谷 好通コラム

2018年12月14日(金曜日)

12.14.この店、潰れるなと思ったら、まず当たる。

会社の近所で新しい外食の店が出来ると必ず行きます。
それで、「アーこの店じきにつぶれるなぁ」と思うと、残念ながら、
百発百中で本当に一年もしないうちに閉店になる。
私に予言の能力が有るなんてことを言いたい訳ではない。
でも本当に、
イタリアンの店、牛タンの店、手作りパンの店、インドカレーの店2軒、
ベトナム料理の店、韓国料理の店、台湾料理の店がたぶんもうすぐ。
と、
これらの店がここに三年で潰れた。
しかも、KeePer技研の前の道の左右2km以内にあった店だけの事で、
多くの店舗の中の少数派ではなく、
感覚的には、三軒に一軒ぐらいの割合で潰れた。

 

まずイタリアンの店は、
近所に大繁盛のイタリアンの大きな店があり、
メニューのレパートリーと味とで完全に負けていたのに加えて、
奥さんであろう女性の態度と口調が、上からで感じ悪すぎた。

 

この店がつぶれた後にインドカレー屋が入ったが、
なんとも特徴のない味で不味くはなかったが、二度行きたいとは思わなかった。
この店は閉まるのが速かった。半年も持たなかった。

 

カレー屋と言えばもう一軒、全然別の所に出来た店は、
“ナン”が変に酸味があっておいしくなかったので、二度は行かなかったが、
半年ぐらいでカラオケ屋になって、しばらくしたら閉店した。

 

仙台牛タン屋は、
店舗のデザインもカッコよく、牛タン専門店は珍しいので、
開店当初は行列が出来るほど繁盛した。
私達は行列が出来なくなってから行ったが、
レパートリーが基本的に牛タン焼だけで圧倒的に少なく、味も普通で、
もう一度行く理由がなく、行かなかったら、二年後くらいに潰れた。
あれから長い間空き家で惨めだった。

 

手作りのパン屋は、
イートインもあって、感じよく、目立った店舗であったが、
行って食べてみると、あまりにも普通にパンの味であって、
二回行きたいと思わなかった。ここは二年もったが、この間、閉店していた。

 

韓国料理屋は、珍しいメニューがいっぱいで、楽しそうだったが、
もう一度行きたいと思わなかったのは、店員さんのヨソヨソしい態度か、
それとも記憶に残っていない韓国料理らしくない普通の味だろうか。

ベトナム料理屋さんは、美味しかったし、感じも良かったのだが、
二回行ったら全てのメニューを食べつくしてしまう程、レパートリーが少なく、
三回行ったら、四回目は行かなかった。

 

台湾料理屋さんは、
新しい主人になった時、真っ先に行ったが
若い者5人と私で、火鍋をいっぱい食べて飲んだが、
支払い時に若い奥さんが5万5千円だと言い料金を誤魔化すので、
そんなはずとないと若い主人に言ったら、2万円だった。
そんなことは二度目までは怒って、叱ったが、
三度目は行かなかった。

 

 

これらの店にとって、
私はすべて「客」であったので、
なぜその店に行かなくなったのか、
(たぶんそれが店がつぶれた原因だったのだろうが)
私には、その理由が、自分の事なので、当たり前のようによく解る。
だから、私が、
「この店は、いつか、つぶれるだろう」と言っても予言の力がある訳ではない。
しかし、
その店の人にとっては、私は他人なので、
その店の人が他人の気持ちを判ることが出来ない人だとしたら、
なぜ私が、その店に何度も行く気にならなかったのかは判らないだろう。

 

つまり、なぜ自分の店に、繰り返し、客が来ないのか
なぜ自分の店が潰れたのか、判らないままであろう。
自分の店を繁盛する店に出来るか、
潰れる店にしか出来ないのか、
その差は、自分が客の立場に立てるかどうかだけの差なのだろうと思う。

 

我が姿勢を振り返り、省みなければならない。

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

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