谷 好通コラム

2002年09月16日(月曜日)

おまけAirbus.A340

今乗っている飛行機は
エアバスA340
世界一航続距離が長い飛行機だ

 

このエアバス社
非常に合理的な考え方で
実は、新規としては1機種しか飛行機を作っていない

 

最初作られたのが
A300
これがすべての基本で
あとの飛行機は、すべてここからの派生
エアバス社が新機種を作ったのは、このA300だけ

 

「A310」は
A300の胴体を短くして、軽い機体にし、
A300より長い航続距離を実現した機体、それが「A310」

 

「A320」
2通路のワイドボディーであるA300の胴体を
1通路のナローボディーにし
翼とエンジンを小さくして
搭載人数を減らし、ローカル向けにした
この機体は、フライバイワイヤという最新の操縦システムを持ち
従来の操縦桿の代わりにサイドスティックを採用
地味な存在ではあるが、革新的な発達をした

 

「A300SR-600」
A300の機体に、A320で開発されたフライバイワイヤを搭載した機体

 

「A321」
A320のナローボディーを延長して、客席数を増やし
エンジンをA320より強力なものにして、離陸最大重量を増やした

 

「A319」
A320のボディーを短くして、客席数を減らした機体
エンジンは320とほぼ同じ

 

「A330」
A300のワイドボディーを最大限延長した
キャパシティの大きな機体に
新開発の、強大な推力を持つターボファンジェットを2基搭載
比較的短い国際便
香港のキャセイパシフィック
タイ国、マレーシア、シンガポールなどが
日本便によく採用している

 

「A340」
今日乗っている機体
超長距離の国際線で使われる
A330同様、A300のボディを延長して
エンジンは、A321に積んでいるエンジンを4基搭載している
その超長距離飛行能力は、世界一である

 

このように
最初に、A300という飛行機を開発したあとは
その機体を、細くしたり、縮めたり、伸ばしたり
エンジンもその機体に合わせて開発し
2基積んだり、4基積んだり

 

エアバス社は
非常に効率的な飛行機の作り方をしている

 

世界の旅客機製造会社は
実質的に
アメリカの「ボーイング社」と
ヨーロッパ合同の「エアバス社」の
2社しか残っていない

 

激しい開発競争に、何十というメーカーが倒産し
吸収されて、とうとう2社になってしまった

 

これが1社独占になってしまったら
全く面白くないし
切磋琢磨がなくなって、ボーイング社
あるいは、エアバス社自体にもよくないのであろう

 

エアバスA340は
そのスマートで優美なボディと
4基のエンジンのバランスが何ともいい
「世界一美しい旅客機」と呼ばれるにふさわしい機体だ

 

着陸直前
長い主翼からフラップを出している

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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