は、“だけ”と“でも”の2つの言葉にあるのだが

 

まず、“でも”から
「今日、酒をみんなで飲みに行くけど、▲佐藤さん“でも”いいから来ない?」
「マージャンのメンバー揃わないんだ。▲木村さん“でも”いいからやらない?」
「難民救済の運動をしています。▲古着“でも”かまいません。ご協力ください。」
「▲現金“でも”歓迎」
「▲クレジット“でも”歓迎」
「▲左利きの方“でも”使えます。」

 

“でも”とは
「本当は○○の方がいいんだけど、××דでも”いい。」
というように
本音は違うところにあるけど、“しょうがないので”受け入れる
そんなニュアンスを持っている
上の5つの“でも”のパターンの▲の位置に、「しょうがないから」を
入れて見ると、その意味が良くわかる

 

だから、「洗車だけでも大歓迎」ならば
「しょうがないから、洗車だけでも大歓迎」となる

 

“でも”とは、「いやだけど」とか「仕方ないから」という
「不本意」と「若干の嫌悪」の意味を伴っている

 

 

次に“だけ”
“だけ”とは
「3つ賞品の内、ひとつ“だけ”が、まともだったね。」とか
「みんな宿題をやってきたのに、あなた“だけ”やってこなかった」
もっと分かりやすい例で
「えっ、それ“だけ”?」

 

“だけ”という言葉は
あると思っていた(欲しい)ものの内の、それ“だけ”しかない
というように
「期待はずれ」のニュウアンスを持っている

 

「洗車“だけ”“でも”・・・・」とは
「洗車のみの来店は、期待はずれだけど、仕方ないから・・・・・」となる

 

「自分はガソリンスタンドであるのだから
当然ガソリンの給油が欲しい。
だけど、燃料だけでは食っていけないので、洗車だけでも
期待はずれであり、不本意ではあるが、歓迎せざるを得ない」

 

これは、スタンドの人の素直な気持ちであろう
だから、ストレートにこう書いてしまう
別に悪気があるわけではない

 

しかし
一般ユーザーから見ると
「洗車だけでも大歓迎」と書いてあるから
本当に歓迎してくれるのだ
とは思えない

 

逆に
「あ~、やっぱり洗車だけでいくと、嫌がられるのだな~」
と、思うのだ
“だけ”“でも”は、そういう意味なのだから、当然である

 

どうも何かおかしい
どこかで食い違っている
その根本的な認識の食い違いが、実は
ガソリンスタンドの洗車が、ちっとも伸びない大きな理由になっている

 

この続きは、また今度
疲れてしまった

 

ただいま夜の11時
大阪・南港のホテルである
「コスモスクエア・国際交流センター」をというホテル

 

サッポロを5時半に発って
関西空港には、7時過ぎに着いたのだが
なぜか、近いはずの南港のホテルにたどり着いたのが
結局10時
腹が立つやら、くたびれるやらで
今晩はちょっと、これ以上の気力が湧いて来ない
今日はとりあえず、もう寝る

 

イライラしているこんな日には
大好きな仲間たちの夢でも見るのが一番

 

 

(去年のなんかの飲み会にて)

 

おやすみなさい。

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

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