谷 好通コラム

2003年02月16日(日曜日)

644話 おだやかな一日

越前海岸にドライブに行った
朝10時に出発して、名神高速から北陸自動車道へ
高速道路はすごく空いていて
おだやかに走ることが出来た

 

敦賀インターで下りて
越前海岸沿いの道に入る
すぐに左右にくねった海岸線には、リアス海岸特有の景観となり
同じ形が一つとしてない奇岩と
この日はたまたまおだやかであった日本海が
みんなの気持ちをおだやかにし、しかも、飽きさせなかった

 

 

昼ごはんは「越前蟹」だ
カニのシーズンも終わりかけであるが
本場で食べる越前蟹はさすがにおいしかった
しかし、それにしても高いっ、値段を聞いてびっくり
3人で1匹のカニを食べることにした
それでも満足でき、おだやかな食事であった

 

途中で、越前海岸のもう一つの名物「水仙」が見事であった
海岸沿いの山の側面にびっしりと「水仙」が密集し
それはまったく想像以上の量と密度の「水仙」であり
ちょうど花が咲いていることもあって
見事の一言であった

 

 

水仙の花は白であり、少しの黄色の部分が
全体としては純白というより、ベージュのイメージを作っていた
決して派手ではなく、おだやかな花であった

 

 

約50kmの海岸線の途中で
岩場を散歩した
柱状節理のような、そうでないような
しかし、ボリュームたっぷりの岩の海岸で
ちょっとした磯遊びをするのを眺めながら
私はますます、おだやかになってしまった

 

 

帰りの道のりも
ガラガラに空いている道路もあって、のんびり

 

朝出かける時は雨がしとしと降っていたのが
帰りのころはすっかり晴れ上がり
伊吹の山が夕日の中にきれいに見えた

 

 

夜7時過ぎ帰ってきたときには
体と頭の中がダル~ンとのんびりして、おだやかになっている

 

仕事をしなかったのは
2月2日に結婚式に出たのを除いて、今年になって初めて

 

今日はそうしようと決めて
そうした

 

楽しかったことは楽しかったが
今の気持ちは?
頭の中がダル~~ンとなっていて
こんなんで、明日から仕事が出来るのかな?って感じ

 

たまにはこんな一日を持つのも、意味のあることとは思うが
どちらかというと
こういうのは、私は苦手で

 

のんびりしている気持ちの中に
無理している部分もあるような気がして

 

どちらかと言うと、やっぱり私は“のんびり”は苦手である

 

でも、本当に楽しかったのですよ
それは、ぜったい間違いないのですが
いつもより肩が凝っている気もしているのです。

 

私の、のんびりすることが苦手なところは
きっと私の大きな欠点であり、病気なのでしょう

 

その内、きっと直るでしょう
それまでのんびり待つことにしましょう

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

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