谷 好通コラム

2003年03月17日(月曜日)

665話 最終回・何度も

※洗車という言葉の定義
「洗車とは文字の通り読めば『車を洗う』であるが
車を洗うのは、ひとつの手段であって
洗車によってお客様に与えられる付加価値は「車が綺麗になること」
だから「洗車」という商品の中には
「車を洗う」だけではなく
もっと車を綺麗にするために「車を磨く、あるいはコーティングする」「掃除する」
そんな作業までも含まれてくる」

 

 

良い商品、上質の商品とは
使い続けても何の害もないものでなければならないし
むしろ、使い続けることが
ユーザ-にとって益になるものでなくてはならないと思う

 

KeePreは、「塗面改善の方向性」という
固有の理論を持って、独自のシステムを形成している
これはなんと特許にまでなっているものだ

 

 

KeePreとは、ただ単純にコーティングケミカルの名称ではなく
KeePreシステムという複数のケミカル群と独自の技術から形成されている
「塗面改善の方向性」を持った車のボディーケアの総称であり

 

だから、KeePreとは最初からリピートを前提としたシステムの総称なのです。

 

ボディーケアは
いろいろな車の塗装状態によって前処理が行われ
適切なコーティングがなされ
そのアフターメンテナンスが、その使用状況によって適時・適切に行われる
この3つの要素が揃っていることが必要

 

そして、各作業に使われるケミカル・道具、技術が
三位一体となっていて
すべての要素が「塗面改善の方向性」を持っていなければならない

 

一つ一つの要素を切り離して
安易に他に代替できるものではないのだ

 

私たちはケミカル・道具・技術を
実際の洗車現場を通して開発し、改良を重ねてきた
KeePreのケミカルが実際に使っていらっしゃる方からの
強い支持を受けているのはこの要素が強い

 

これは、重要なことで
実際に洗車をした事がない人が、現場での連続した検証なしで
作り上げたものは、残念ながら実戦的ではないことが多い

 

また、より実践的であり
より効果的であるための改善も数限りなくやってきた
新しい「洗車=車を綺麗にすること」商品を作り上げるために
新しいケミカル、道具、技術を絶え間なく開発してきた
いつでも「新鮮」であろうとしてきた

 

一度来てくれたお客様をリピートさせるには
「上質な商品」
「もてなし=上質の接客」
「立地」
そして、リピートをつかみ続けるには
その「質の維持」「新鮮さ」

 

ここでいう「上質な商品」を
「洗車=車を綺麗にすること」で考えるならば
より実践的なケミカル、道具が必要であるだけでなく
それを使いこなす「技術」が絶対に必要不可欠である

 

「技術」とは、使用方法説明とは少し意味が違う
手の力の入れ方、体の使い方などなど
実際にユーザーの車を、「本当に綺麗に出来る能力」その全体を言うものだ

 

「技術」は、学習と訓練、習熟によって得られる
だから
私たちは、10年以上いろいろな形で「スクール」を実践してきた
また、KeePreをシステムとして活用してもらうために
導入時には一日がかりの「導入講習」を実践してきた
これは途方もない労力であり、受ける方としても大変な労力であった
「スクール」には10年間で数え切れない人たちに来ていただき
(5万人以上は確実である)
何千件というSSで導入講習を繰り返してきた
また、要請に応じて再講習も数限りなく実践してきた
教えるための人材作りにも非常に多くの労力と投資をした

 

これは、一見ずいぶん無駄なことをしているように思われても
「商品とは、きちんと使われて、リピートしてこそ本当にいい商品になり得る」
ていう確信の元にやってきたものだ
KeePreが世の中で10年以上という長い年月使われ続け
いまだに伸び続けている秘密とは、ここにあると信じている

 

KeePre施工店で
スタッフの変更などによって技術的に不安があると
感じているところがあれば
いつでも声をかけていただきたい
熟練のインストラクターがすっ飛んで行きます
技術がKeePreの価値の大きな部分であることを
よく知っているから
「質の維持」に、いつでも協力したいと願っている

 

私たちは、ケミカル・道具の開発
技術の習得を繰り返してきたわけだが
実は、もうひとつ重要な問題を解決したいと
思い切った行動をした
実験店「刈谷快洗隊」を作ったことだ
ここで「洗車の観点からの上質の接客」とは何かを確立したかったから

 

確かな技術と、リピートを前提としたKeePreを
いかなる接客と、店作りをすれば、より多くの人に受け入れられ
そして、買い続けていただけるか

 

評論家のように机の上で考えることはいくらでも出来るが
実践の伴わない、そして検証を伴わないノウハウなど
実際はまったく力がないことは、私たちの基本的な認識であって
とにかくやってみようと、約5年前に実験店を造ってしまった

 

その後、いろいろと紆余曲折はあったものの
結果的に多くの仲間と、実践的なスタッフが数多く育った
何よりも、「新しい洗車需要層」という
これからの洗車シーンを大きく変える馬鹿でかい鉱脈をも見つけた

 

刈谷快洗隊における
昨年の平均値に近い14年7月と、最高であった12月の実績
——————7月———-12月—
総売上———3,996,446円—8,682,368円
洗車来店台数———745台——-1,166台
洗車総売上—–3,700,300円—7,188,054円
キーパー台数———270台———532台
キーパー台数比率——–36.2%———45.6%
キーパー関連売上–1,993,600円—4,617,739円
キーパー売上比率——–53.8%———64.2%
洗車平均単価——-4,967円——-6,165円

 

最高の需要期である12月には
全体の洗車台数の45.6%ユーザーが
キーパー関連の商品を買い求め
売上ベースでは、全体の実に64.2%をキーパーが上げている
平月に於いてでも
それが36.2%、53.8%にキープされている
これは、リピート客がいかに定着しているか
その実証ともいえるのではないだろうか

 

サービス業含めて小売の経営の成功は
いかにリピート客を確保できるかどうか
そして
一度来てくれたお客様をリピートさせるには
「上質な商品」
「もてなし=上質の接客」
「立地」
そして、リピートをつかみ続けるには
その「質の維持」「新鮮さ」

 

その刈谷店もまだまだ解決しなければ問題も多い
これからの改善のテーマは尽きないであろう
新しくオープンした快洗隊知立店も
快調な滑り出しを見せている
「新しい洗車需要層」を、多くのSSの方たち
多くの人たちとみんなで
しっかりと開拓して行く
それも、私たちの大きな使命である

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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