谷 好通コラム

2002年05月16日(木曜日)

419話 何事もホドホドに

小郡からの新幹線に乗っている
神戸乗換えで、約3時間半
本当は、11時29分小郡発で名古屋直行の“ひかり”に乗るはずであったが
あと2分、一歩の違いで乗れなかった
次の列車は12時17分発“ひかりレールスター”そして、神戸で乗換えだ
ほんの一本の違いで、1時間以上遅くなってしまう
新幹線はいっぱい列車が出ているようで、そうでもない

 

昨日、「小倉」で夜7時から“洗車セミナー”があった
ガソリンスタンドのマネージャー、サブマネージャーの方たち約30名
その前の日に、100名のセミナー(遅刻をしたあのセミナー)をやっていて
かなり声がつぶれかけていたので「大丈夫かな」と思っていたのだが
しゃべり始めたら、すっかり元の声に戻っていた
丈夫な声帯を授けてくれた親に“感謝”
結局10時ぐらいまでセミナーをやって
それから、ご当地の方が「ちょっとお話を」と言うので着いていったら
外に出て、歩くこと20分
2時間以上立って話した後であったので
この20分は実にきつかった
行き着いたところが、料理屋さん
「ちょっと話を」、想像はついたが、食事を一緒にということであった

 

仕事が終わってから、先方の方と食事を取ることを、私は滅多にしない
しかしこの日は、仕事が終わったのが10時過ぎであったし
小倉といえば、MINEの目と鼻の先
当日夜遅くまで仕事をして
翌朝早起きして
チョチョチョっと、2本ばかりMINEで走ってから名古屋に帰っても
3時間ほどのロスで済む
そんな邪心もあって、その日は小倉に宿を取っていたのだ
それで、珍しくご馳走になることにしてしまった
さすがに、地元の方に連れて行っていただく店は、うまい!
黒崎の“さかなや”という店であった
ここでは初めて、本物の“関鯖”を食べさせてもらった
本物の“関鯖”は、普通の“鯖”とは、まったく別の魚である
いい経験をさせてもらった
出てきた蛸の刺身、トマト、殻つきのウニ、カワハギ、そしてその肝
どれもこれも絶品で
こんなにおいしいと思ったのは、本当に久しぶりだと思った
そして、感動してしまうほど“安かった”

 

2時間の講演の後、20分歩いて
わざわざその店に一緒に連れて行ってくれた意味が分かった
この“さかなや”は、マークである
(スマートメディアを忘れてしまったので、写真を撮れなかった、残念)

 

さて
かなりの疲労困憊と、お腹超満足の一日のあと
朝6時半に起きて
そそくさとMINEに出かける
朝飯は新幹線の中

 

今回のMINE行きも、実は迷いに迷った

 

○「これだけ時間のロスなしでMINEに行ける機会は滅多にない」
×「しかし、天気予報はあまり芳しくない」
×「指は相変わらず痛い」
△「いつもの厳しいスケジュールの中に、無理やりMINEを入れて大丈夫か」
×「行き帰りとも荷物を持っていかなければならない」
ヘルメット、レーシングスーツ、そしてレース用の靴と手袋。 けっこう重い!(^_^;)
どうしようか、と考えたあげくに
毎度のごとく、仕事用のカバンと、レース用のバックを担いで
性懲りもなく出かけてきたのだ

 

朝起きた時は、今までにないくらい指が痛かった、曲がらない
「どうしよう。これは本当にまずいかもしれない」
土壇場で、また迷った
「とりあえず行こう」
小倉から小郡まで新幹線に乗った
小郡からレンタカーを借りて、MINEに向かう

 

色々やっているうちに、指が曲がるようになってきた!

 

小郡からサーキットまで
途中の路面はやはり濡れている
しかし、途中から乾いてきて「やっぱり来てよかった」と、思った
が、サーキットについてみれば、やっぱり路面は濡れている
また、がっかり
結局、コースは中途半端なウェットなので、ドライ用のタイヤで走り出すことにした

 

半端に濡れたコースをドライタイヤで走る
これは初めての経験で
最初の1周で、なんと3回もスピンしてしまった
苦手な3コーナーでは、あっという間にコースを飛び出してしまい
グラベル(大粒の砂利)をコース上に撒き散らす
明後日のインテグラ・インターカップレースに出場のために
真剣に練習をしに来ている方たちには
大変迷惑な、ポンコツレビンと、おっさんレーサーと写ったであろう

 

反省しながら、慎重に走るが
シケインでまたスピン
最終コーナーでまたもやスピン

 

半端なウェットコンディションをドライタイヤで走るのは
完全に濡れた路面をレインタイヤで走るのとも
乾いた路面をドライタイヤで走るのとも、まったく違う感覚だ
コーナー進入で十分スピードを落としても
コーナーリング中にトルクを入れ過ぎる(アクセルを踏みすぎる)と
ものすごいアンダーステアになって曲がらない
かといって、逆に抜いてしまう(アクセルを緩め過ぎる)と
あっという間に、ケツが外に持っていかれる
そして
コーナーリング中、オーバースピードかな?と思って
何気なくアクセルを緩めても、とたんに
やっぱり一発でスピンしてしまう
こんな経験は初めて
いい経験であり、怖い経験をした

 

今回は時間がなかったのと、コースのスケジュールの都合で
2本連続で走った
こんなこともはじめてである
無理してきたMINE
しかし、おっかなびっくりの連続であった今回の走行は
「スカッ」とは行かなかったが
相変わらず後悔はしていない

 

 

忙しい中、また引っ張り出された小林メカには、申し訳ないことをした

 

最後に新幹線に乗り遅れてしまったのは誤算であったが
今日横浜からわざわざ尋ねてきてくれる“東条さん”には
1時間ちょっと遅れることの連絡も取れた

 

さあ、これを書いたら
新幹線の中でもやることはいっぱいある
ましてや、乗っているのはレールスターのビジネスシート(一番前のシート)
100V電源がついているのだ
バッテリーの心配もなく、バリバリ仕事をこなしていける

 

 

それにしても
指が痛い、かつてなく痛い、いっそう曲がらなくなってしまった
体がだるい
腕が痛いし
足は重い
2つの重い荷物が肩にめり込んでくる
チョッとだけ、ため息が出てしまう

 

でも
自分の好きなことをやった後、それも無理やりやった後
ガンバルっきゃないのだ

 

「何事もホドホドに」
イエイエ
まだ私には、縁の無い言葉です

 

 

私は、シンドイのを我慢しているとこんな顔になるのか(自写)

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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