谷 好通コラム

2002年02月10日(日曜日)

354話 幸せの権利?義務

よく結婚式で言われる言葉

 

新郎
「○○子さんを、絶対幸せにします」
「幸せにしなければならない、という責任を、ひしひしと感じています。」

 

新婦
「幸せにしてもらいま~す!」

 

私はこの類の言葉が嫌いだ
間違っていると思う

 

夫は
妻になる女と
いずれは生まれてくる子供を
「幸せにする義務」などは、持っていないし

 

妻は
その子供諸共
夫に
「幸せにしてもらう権利」など持っていない

 

確信を持って、そう考えている

 

昔、ある人から教えてもらった
「男は、感謝されることに、幸せを感じる
特に妻・子供から感謝される事によって
この上ない幸せを感じ、モチベーションされる。
彼は一生懸命仕事をする
そして社会に貢献し、
そのご褒美を、彼と彼の妻と、彼の子供たちが受け取る」
(※女性を、肉欲の対象としか思っていない最低の男とは別の話だ)

 

つまり、男にとって結婚とは
「相手から感謝される事によって得られる男としての幸せ」を
つかむ権利を得る事

 

結婚とは、男にとって
独身時代にはなかった
「感謝される幸せを得る権利」ができた事

 

男は、結婚によって
妻と子供を幸せにする事によって、感謝され
感謝される事によって
男は、ジワッと幸せを感じる。それが最高なのだ
それが
男が結婚によって得た「権利」

 

女にとっては、結婚とは「義務」を背負い込む事だ
自分や、子供が幸せになる義務

 

女は
男に感謝をすることによって
つまり
女は、男が働きやすい環境
つまり、「清潔な住まい」とか、「安らかな眠り」「スキンシップ」
「おいしい?愛情こもった手作りの料理」
つまり、あらゆる意味において
女は、男を「癒す」ことによって
感謝の表現をする
男は元気になる

 

女は
そういう義務を背負い込むと言う事だ
また、そういうことが出来る女がいい嫁さんになれるのだ

 

そして、男はバリバリ働いて、社会に貢献し、その報酬を勝ち取って
妻と子供たちの安全な生活を獲得する
妻と子供は、夫に感謝する、癒す
男は、活き活きと働き
当然のように、報酬も働きに見合った大きなものになってくる
そのサイクルがうまく回り出すと、すばらしい家庭と、大きな幸せが得られる

 

だから、逆に、
一生懸命働く気のない男は
いくらポジティブな嫁さんをもらっても
いい女を獲得しても
幸せになりようがないのだ
男は働かなくては、絶対に幸せになれないのである

 

※新しい商品が届いて、嬉しくて倉庫の中を飛び回るこの男は
間違いなく、妻子供に元気付けられ、活き活きと働いている幸せタイプ

 

 

結婚に対する逆の解釈もある
結婚とは
男に、扶養の義務が発生して
女に、被扶養の権利が発生した、と考えてしまうと

 

男は一生懸命働くのが義務であり
その報酬を受け取るのは
女の権利であるので
それは当然のこととして、感謝をされる事でもなければ、する事でもない

 

稼ぎが少なくて、世間並みの生活(女の価値観によって)が出来なければ
男に甲斐性がないのであって
非難されるべきである

 

男にとって「アンタのおかげで私はこんなに不幸だ」
と言われるほどツライものはないし
力を萎えさせる

 

いい仕事など出来ようがない
癒されない男どもは、享楽に走る事もある
そんな場合には、その家族はすでに崩壊していると考えた方がいい
出口がない

 

結婚とは
男が、女から幸せを感謝されて、自分も幸せになる権利を手に入れた事
女は、男を癒し、励まし、自分たちが幸せになる義務を背負い込む事
私はそう思う

 

これは
いろいろな考え方、価値観があるから、決め付ける事は出来ないし
少ない経験の中の狭い価値観の中だけでの話で

 

でも、よくある話でもある

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

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